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ターミネーター4 Terminator Salvation (2009)

ターミネーター誕生の秘密と抵抗組織のリーダーの活躍を描く核戦争後のスカイネットに支配される時代から前3作を未来から見定めることのできる内容のSFアクション大作。
監督McG、主演クリスチャン・ベールサム・ワーシントンアントン・イェルチンブライス・ダラス・ハワードヘレナ・ボナム=カーターアーノルド・シュワルツェネッガーリンダ・ハミルトン共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

アーノルド・シュワルツェネッガー / Arnold Schwarzenegger 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:McG

製作総指揮
ダン・リン

マリオ・カザール
アンドリュー・G・ヴァイナ
ジョエル・B・マイケルズ
製作:モリッツ・ボーマン
脚本
ジョン・D・ブランケート

マイケル・フェリス
ジョナサン・ノーラン
アンソニー・E・ズイカー
撮影:シェーン・ハールバット
編集:コンラッド・バフ
音楽:ダニー・エルフマン

出演
ジョン・コナー:クリスチャン・ベール

マーカス・ライト:サム・ワーシントン
カイル・リース:アントン・イェルチン
ケイト・コナー:ブライス・ダラス・ハワード
ブレア・ウィリアムズ:ムーン・ブラッドグッド
バーンズ:コモン
セレーナ・コーガン:ヘレナ・ボナム=カーター
アシュダウン:マイケル・アイアンサイド
ヴァージニア:ジェーン・アレキサンダー
スター:ジェイダグレイス
T-800:ローランド・キッキンガー/アーノルド・シュワルツェネッガー(CG)
サラ・コナー:リンダ・ハミルトン(テープの声)

アメリカ 映画
配給
ワーナー・ブラザーズ(北米)
コロンビア・ピクチャーズ(世界)
2009年製作 115分
公開
北米:2009年5月21日
日本:2009年6月13日
製作費 $200,000,000
北米興行収入 $125,322,470
世界 $372,046,060


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
2003年、ロングヴェー刑務所。
”サイバーダイン・システム”の科学者セレーナ・コーガン博士(ヘレナ・ボナム=カーター)は、死刑囚マーカス・ライト(サム・ワーシントン)に死刑執行後の献体を迫る。

それに同意したマーカスは、コーガンに見守られながら処刑される。

1年後。
高性能コンピューター”スカイネット”が作動を始め人類を敵とみなし核攻撃を開始し、やがて”審判の日”を迎え人類はほぼ全滅する。

そして、マシーンと人類の戦いは始まり、”スカイネット”は、”ターミネーター”を作り生存する人類を滅ぼそうとする。

しかし、そこに一人の救世主が現れる。

2018年。
”審判の日”を生き延び、抵抗軍のリーダーとなっていたジョン・コナー(クリスチャン・ベール)は、スカイネットの基地を攻撃する。
...全てを見る(結末あり)

ジョンは、人間の生きた細胞を使った新型ターミネーターの開発に気づく。

スカイネットの攻撃を受けたジョンだったが、基地は核爆弾で破壊され、彼は唯一人生き残る。

基地内に保管され生存していたマーカスは、そこを脱出し徒歩でロサンゼルスに向かう。

ジョンは、抵抗軍の司令部がある原子力潜水艦に向かい、アシュダウン将軍(マイケル・アイアンサイド)に、基地で起きていたことを自分達に秘密にしていたことなどを問い詰める。

抵抗軍は、スカイネットが交信に短波を使い、その秘密のシグナルでマシーンを制御していることを突き止めていた。

その機能を、シャットダウンすることができる方法を見つけた司令部はそれをジョンに任せる。

そして、サンフランシスコのスカイネット基地を4日後に攻撃する計画をジョンに知らせる。

ジョンは、その計画が、スカイネットが実行しようとしている”暗殺リスト”の阻止だということと、リストの2番目には自分の名前があり、1番目が”カイル・リース”だということを知らされる。

その後ジョンは、部下バーンズ(コモン)と妻ケイト(ブライス・ダラス・ハワード)の元に戻る。

母親サラ・コナーの残したテープから、ジョンは、カイルが自分の父になる人物だということを知っていた。

廃墟と化したロサンゼルスに到着したマーカスは、T-600型ターミネーターから攻撃を受けるが、少年カイル・リース(アントン・イェルチン)と話すことができない少女のスター(ジェイダグレイス)に救われる。

その頃ジョンは、世界中の抵抗軍と生存者にメッセージを配信する。

ジョンの言葉を聞いたカイルは、マーカスと”ジョン・コナー”を捜そうとする。

しかし、マーカスはカイルとスターを残し、ジープを直して旅立とうとする。

その時、マーカスらはエアロスタットに見つかり、カイルの存在が確認されてしまうが、三人はその場を逃れる。

ロサンゼルスで、味方が襲われていること察知したジョンは、A-10のブレア・ウィリアムズ(ムーン・ブラッドグッド)らに生存者の救助に向かわせる。

マーカスは、仕方なくカイルとスターを連れるていくことになり、ガソリン補給のため立ち寄った場所で、生存者のヴァージニア(ジェーン・アレキサンダー)らに出くわして、食料などを提供される。

しかし、次の瞬間、巨大な捕獲マシーン”ハーヴェスター”が現れ、ヴァージニアらは捕らえられるか殺されてしまう。

マーカスは、タンクローリーを爆破させてハーヴェスターを破壊しようとするが、”モトターミネーター”が放たれて追跡される。

敵の追撃をかわす三人だったが、橋でカイルとスターが他の生存者と共に捕らえられてしまう。

マーカスは、川に転落するものの一命を取り留め、撃墜された抵抗軍のA-10のパオロット、ブレアから、ジョンのいる本部の所在地を知らされる。

ブレアと抵抗軍本部に向かうことになったマーカスは、途中、暴漢に襲われた彼女を助けて頼られようになる。

ジョンは、スカイネットの発信電波のシグナルを変更するテストをして、掃討用移動戦闘マシーン”ハンター・キラー”の制御を奪うことに成功する。

その報告を受けたアシュダウン将軍は、予定通りスカイネットの中枢部を攻撃することをジョンに伝えるが、彼は捕虜を見殺しにできないことを伝える。

しかし、アシュダウン将軍は、それを無視して総攻撃の準備を始めてしまう。

目的地に向かうマーカスは、途中、地雷を踏んで負傷してしまい、抵抗軍本部に搬送される。

そこでマーカスは、自分が人間の脳と器官、そして機械の骨格を持ち、人工皮膚で覆われ電子制御でコントロールされたサイボーグであることを知る。

マーカスは、ショックを受けて解放を要求するが、ジョンは彼の破壊を命ずる。

ブレアも、自分を助けたマーカスが敵ではないことをケイトに伝えるが、彼女の意見も聞き入れられなかった。

輸送マシーンのトランスポートで、スカイネットの中枢部に搬送されたカイルは、彼と認識され仲間から引き離される。

ブレアは、マーカスを抹殺しようとしていたバーンズを騙し、マーカスを解放して本部内からの逃走を手助けする。

しかし、それに気づいたジョンは二人を追い、ブレアを捕らえるが、ハイドロボットに襲われたところをマーカスに助けられる。

ジョンは、マーカスに銃を向けるが、カイルがスカイネットに捕らえられていることを伝え、自分がそこに侵入できることでジョンを納得させる。

マーカスを信じたジョンは、彼に無線機を渡して逃がし情報を待ち、手を貸したブレアも解放する。

ジョンは、アシュダウン将軍に、マーカスがカイルらを救出できるように、攻撃延期を要求するが、将軍はそれを拒否して、彼を解任してしまう。

各地の抵抗軍に、ジョンは、攻撃が人類を滅ぼすことを告げて、自分の指示に従うよう呼びかける。

そして、ジョンはケイトに別れを告げて、モトターミネーターを奪い、スカイネットの中枢部に単独で向かう。

マーカスは、味方と認識されてスカイネットの本部に入り、防御システムに同期し、それを無効にしようとする。

アシュダウン将軍は攻撃開始を命ずるが、ジョンの部下と、攻撃しないように呼びかけられた各抵抗軍は、彼に従い出撃を拒否する。

ジョンもスカイネットに侵入し、捕らわれている人々を救出しようとす。

既に癌で亡くなっていた、コーガン博士の設備で元の体に戻されたマーカスは、自分がスカイネットによって作り出された、ただ1体の侵入方プロトタイプだということを知らされる。

さらにマーカスは、無意識のうちにジョンをスカイネット本部に誘き出すよう、プログラムをインプットされていたことも知る。

ジョンは、逃げ惑う捕虜達の中からカイルを探そうとする。

その頃、抵抗軍の指令部の潜水艦は、スカイネットの罠にはまり、シグナルで位置を知られて、ハンターキラーによって撃沈される。

何度も失敗した、”ジョン・コナー”抹殺計画をついに完結できることを、マーカスはコンピューター上のコーガン博士から称えられる。

ジョンは、”T-800・モデル101ターミネーター”(アーノルド・シュワルツェネッガー/CG)に襲われて、叩きのめされてしまう。

マーカスは、後頭部に埋め込まれた制御チップを自らの手で取り除く。

T-800から逃れたジョンは、ついにカイルを見つけ、後を追ってきたT-800を焼き払い、スターも連れてその場から逃れる。

三人は、T-800の製造エリアを見つけ、ジョンはそれに搭載される燃料電池の核を使い、スカイネットを破壊しようとする。

ジョンは、カイルとスターを逃がして、追ってきたT-800と再び格闘となる。

そこにマーカスが現れ、彼とT-800が戦っている間に、ジョンが爆破の準備をする。

マーカスは、T-800に心臓を一撃されて意識を失い、ジョンが溶鉱炉の液状金属と冷気で、T-800の制御を止める。

ジョンは、マーカスに電気ショックを与えて蘇生させるが、動力を回復したT-800が、ジョンの胸を突き刺す。

ジョンは致命的なダメージを受けるが、マーカスがT-800の首を引きちぎり、息の根を止める。

ジョンは、マーカス、カイル、スターらと共に、救助に来たケイトやバーンズにヘリで搬送される。

そして、彼らはスカイネットの基地から脱出し、ジョンは起爆装置のリモコンをスターから受け取り、仕掛けた爆破装置を作動させて、基地は破壊される。

ケイトは、ジョンの心臓が弱り、死を待つだけの状態であることを仲間に告げる。

意識が薄れる中、瀕死のジョンは、カイルに抵抗軍の証である腕章のついたジャケットを渡す。

マーカスは、自分の心臓をジョンに移植することを申し出て、ブレアに別れを告げて彼の命を助ける。

そして、意識を取り戻したジョンは、戦いがまだ終わっていないことを、同胞に語り続ける。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「ターミネーター」(1984)
・「ターミネーター2」(1991)
・「ターミネーター3」(2003)
・「ターミネーター4」(2009)
・「ターミネーター:新起動/ジェニシス」(2015)
・「ターミネーター:ニュー・フェイト」(2019)

*(簡略ストー リー)
2018年。
高性能コンピューター”スカイネット”が、ほとんどの人類を滅ぼした”審判の日”を生き延びた、抵抗軍のリーダーとなったジョン・コナーは、スカイネットの戦いを繰り広げていた。
ジョンは、抵抗軍が予定する、スカイネットの”暗殺リスト”の実行を阻止する計画で、リストの2番目に自分が、そして、1番目が”カイル・リース”だということを知る。
母親サラ・コナーの残したテープで、カイルが自分の父親だと知っていたジョンは、世界中の抵抗軍と生存者にメッセージを配信する。
15年前、刑執行後の献体に同意して処刑された死刑囚マーカスは、スカイネットの基地を脱出してロサンゼルスに向かう。
マーカスは、荒廃したロサンゼルスに到着して、少年カイル・リースと出会う。
そしてマーカスは、ジョンのメッセージを聞き、彼を捜そうとするのだが・・・。
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人気シリーズの第4作というよりも、新たなシリーズの始まりと言っていい作品。

25年前にわずか640万ドルの低予算で製作された作品が、2億ドルをかけるまでになったその最先端の映像技術と、劇場でしか味わえない、とてつもない迫力のサラウンド音響を堪能できる作品でもある。

最大の話題は、カリフォルニア州知事に就任し、俳優を休止中の前3作の主演である、シリーズの顔アーノルド・シュワルツェネッガーが出演しないことで、主人公は抵抗軍のリーダーであるジョン・コナーとなっている。

さらに前記したように、邦題の”T4”という連続シリーズとしてではなく、新たに始まる物語と考えた方がいい。

シュワルツェネッガーの代わりに登場する、主人公を熱演する、ニュー・バットマンでもある人気スターのクリスチャン・ベールを起用するものの、やはり”主役”が登場しなかったせいか、北米、世界を含めた興行成績は爆発的なヒットとは言えず、期待を下回る結果になってしまった。

北米興行収入 $125,322,470
世界 $372,046,060

ドラマの中でサラ・コナー(リンダ・ハミルトン/声)が息子ジョン(C・ベール)に語り継ぐように、時代が前後するストーリーと、辻褄が合わないような展開でもあり、初めて”ターミネーター”に接する人には、全く意味不明な作品に思えるかもしれない。

しかし、CGで再生されたT-800シュワルツェネッガーが、”T11”の容姿でお馴染みのテーマ曲で登場するシーンや、”T2”の冒頭のジョン・コナーの顔の傷が、どうやってつけられるかなどが解明される場面は、ファンにとっては実にうれしい演出だ。

無意識の内に組み込まれた指令で、ジョン・コナーを陥れてしまう、サイボーグ化された死刑囚サム・ワーシントン、本作のキーマンで、ジョンの父親になることが運命付けられている少年カイル役のアントン・イェルチン、ジョンの妻ブライス・ダラス・ハワード、抵抗軍の戦闘機パイロットムーン・ブラッドグッド、ジョンの部下のコモン、”サイバーダイン”の科学者ヘレナ・ボナム=カーター、抵抗軍の司令官役マイケル・アイアンサイド、カイルに協力する少女ジェイダグレイス、生存者のジェーン・アレキサンダーT-800役のローランド・キッキンガー、そしてサラ・コナーの声のみでリンダ・ハミルトンも登場する。


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