ジミーから暴落した株の話をされたナネットは、叔父マックスは国債しか買わないと言って心配していなかった。
そこに現れたプロデューサーのラリー・ブレア(ビリー・デウルフ)は、ガールフレンドのナネットの資金でショーを成功させようとしていたが、その件に興味がない彼女はその場を去る。
歌手のベアトリス・ダーシー(パトリス・ワイモア)を主役にするつもりのラリーは、そのことをジミーとトミーに追及され、ナネットに出資させるしかないと伝える。
ナネットとベアトリスを会わせなければ問題ないと言うラリーは、ショーのためにジミーとトミーに協力を求める。
ラリーとトミーは劇場に向かい、ジミーがナネットをその場に連れて行くことになる。
その後、スポンサーの前でベアトリスのショーを見せようとするラリーは、話しかけてきたダンサーのメイベル・ワイリー(ヴァージニア・ギブソン)を彼らに紹介する。
ベアトリスとトミーのリハーサルを見せたラリーは、スポンサーたちに、大富豪のナネットも出資することを伝える。
後日返事をすると言うスポンサーたちはその場を去り、ジミーと共に現れたナネットを迎えたラリーは、彼の歌を聴こうとする。
ナネットに寄り添うラリーの姿を見たベアトリスは、彼に不満を訴える。
出資させるためだとベアトリスに説明したラリーは、ジミーの歌を聴き、メイベルが踊る。
ステージ様子を見ていたナネットは。ラリーの態度が気に入らないため、2万5000ドルの出資を求められるものの、返事をしないまま帰ってしまう。
頭を抱えるラリーは、ジミーとトミーを連れてナネットの屋敷に向かう。
ニューヨーク州、ウエストチェスター郡。
ナネットのアシスタント、ポーリーン・ヘイスティングス(イヴ・アーデン)に歓迎されないラリーは、ジミーの新曲を聴かせるために来たことをナネットに伝える。
ジミーが歌う”二人でお茶を”聴きながら、ナネットは、彼の母が重病で妹は肺を患っていることをラリーから知らされる。
治療費も払えないと言うラリーの話を聞いたナネットは、ジミーに同情しながら共に歌う。
曲はベアトリスに歌わせると言うラリーの意見に反対したジミーは、自分の将来がかかっていると伝える。
その話を聞いたナネットは、出資をすることを決める。
ジミーから主役を演じられると言われたナネットはその気になり、ベアトリスのことを考えてラリーは焦る。
ベアトリスに歌わせるならジミーが降りると言いだし、ナネットも出資をやめる。
仕方なくベアトリスには別の役を与えると言うラリーは、ナネットを主役にすることにする。
ラリーを信用しないポーリーンは出資に反対するが、ナネットは、マックスに話して現金を渡すことをラリーに約束する。
その頃、アーリーから、半年で市場は戻るので倹約するようにと言われたマックスは、ナネットからの電話を受けて焦り、今は話せないが節約するようにと伝える。
アーリーに新開発したズボンのプレス機を見せたマックスは、それの実演をする。
ナネットに節約させるよう念を押しアーリーは、つまらないものを買うマックスに、たまには”ノー”と言って断るようにと忠告する。
1日だけでも”ノー”と言えば10万ドルは浮いたと話すアーリーは、その場を去る。
屋敷に戻り株価急落の新聞記事を読み気持ちが沈むマックスは、ラリーのことを話しながら”二人でお茶を”を歌うナネットから、2万5000ドルを出資したいと言われて驚く。
ナネットの馬鹿げた話に付き合う気のないマックスは、24時間”ノー”と言えてたら10万ドルは浮いていたと伝える。
それを賭けだと思ったナネットは、48時間”ノー”と言い続けたら2万5000ドルを受け取れる賭けをマックスに提案する。
ポーリーンを監視役にすると言うナネットは、賭けのことを彼女に話し、負けたら1年間何も欲しがらないとマックスに約束する。
ナネットが1年間、無駄遣いをしないことを確認したマックスは、仕方なくその賭けに乗る。
その件をナネットから知らされたラリーは喜び、ベアトリスとバーで楽しむ。
翌日、ポーリーンと共に劇場に向かったナネットは、ジミーとトミーに迎えられ、ラリーからスポンサーを紹介される。
ナネットがすべての質問に”ノー”と答えるために、信用できなくなったスポンサーはその場を去る。
月曜まで待ってほしいとラリーに伝えたナネットは、劇場を追い出されると言われ、団員を屋敷に連れてくることを提案する。
賭けの件を話しながら、アーリーと共に屋敷に戻ったマックスは、40人の劇団員がいることを知り驚く。
ジミーと歌のレッスンをするナネットは、彼と惹かれ合うようになる。
マックスとアーリーは、ポーリーンも立ち会う場でナネットと賭けの契約をする。
アーリーから、寝ている間もナネットを監視するようにと言われたポーリーンは、”イエス”と言ったことを報告したら250ドルを払うと約束してもらう。
ラリーは、この場に来る予定のベアトリスのことを気にするナネットに、適当な話をして安心させる。
ベアトリスにナネットを主役にすることを話していない件をラリーに追及したジミーは苛立ち、マックスがその話を聞いてしまう。
到着したベアトリスに信用人と間違われたマックスは、ナネットが主役であることを教えて、それを信じない彼女をラリーの元に向かわせる。
メイベルに言い寄るラリーは、ベアトリスに気づいて焦り、プールに飛び込む。
主役の件でラリーを責めるベアトリスは、金のためだと言われるものの、自分で片を付けると彼に伝える。
トミーらとレッスンをするナネットは、現れたベアトリスに非難される。
間には入ったマックスは、”イエス”と言えないナネットに不利な質問をして、彼女が出資しないことを確認して皆を出て行かせようとする。
思い通りになったマックスだったが、気落ちするナネットを見て後悔する。
その夜、ナネットの言動がおかしいために何か隠していると思ったジミーは、それを彼女に尋ねる。
賭けのことを話せないナネットは、垣根に隠れているマックスを気にしながら、ジミーの成功を確信する。
自分たちに気づかず近くを歩くラリーとベアトリスが、裏で手を組んでいることを知ったナネットは、それを気にせず、ジミーとの愛を確かめる。
眠ろうとしたマックスは、執事のスティーヴンス(クローフォード・ケント)にズボンのプレス機をセットさせる。
マックスは電源を入れるが、熱でズボンが焦げて切れてしまう。
ポーリーンは、ラリーが窓に小石を投げていることに気づき、それをナネットに伝えて彼を無視する。
ラリーがナネットの部屋に梯子をかけていることを知ったマックスは、ベアトリスにそのことを知らせる。
梯子を上り、ナネットに主役を任せると伝えるラリーの話を聞いたベアトリスは、梯子を倒して彼を落下させる。
翌朝、アーリーからの電話で起こされたマックスは、市場が開く前に手続きすれば、少し取り戻せることを知らされる。
ナネットの運転で出掛けたマックスは、スピードを上げさせたために、警官に車を止められてしまう。
”ノー”としか言わないナネットと、焦げたズボンを履くマックスを信用しない警官は、二人を署に連行する。
憤慨するマックスと共に屋敷に戻ったナネットは、ショーのためにウソをついていたと言うジミーに、すべて知っていたと伝える。
秘密を話したためラリーに非難されたジミーは、役者たちのためを思うナネットは、必ず出資すると言って彼を安心させる。
その話を聞いていたマックスは、ジミーのナネットに対すする気持ちを確認する。
ジミーをナネットの部屋に向かわせてたマックスは、彼女が”イエス”と言うのを期待する。
気分を害していたナネットに愛を伝えたジミーは、自分の気持ちに対して”イエス”と言ってくれないためにショックを受ける。
覗いているマックスとジミーが話をしたことに気づいたナネットは、”イエス”と言えないので彼の気持ちに応えることができない。
諦めたジミーは、分相応の世界に戻るとナネットに伝えてその場を去る。
約束の時間になり、賭けに勝ったナネットは、ラリーやトミーにそのことを話し、ジミーが屋敷を去ったことを知る。
ナネットが出資してくれることを確認したラリーは、主役を彼女に任せて、ベアトリスには別の役を与える。
マックスは、ナネットから2万5000ドルを要求されて焦る。
現れたアーリーから、ナネットが財産を失ったことを知らされたポーリーンは、それを皆の前で説明させる。
株価の下落は一時的だと思うというのがアーリーの考えだったのだが、ナネットは、マックスが国債を買っていなかったことを知る。
マックスはバカな男だったことを認め、騙されたと言うラリーはナネットを責める。
ナネットを擁護するトミーに、後は引き継げと言うラリーは、彼にショーの書類を渡す。
ラリーと団員たちは屋敷から引き揚げ、マックスはナネットに謝罪する。
二人一緒なら立ち直れると言うナネットは、マックスと抱き合う。
書類をチェックしたトミーは、ラリーが1万ドル使ったために、ショーを成功させるには、あと3万5000ドル必要だとナネットらに話す。
無理だと考えるナネットに、トミーは、ショーのタイトルを”ノー・ノー・ナネット”にすると伝える。
トミーには何か考えがあると思ったポーリーンは、それを確かめようとする。
トミーから、この不況の中でも儲けた男がいるはずだと言われたポーリーンは、それがアーリーだと気づき、トミーの考えを聞く。
アーリーをドライブに誘ったポーリーンは彼に迫り、出資させることに成功する。
ブロードウェイ。
”ノー・ノー・ナネット”の初日を迎え、結婚したポーリーンとアーリーは、マックスと共に桟敷席で開演を待つ。
そして、ナネットが主役のショーは成功する。
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話を終えたマックスは、リンとリチャードに、両親はこうして結婚したと伝える。
アパートに戻ったナネットとジミーは子供たちに迎えられ、マックスと共に幸せを実感する。
ナネットとジミーを乗せてきたタクシー・ドライバーをしていたラリーは、嫌味を言ってその場を去る。