友人の写真家リサ・カー(ジュネヴィーヴ・オライリー)との約束を思い出したケイトは、彼女の画廊に向かい、作品が全て売れたことを知らされる。
その後、バランなどのことを調べていたケイトは、スリランカの研究員の入国をビルが承認したことを知る。
その件を同僚のナオミ・ローゼンバウム(アントニア・トーマス)に電話をして尋ねたケイトは、手一杯なら手伝うというビルが、それを引き継いだと言われる。
ウォッチメーカーは、爆弾を作りケイトを暗殺する準備をする。
ヴィッカー製薬。
訪ねて来たケイトから、バランの人物照会を求められた彼の上司は協力を拒み、”スコットランドヤード”のポール・アンダーソン警部(ジェームズ・ダーシー)に連絡する。
ウオッチメーカーは、小包を宅配業者に渡す。
同僚のハウイーから今月の査証リストを手に入れたケイトは、訪ねて来たアンダーソンに、なぜ善良な市民であるバランの人物照会をしているのか訊かれる。
アメリカ査証の申請をしたからだと答えたケイトは、アンダーソンから、自分に先に伝えるべきだと言われる。
話に割って入ったサムは、アンダーソンから、長官から直々にケイトが不当な調査をしているという苦情を受けたと言われる。
長官から内務大臣に話が伝わったと言うアンダーソンは、査証が発行されたかを確認し、ケイトはまだだと答える。
そこにモーリーン・レイン駐英大使(アンジェラ・バセット)が現れ、内務大臣から電話があったことを伝える。
ケイトは調査の詳細は話せないと伝え、レインから意見を求められたサムは、ケイトの決定を尊重すると答える。
数年前に、バランの妻はアメリカでの緊急治療が目的で査証を申請したのだが、結局は死亡したことをアンダーソンはケイトに伝え、バランに同情するべきだと言ってその場を去る。
上層部に敵を作ったとケイトに伝えたレインは、事態を収拾するようサムに指示する。
動揺するケイトに、君の勘を信じると言ってサムは彼女を励ます。
ケイトらと共に誕生日を祝うためにレストランに向かおうとしたビルは、大事な電話が入ったと言ってオフィスに戻る。
バランら5人のファイルを削除したビルのデスクには、息子ジョニーの写真が飾られていた。
ケイトはナオミら同僚達と共にレストランに着き、その厨房にはウォッチメーカーが送ったものが届けられる。
ビルへのプレゼントを忘れたことに気づき、皆からカンパしてもらったケイトは、レストランを出て向かいの店に入る。
それに気づかないウォッチメーカーは、レストランを監視する。
ナオミらのテーブルには料理が運ばれ、携帯電話で遠隔操作したウォッチメーカーは、爆弾を爆発させる。
レストランは吹き飛びケイトは爆風で意識を失い、爆破を確認したビルはその場を離れる。
意識が戻ったケイトは外に出てナオミらを捜し、近づいてきたウォッチメーカーに助けを求めるものの、銃を向けられる。
ガスボンベが爆発した隙にその場から逃れたケイトは、何とかウォッチメーカーを振り切る。
ケイトが生きていることをパヴローに連絡したウォッチメーカーは、必ず殺せと指示される。
現場に急行したサムは、既に駆け付けていたアンダーソンから、大使館員4名他が犠牲になり、重傷者が出ていることを知らされる。
周辺の監視カメラは、爆発の影響で壊れたということだった。
ケイトもいたはずだが死体は見つかっていないと、アンダーソンはサムに伝える。
同僚のサリー(フランシス・デ・ラ・トゥーア)に電話をしたサムは、ビルは緊急の電話で戻っためレストランに向かう途中だったことを知り、IDで彼とケイトを追跡するよう指示する。
ケイトの経歴を調べたアンダーソンは、優秀な彼女は将来の高官候補でCIAの可能性もあることから、生存していることが考えられるため、重要な証人で容疑者だということで捜査を進める。
負傷して逃亡中なら監視カメラに写る可能性もあるが、アンダーソンは、その裏をかき、ケイトの友人のリサを監視するよう指示する。
IDの追跡装置のことを知っているケイトは公園に向かっていると、サムはサリーから知らされる。
公園でビルに出くわしたケイトは、彼から銃を向けられて揉み合いになる。
銃は暴発し、銃弾を受けてしまったビルは倒れてしまう。
呆然としながら銃を手にするケイトは、複数の人々にその姿を撮影されてしまう。
そこにウォッチメーカーが現れ、ケイトは銃を向けるものの弾がなかったために逃走する。
ビルに近づきIDを奪ったウォッチメーカーは、周囲の人々に警察を呼ぶよう指示する。
現場に駆け付けたサムはビルの死を確認し、アンダーソンから、目撃者の話でケイトが銃を持っていたことを知らされる。
GPSで追跡できるIDを持っているはずのケイトを自分が捜すと言うサムだったが、彼女は殺人容疑で指名手配されたということだった。
外交特権があると伝えたサムだったが、アンダーソンから、庇いきれない場合があると言われる。
ウォッチメーカーは、ビルのIDを利用してケイトを捜し出そうとする。
ビルのIDを、何者かが公園の外に持って行ったことをサリーから知らされたサムは、その信号が広場の外で静止していると言われる。
ケイトのIDは、爆破のショックで壊れた可能性があるということだった。
サリーから、そのまま行動すればアンダーソンと”SAS”に追われるだけだと言われたサムは、ケイトよりもビルのIDを追うようにと指示される。
ビルのIDのICチップを利用して、ケイトを追跡可能にした男を殺したウォッチメーカーは彼女を追う。
郵便局に向かいサムに電話をしたケイトはつながらず、その場でニュースを見ていた女性らに気づかれるて建物を出る。
ホテルでビルの追跡装置を追ったサムは、死体を発見したことをサリーに伝える。
サリーから、ケイトからは電話があったが切れたと言われたサムは、レイン大使が来たので戻るように指示される。
サムを監視していたアンダーソンはケイトが一緒でないと判断し、ホテル内を調べようとする。
リサに電話をしたケイトは現金と洋服がいることを伝えて、”セント・パンクラス駅”の露店で2時間後に落ち合うことにする。
あるビルの屋上でパヴローとバランに会ったウォッチメーカーは、ニューヨークでは爆弾は使わないと伝える。
バランから特殊な弾丸を渡されたウォッチメーカーは、その場で組み立てた狙撃銃”Steyr HS .50”にそれを装填する。
廃墟のビルを狙い撃ちし破壊したウォッチメーカーは、その威力を確認する。
大使館に戻り、ケイトはビルを殺していないとレインに伝えたサムは、ケイトに査証リストを渡したハウイーから、それが、テロの脅威を察知した際にまず調べるものだと言われる。
ハウイーから、自分に指示されリストをケイトに渡したと言われたサムは、それを否定する。
ビルのIDで5つのファイルが消されたこともハウイーから知らされたレインは、彼女が入国の手引きと記録の消去をした疑いがあると考える。
精鋭として自らケイトを選抜したとことをサムから追及されたレインは、心の底では、ケイトは無罪だと思っているはずだと言われる。
仲間を見捨てられないと言うサムは、”911”で親友を失ったケイトには、自分達が失いかけている熱意があると伝える。
それならばなぜケイトは逃げているのかと、サムはレインに問われる。
ケイトの最後の信号が”レスター・スクウェア”だったことをサムに伝えたサリーは、上層部から、ケイトを連行するために手段を選ぶなと指示されたと言われる。
爆発物の鑑識結果を手に入れていたサリーは、”クロム”が含まれていたことをサムに伝える。
前回”クロム”が使われたのは2年前のパリであり、サムとサリーは、職員を狙う誰かが、最高の暗殺者”ウォッチメーカー”を雇ったと考える。
”セント・パンクラス駅”でケイトの信号をキャッチしたサムは、その場に急行する。
駅でケイトを確認したウォッチメーカーは、彼女を監視する警官に電話をして、爆破テロ犯がいることを知らせる。
リサと会ったケイトは身を潜めて現金を受け取り、地下鉄のホームに向かう。
それを追ったウォッチメーカーは、サムとアンダーソンらが現れたためにその場を去る。
協力しなかったサムを責めるアンダーソンは、彼を部下に見張らせてケイトを追う。
逃げ切ったケイトは手榴弾が爆発して倒れこみ、現れたウォッチメーカーに抵抗して、彼を痛めつけて地上に向かう。
ビルの家に侵入したケイトは、その場に現れたサムに銃を向けられるものの、無実だと知っているはずだと伝える。
地上に出たウォッチメーカーは、ケイトの信号を確認して居場所を知る。
銃を下したサムは、ケイトから、レストランの周辺で目撃した男に襲われたと言われる。
サムは、ビルと会った公園でも男を目撃したと言うケイトのIDを壊す。
男が、コードネーム”ウォッチメーカー”という超一流の暗殺者だと知れされたケイトは、サムから、ここに来たのは答えを探すためだと言われる。
ハウイーから受け取ったUSBを持っていたケイトは、ビルが扱った5件の内、1件がバランだったと伝え、5人の共通点は不明だと話す。
バランは可燃ガスの専門家だと言うケイトは、ビルの役割は何だったのかを考える。
鍵のかかったビルの寝室に入ったケイトとサムは、軍人である息子ジョニーの写真などを確認する。
ジョニーはアフガニスタンで死んだはずだと話すサムは、ケイトと部屋を調べる。
ビル家に侵入したウォッチメーカーは、ケイトを捜す。
DVDを見つけたケイトとサムは、敵に拘束されたジョニーの映像を確認し、息子を人質にされたビルがテロリストの指示に従ったと考える。
親なら仕方がないと言うサムに、テロリストを入国させて、職員が殺されることを知っていたビルの罪は重いとケイトは話す。
バラン以外の4人はアメリカにいることを知ったサムは、迎えを手配しようとして連絡するものの、殺されていることに気づく。
サムはウォッチメーカーに銃撃され、ケイトは家から出て逃走する。
パトカーが来たために、ウォッチメーカーはその場を去る。
サリーに電話をしたケイトは、サムの無事を確認するものの危険な状態だった。
現場に駆け付けレインに電話をしたアンダーソンは、サムが倒れていたがケイトは逃亡中だと伝える。
次回は躊躇せずに行動するようアンダーソンに指示したレインは、電話を切る。
その会話を傍受していたサリーは、再び犯人扱いされたことをケイトに伝える。
大使館の保管室に向かう考えのケイトは、サリーから、建物は封鎖され海兵隊が見張っていると言われるものの、陰謀を暴くために侵入に手を貸してほしいと伝えて電話を切る。
保管庫に向かったケイトは、サリーにロックを解除してもらい中に入り、コンピューターのハードディスクを奪いバランの情報を入手する。
バランがニューヨークでテロを起こすことをサリーに伝えたケイトは、押し入ってきた海兵隊に気づかれないようにして逃れる。
ケイトが新しいパスワードを作りハードディスクを破壊し、使った名前も旅券番号も不明だという報告を受けたレインは、ケイトの写真を空港と全駅の警備に送るよう指示する。
午後9時35分(東部時間)、ニューヨーク、ジョン・F・ケネディ国際空港。
到着したバランは、医学会出席という目的で入国する。
今ならバランを止められると指摘するサリーの意見を退けたレインは、全てケイトの策略だと決めつける。
パヴローの元に向かったウォッチメーカーは、ニューヨークに行くことを迷っていると言って、今回の件はテロでも政治声明でもなく、バランにとっては妻の復讐だが、単なる金儲けだと伝える。
1千億ドルの話だと言われたウォッチメーカーは、今回のテロで株価が暴落するニューヨーク証券取引所再会時の株の、空売り利益の半分を要求する。
ケイトを殺せることをウォッチメーカーに確認したパヴローは、その条件をのむ。
空港に向かい、リサのカードで買い物をして無事に出国できたケイトは、バランの情報などを調べてサリーにメールで送る。
ケイトの居場所を特定するようレインから指示されていたサリーは、できるだけ引き延ばすものの、ケイトがニューヨークに向かうことは知られてしまう。
レインは本国に連絡し、偽名と偽のパスポートを使ったケイトは指名手配される。
ニューヨーク到着後に入国できたケイトは、営業許可も無線もない個人タクシーを1日500ドルで雇い、ダウンタウンに向かう。
特殊可燃性ガスをタンクに充填したバランは、トラックで”タイムズスクエア”に向かう。
車内でニュースを見たケイトは、加熱対策のため”タイムズスクエア・ボール”に冷却ガスを流し込むことを知り、バランがそれを利用してテロを起こすことを確信してその場に向かう。
新年まで28分、ニューイヤーズ・イヴ、タイムズスクエア。
”ワン・タイムズスクエア”の屋上で”ボール”にガスを注入したバランは、妻のことを想いながら狙撃場所のビルに向かう。
バランを目撃したケイトは、”ボール”を確認しながら彼を追うが、男に襲われる。
男を叩きのめして銃を奪ったケイトは、現れたウォッチメーカーが入ったビルに向かう。
バランが待っていた部屋で”Steyr HS .50”を組み立てたウォッチメーカーは、屋上に向かい”ボール”を狙う。
この時を10年待っていたと言うバランに、この場が安全であることを確認したウォッチメーカーは彼を殺す。
現れたケイトに発砲されたウォッチメーカーは、”ボール”を銃撃するものの外してしまう。
襲い掛かってきたケイトと格闘になったウォッチメーカーは、突き落とされそうになり、新年のカウントダウンと共に落下死する。
その場に警官が駆け付けて現場検証が始まり、ケイトは無事だったサムからの電話を受ける。
これが自分達の使命だと確認したケイトは、サムから、100万人集まっている人々、全員を救ったと言われながら、”タイムズスクエア”を見つめる。
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”911”以降アメリカ当局は、ニューヨークだけで53人ものテロリストを阻止した。