ロック・ザ・カスバ! Rock the Kasbah (2015)

街が厳戒態勢だとバーンズから知らされたコニーは動揺し、怯えながらリッチーと共に”ハンヴィー”で街に向かう。

爆破騒ぎが起こる中、ホテルに着いたリッチーとコニーは、傭兵のボンベイ・ブライアン（ブルース・ウィリス）に出会う。

コニーを寝かせて街に出たリッチーは、バーで武器商人のニック（ダニー・マクブライド）とジェイク（スコット・カーン）から声をかけられる。

部屋に戻ったリッチーは、ロニーが姿を消したために焦り、迎えに来たバーンズを待たせて彼女を捜そうとする。

ロニーに財布とパスポートを盗まれたことをバーンズに伝えたリッチーは、ショーは自分達抜きでやるしかないと言われる。

ニックとジェイクに協力を求めてロニーを捜したリッチーは、途中で武装した男達に止められ、銃撃されるものの何とか逃れる。

ある秘密クラブに案内されたリッチーは、プールで泳いでいた娼婦のマーシーに惹かれてしまい、彼女のトレーラーハウスで一夜を過ごす。

翌朝、バーンズに起こされ、リザ（アリアン・モーイエド）が運転するタクシーで町に戻ったリッチーは、元妻に電話をして数千ドル送って欲しいと伝えるが、その前に2か月分の養育費を払うようにと言われる。

部屋に戻ったリッチーは、その場にボンベイがいたために驚き、ロニーが消えて、ドバイ行きの輸送機に乗るはずだったたことを知らされる。

それを手配するためコニーから前金の1000ドルを受け取ったと言うボンベイは、彼女が後で払うと約束した1000ドルをリッチーに要求する。

リッチーに銃を向けたボンベイは、24時間以内に払うようにと言って脅し、その場を去る。

その後、リザのタクシーでアメリカ大使館に向かったリッチーは、パスポートの再発行に2週間かかると言われて苛立つ。

ランチで立ち寄ったバーで、リッチーは”アフガン・スター”というオーディションの人気番組を見ながら、リザからその内容を教えてもらう。

そこに現れたニックとジェイクはリッチーを倉庫に連れて行き、ようやく金が回ってきたと言って、仲間入りの印に大金を渡す。

既に悪事に手を染めているということだと言われたリッチーは、ニックとジェイクの代わりに、弾薬をパクティヤー州に運んでほしいと頼まれる。

自分達が大使館に圧力をかければ、その日の内にパスポートは手に入ると二人から言われたリッチーは、子供でもできる安全な仕事だと知らされて、それを引き受ける。

ボンベイやリザと共に目的地に向かったリッチーは地雷で車が大破し、無事だったものの、が違うと言って嘆く。

そこにパシュトゥーン人の騎馬隊が現れ、リッチーは、シャトワリ村の村長タリク・カーン（ファヒム・ファズリ）に品物を届けに来たことを伝える。

金の交渉を始めたリッチーは、タリクから、遠方から来た客をもてなしたいと言われ、彼の家に招待されることになる。

茶を飲みながら交渉すると言われ、泊めてもらえるのは光栄であり、それを受けなければタリクの誇りを傷つけることになり、家族もろとも殺されるとリザから知らされたリッチーは、招待を受けるしかなかった。

シャトワリ村に着いたリッチーは、村人の前で歌を披露し、平和を買う金はもうないと言うタリクから報酬を受け取る。

その夜、女性の歌声に気づいたリッチーは洞窟に向かい、歌っていたサリーマはそれに気づき走り去る。

その場で”アフガン・スター”の雑誌を見つけたリッチーは、少女のことをリザに伝え、彼女の歌声に才能を感じたことを興奮しながら話す。

女性は歌えないと言うリザは、彼女と契約する気のリッチーに、皆殺されてしまうと警告する。

自分がここに来たのも運命だと言うリッチーは、少女と”アフガン・スター”のためにこの地に導かれたと確信し、心配無用だとリザに伝える。

翌日、洞窟で歌う女性の素晴らしい歌声を訊いたことを村人に話すリッチーは、それがサリーマであることを知らせる。

激怒するタリクはサリーマが自分の娘だと言って興奮し、リッチーとリザを村から追い出す。

タイヤがパンクしたために修理しようとしたリッチーとリザは、トランクに隠れていたサリーマに気づき、カブールに連れて行ってほしいと言われる。

自分が殺されてしまうとサリーマに伝えたリッチーだったが、カブールに行くと言い張る彼女は運命だと確信する。

サリーマの考えを理解したリッチーは、彼女と握手して契約を交わす。

危険な状況にあるサリーマをどうするかを話し合ったリッチーとリザは、彼女をマーシーに預けることにする。

その頃、シャトワリ村で麻薬製造を考えているタリクと対立するアザム・ゴールは、ナジムを村長にしようと考える。

テレビ局に向かったリッチーは”アフガン・スター”のホスト、ダーウード・シディディ（ビージャン・ランド）に会い、サリーマを番組に出演させるために交渉する。

それを断るダーウードだったが、リッチーから、大富豪になれるチャンスだと言われて説得される。

サリーマの歌を聴いたダーウードは納得し、彼女を出演させることをスタッフに伝える。

ダーウードの司会で番組は始まり、サリーマは、リッチーとマーシーに励まされながらステージに上がる。

それを街頭のテレビで見たタリクは、男性から恥知らずな女だと言われ、娘を侮辱されたために苛立つ。

サリーマは歌い終わるものの反応はいまいちで、投票が始まる。

翌日、サリーマが歌ったことが物議を醸し世間の話題になり、投票の結果が注目される。

しかし、サリーマは結果を待たずにタリクと共に村に戻り、間違いなく優勝できたと考えるリッチーは憤慨する。

不満を言っているだけのリッチーを批判するマーシーは、サリーマが優勝すると確信するなら行動を起こすべきだと助言する。

ダーウードと話したリッチーは、サリーマの棄権を知るものはほとんどいないので、このまま投票結果を待つことへの協力を求める。

サリーマを勝たせようとするリッチーは、ビラなどを配り街中を回る。

その後、サリーマの準決勝進出は決まりリッチーらは喜ぶが、タリクは娘を前にして激怒する。

ボンベイと共にシャトワリ村に向かおうとしたリッチーは、アザムを相手にしたマーシーからの連絡を受け、自分が運んだ弾薬が偽物だったことを知る。

アザムはサリーマを異端者とみなして殺す気であり、彼女を番組に出せばタリクも殺され村が乗っ取られるとマーシーから言われたリッチーは、カブールに戻ろうとする。

リザから、　サリーマと握手して約束したはずだと言われたリッチーは、車を停めさせて外に出て暫く考える。

実は大物と組んだことはないとボンベイとリザに話したリッチーは、困っているサリーマの元に向かうと伝える。

シャトワリ村に着いたリッチーは、父親として娘を信じるべきだと言ってタリクを説得する。

一儲けできると言って護衛だったボンベイに協力させたリッチーは、彼の武器をタリクに渡し、アザムの襲撃に備える。

サリーマに感謝されたリッチーは、最高の歌手だと言って彼女を励ます。

現れたアザムと話したリッチーだったが、肩を撃たれてしまい、銃撃戦が始まる。

アザムらは殺され、リッチーは一命を取り留める。

その後、”アフガン・スター”に出演したサリーマは熱唱して人々を魅了し、タリクも娘を誇りに思う。