男を追い詰めた二人だったが、ビルがフォークリフトごと海に落ちてしまい、飛び込んだクリスが彼を助ける。
署に戻った二人は、同僚のジャック・ピスモ刑事（フォレスト・ウィテカー）とフィル・コールドシャンク刑事（ダン・ラウリア）にからかわれる。
分署長ギレス警部（アール・ビリングス）に呼ばれた4人は、FBIのラスク捜査官（ジャクソン・デイヴィース）を紹介され、スティックの事件を担当するよう指示される。
2年前にFBI捜査官を殺害して死刑判決を受けるものの、司法取引で電気椅子を免れ受刑していたスティックが脱獄したということだった。
いとこの手引きでワイオミングに逃げたスティックは国外逃亡を考えているため、この街にいるメキシコ出身の元恋人マリア・マグワイア（マデリーン・ストウ）を見張るよう指示された4人は、向かいの家の部屋を借りたことを知らされて張り込むことになる。
スティックが現れたら連絡すればいいと言われたクリスは、納得いかないことをラスクに伝える。
ギレスから、24時間体制の見張りを指示された4人は、ジャックとフィルが昼間、クリスとビルが夜を担当することになる。
クリスとビルと組むことを不満に思い言い合いになるフィルだったが、ギレスに逆らえるはずもなかった。
クリスと共に現場の家に向かい見張りを始めたビルは、妻のキャロル（ベアトリス・ボープル）に電話をして、2～3週間は続くことを伝える。
資料を読み、マリアが142キロの巨体だと知ったクリスとビルは驚き、1980年型の”ゴルフ”で帰ってきた彼女に注目する。
ところが、スリムで美しいマリアを見たクリスは彼女に惹かれてしまい、服を脱ぎ始めたために、ビルと共に興奮してしまう。
夜が明けて、クリスとビルは、愛犬ウィンストンを連れてジャックと共に現れたフィルと交替する。
クリスとビルは、トイレに仕掛けてあったいたずらにフィルが引っ掛かるのを確認してその場を去る。
家に戻ったクリスは、恋人ボニーが出て行ったことに気づきショックを受ける。
ベッドで寝ていたビルはクリスからの電話を受け、ボニーにカーテンを持っていかれたために明るくて眠れないと言われる。
今夜、盗聴器を仕掛けるとクリスに伝えたビルは、ベッドに入ってきたキャロルと愛し合う。
クリスは、周囲の騒音も気になり眠ることができない。
バーで飲んでいたスティックは、報酬を求めるケイラーに、金はマリアの家に隠してあることを伝える。
その夜、電柱に上ったクリスは、マリアの家の電話回線につなぎ盗聴する。
マリアの家に電話をかけたスティックだったが、クリスが回線を切断する。
電話会社の工事人を装いマリアの家に向かったクリスは、回線のトラブルがあったことを伝えて、今、切れたことを確認する。
マリアから、逮捕された弟の保釈のため出かけると言われたクリスは、数分で済むが出直すと伝えて帰ろうとする。
クリスを引き留めたマリアは、彼を家に入れて電話をチェックしてもらう。
マリアが寝室にいることをビルから知らされながら、受話器に盗聴器を仕掛けたクリスは、彼女が戻ってきたために寝室の電話も直そうとする。
脱獄囚の捜索が続いているという新聞記事を見つけたクリスは、それをビルの方向に向けて見せる。
部屋を探ったクリスは、出かけるマリアから出直してほしいと言われるものの、終わったと伝える。
電話機ではなく外の回線が原因だとマリアに伝えたクリスは、ビルの元に戻り、一目惚れしたと言って彼女が出かけたことを確認する。
引き止めるビルの話を聞こうとせずに、クリスはマリアの家を調べに行く。
4か月前のスティックからの手紙を見つけたクリスは、脅迫のような内容に加えて、埠頭で働いている”B.C.”というイニシャルの友人が街にいることを知る。
マリアが、プレゼントされた大事なものを持っていることも分かったクリスは、彼女が戻ってきたことをビルから知らされて焦り、ベッドの下に隠れる。
服を脱いだマリアがシャワーを浴び始めたために、それを覗いたクリスは、彼女に見つからないようにして窓から外に出る。
翌日も騒音で眠れないクリスは、同僚のバーニーに電話をして、
マリアの弟”レイナルド・マグワイア”の犯罪歴などを調べさせる。
その夜、買い出しに行ったクリスはスーパーでマリアと出くわし、簡単な会話を交わす。
自転車がパンクしてしまったマリアは、自己紹介して”ビル”と名乗るクリスに頼んで送ってもらうことになり、お礼にコーヒーを御馳走すると伝える。
二人が一緒に戻ってきたためにビルは驚き、得意になってマリアの家に入るクリスは自転車を運ぶ。
ビルに電話をしたクリスは、遅くなると言って30分で帰ると伝える。
優しい人だと言うマリアから感謝されたクリスは、彼女に食事を御馳走してもらうことになる。
ビルに見張られながら楽しい時間を過ごすクリスは、警察に知り合いがいるので弟のことを聞いてもいいとマリアに伝える。
悪党のことに詳しそうなマリアにそのことを尋ねたクリスは、凶暴な男を知っていて付き合っていたと言われる。
男の居場所を尋ねたクリスは、マリアから理由を訊かれたために、帰ると伝えてその場を去る。
不機嫌なビルに、夕食を食べただけで何もなかったと伝えたクリスは、”レイナルド・マグワイア”が車の窃盗で逮捕されているというバーニーからの電話があったことを知らされる。
マリアの弟が逮捕されたと言われたので手掛かりを調べただけだと伝えたクリスは、ビルから興奮しながら仕事をしてほしくないと言われる。
ガソリンスタンドを襲い現金を奪ったスティックは、店主を殴り逃亡する。
拘留されているマリアの弟レイナルド（スコット・アンダーソン）と話したクリスは、建築現場で真面目に働く気があるなら釈放すると伝える。
マリアが現れたことを知ったクリスは焦り、身を隠すものの出くわしてしまい、後で電話すると伝えてその場を去る。
連れて来た凶暴な猫をジャックの車に入れたビルは、交代して帰る彼とフィルそしてウィンストンが慌てる様子を見て喜ぶ。
その頃、スティックとケイラーは、ワシントン州に近づく。
ビルがレコーダーを取りに行っている間、一人でマリアの家を監視するクリスは、彼女に電話をして別れを告げようとする。
ところが、レイナルドのことで感謝されたクリスは、母と弟が自分と結婚するようにと言っていることをマリアから知らされて困惑する。
戸惑うクリスは話せないことがあると言いながら、自分を招待するために作っている料理が焦げているとマリアに伝えてしまう。
なぜ分かったのかと訊かれたクリスは、料理が焦げる音がしたとマリアに伝えて信じてもらう。
暫く会えないと伝えたクリスは、連絡するので電話番号を教えてほしいと言われたために教える。
翌日、眠っていたクリスは、マリアからの電話に出て、自分は何があっても大丈夫だと言われる。
焦ったクリスは、ジャックとフィルに会話を聴かれているために、声を変えて電話を切る。
交代時間より早く現れたクリスに、”ビル”という男からマリアに電話があったと伝えたジャックとフィルは、クリスから、録音テープは自分が署に届けると言われる。
声を変えているが相手はスティックだと言うジャックは、自分達が届けると伝えてその場を去る。
夜になり、マリアの家に男が押し入り、ビルに緊急事態だと言って彼女の家に向かったクリスは、それがスティックではないことを知る。
家に入ったクリスは、マリアの友人を捜す夫ビリー・スティークス（キム・コンドラソフ）が酔っていたために、落ち着かせて話をする。
マリアは、そんなクリスの姿を見ながら頼もしく思う。
ビリーをタクシーで帰らせたクリスは、マリアにキスされて迫られ、断ることができなくなってしまう。
それを見たビルは呆れてしまい、仕方なく一人で監視を続ける。
マリアと愛し合ったクリスはベッドで、ビルもソファーで眠ってしまったために、スティックとケイラーが現れたことに気づかない・・・。
家に侵入したスティックに銃撃された夢を見たクリスは目覚め、マリアと再び愛し合おうとするものの、交代時間が過ぎていることに気づき焦る。
マリアに帽子とショールを借りたクリスは外に出るが、ジャックとフィルは、それをスティックだと確信して応援を呼ぶ。
到着したパトカーの追跡をかわして民家の庭に逃げ込んだクリスは、飼い犬に襲われそうになる。
それを逃れたクリスは、現れたビルの車に乗り込み、昨夜のマリアとのことを訊かれる。
署で同僚達と共に電話の録音テープを聴いたビルは、その声がクリスだと気づく。
マリアの家から逃げ出す男のビデオも見せたラスクは、電話の男と同一人物かは不明だと伝えて、現場に落ちていた食いちぎられた女性の帽子を見せる。
自分の名前を使われたビルは憤慨し、マリアと別れないならコンビは解消するとクリスに伝える。
街道でパトカーに追われたスティックは、ケイラーに銃撃させて暴走する。
ケイラーは銃弾を受け、追い詰められながらも街道を外れたスティックの車は、川に落下してしまう。
スティックは何とか脱出し、流された車は沈んでしまう。
それを知ったビルから撤収すると言われたクリスは、マリアを愛していることを伝える。
川に沈んだ車の引き上げ作業は難航し、ケイラーの死体は下流で発見されるが、スティックは車と共に沈んでいると思われた。
そのニュースを見ていたマリアは、現れたクリスから話があると言われ、追われている犯罪者かと訊かれる。
教えれば嫌われると言うクリスは、愛を伝えてバッジを見せる。
電話会社もビルもウソで、脱獄囚の元恋人を見張っていたと伝えたクリスは、どこで監視していたかを訊かれる。
向かいの家だと答えたクリスが電話も盗聴していたことを知ったマリアは、その場の部屋に向かう。
ビルと共にマリアに非難されたクリスは、家に戻ろうとする彼女を追い、仕事なので仕方なかったと伝える。
楽しいはずもなく職務に徹したと言うクリスは、愛する気持ちは本当だと伝えて彼女の理解を求める。
何度も言おうと思ったと伝えたクリスだったが、最低の男だと言ってバッジを捨てたマリアは家に戻る。
その様子を見ていたビルは、クリスを気の毒に思う。
家に忍び込んでいたスティックが生きていたことを知ったマリアは驚き、逃げ切ったと言われる。
マリアに謝罪しに現れたクリスに銃を向けたスティックは、二人の関係を知る。
その様子に気づいたビルは、マリアの家に向かう。
犯罪者を装い服役したことも伝えたクリスは、ソファに隠してあった現金を手にしたスティックから、囚人仲間のことを訊かれる。
仲間に電話をして逃げる準備をしたスティックは、窓の外のビルに気づき、クリスに見に行かせる。
ビルを殴り気絶させたクリスは、家の中に運ぶようスティックから指示される。
警官だった意識が戻ったビルに、なぜここが分かったか尋ねたスティックは、クリスから仮釈放中の自分が追われていたと言われる。
ビルに手錠をかけるようクリスに指示したスティックは、彼に運転させて埠頭に向かう。
クリスとビルを殺すつもりのスティックは、マリアにそれを知られる。
ビルに手錠の鍵を渡したクリスは、船で現れたB.C.が魚加工工場で逃がした男だと気づく。
スティックが二人を殺すのを阻止しようとしたマリアは、殴られてしまう。
B.C.からクリスらは警官だと言われたスティックは、手錠を外したビルに襲われ、クリスを海に突き落とす。
ビルもB.C.に傷つけられて海に落ち、スティックは水中に向かって発砲する。
B.C.は船を出し、ビルはそれにしがみつく。
車に戻ったクリスは、銃を手にしてスティックと銃撃戦になる。
B.C.に襲い掛かったビルは格闘になり、船は材木に衝突する。
船から落下したB.C.は材木の間に落ちてしまい、這い上がることができず水死する。
製材工場で銃を落としたクリスは、スティックに襲い掛かり格闘になるが、材木に腕が挟まってしまう。
クリスに銃を向けたスティックは、現れたマリアに殴られる。
その隙に、腕が抜けたクリスは、スティックが落した銃を拾い彼を射殺する。
その後、治療を受けて救急車で病院に運ばれるビルの無事を確認したクリスは、ギレスから、FBIが自分とマリアの関係を重要視していると言われる。
命の恩人だとマリアに伝えたクリスは、”あなたは私のもの・・・”と言われて彼女とキスする。
ギレスのことを気にしながら、クリスとマリアは愛を確かめる。
ビルはそんな二人に呆れてしまい、クリスとマリアはその場を去る。
