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ローラーボール Rollerball (1975)

近未来の平和な世界で行われる殺人ゲーム”ローラーボール”を利用した管理社会の恐怖を描く、製作、監督ノーマン・ジュイソン、主演ジェームズ・カーンジョン・ハウスマンモード・アダムスジョン・ベックモーゼス・ガンラルフ・リチャードソン他共演のSFスポーツ・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF


スタッフ キャスト
監督:ノーマン・ジュイソン
製作:ノーマン・ジュイソン
原作:ウィリアム・ハリソン”Roller Ball Murder”
脚本:ウィリアム・ハリソン
撮影:ダグラス・スローカム
編集:アントニー・ギブス
音楽:アンドレ・プレヴィン

出演
ジョナサン・E.:ジェームズ・カーン
バーソロミュー:ジョン・ハウスマン
エラ:モード・アダムス
ムーンパイ:ジョン・ベック
クレータス:モーゼス・ガン
マッキー:パメラ・ヘンズリー
ダフネ:バーバラ・トレンサム
バラード:ジョン・ノーミントン チーム幹部
ラスティ:シェーン・リマー ヒューストンチームエグゼクティブ兼ヘッドコーチ
日本人医師:バート・クウォーク
図書館の受付係:ナンシー・ブライヤー
バーソロミューの側近:リチャード・ルパルメンティエ
コナー:ロバート伊藤
スーパーコンピューターの管理者:ラルフ・リチャードソン

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1975年製作 129分
公開
北米:1975年6月25日
日本:1975年7月26日
製作費 $6,000,000


ストーリー
2018年、ヒューストン
ローラーボールのスーパースターであるジョナサン・E.(ジェームズ・カーン)は、地元チームのベテランでキャプテンだった。
世界は6つの企業に支配あい、環境汚染や人口増加、犯罪や戦争もない社会が確立され、人々の唯一のはけ口が過激なローラーボールに熱狂することだった。
マドリッドのチームに勝利したジョナサンらは、支配企業の一つ”エナジー・コーポレーション”の会長で、チームのスポンサーである、バーソロミュー(ジョン・ハウスマン)に残り2戦を残し激励される。
翌日、ジョナサンを呼んだバーソロミューは、引退することを勧める。
即答できないジョナサンは数日考えるようにと言われ、マッキー(パメラ・ヘンズリー)が待つ家に元に戻る。
マッキーは、ジョナサンと別れるよう会社に指示されていた。
ジョナサンは、友人である元コーチで、エナジーの幹部クレータス(モーゼス・ガン)に、引退を勧められたことを話し、バーソロミューと会社の真意を探ることを依頼する。
情報を収集しようとするジョナサンは、チームメイトのムーンパイ(ジョン・ベック)と共に図書館に向かうが、すべての書籍をデジタル化して企業に合わせて編集され、ジュネーヴのスーパーコンピューターに保存されていることを知る。
ジョナサンは、会社の幹部に奪われた元妻エラ(モード・アダムス)のことが忘れられないまま、マッキーが去った後に現れたダフネ(バーバラ・トレンサム)を迎えるが、彼女のことを疑う。
次の東京チームとの対戦を前にジョナサンは、ペナルティなしなどゲームのルールが変更されたことが気になり、ヘッドコーチのラスティ(シェーン・リマー)にそのことと引退の件を尋ねるが、何も答えてもらえなかった。
その後ジョナサンは、自分を称えるパーティーでクレータスと話し、誰も何も語ろうとせず、会社の上層部が自分を恐れていることを知るが、それが何か分からなかった。
ジョナサンを呼んだバーソロミューは、東京戦には出場させないことを伝える。
ジョナサンは、エラに会わせることを要求し、東京戦には何があっても出場することを伝えて、バーソロミューの怒りを買う。
ダフネが会社のスパイだと気づいていたジョナサンは、彼女を脅して東京に向かう。
準決勝、ヒューストンと東京のゲームは、ジョナサンにダメージを与えるために、ペナルティなしで交代枠も限られた形で行われる。
激しい戦いの末に選手が数名死亡し、狙われたムーンパイは重傷を負い昏睡状態となるものの、ジョナサンの活躍でチームは勝利する。
絶大な人気を誇るジョナサンの社会的な影響力を恐れるバーソロミューは、各企業のトップとの話し合いで、あらゆる方法を使い彼を抹殺しようとするのだが・・・。


解説 評価 感想

1973年に雑誌”エスクァイア”に掲載された、ウィリアム・ハリソンの短編”Roller Ball Murder”を基に製作された作品。

ノーマン・ジュイソンが製作を兼ねて監督し、主演はジェームズ・カーンジョン・ハウスマンモード・アダムスジョン・ベックモーゼス・ガンラルフ・リチャードソンなどが共演した作品。

近未来の平和な世界で行われる殺人ゲーム”ローラーボール”を利用した管理社会の恐怖を描くSFスポーツ・アクション。

1970年代半ばの公開当時を思い出すと、かなり残虐で激しいアクション映画に思えたが、時代の流れか、今観ると落ち着いて鑑賞できる。

近未来の管理社会の恐怖と、斬新な殺人ゲームの映像は、当時、大いに話題になり、ノーマン・ジュイソンのアクション映画ということでも注目された作品。

主演のジェームズ・カーンは、すべてを管理する権力に逆らい戦いを続ける男を魅力的に演じている。

主人公の影響力を恐れ抹殺しようとする実業家ジョン・ハウスマン、主人公の元妻モード・アダムス、主人公の親友であるチームメイトのジョン・ベック、主人公の友人である元コーチのモーゼス・ガン、主人公を監視する同居する女パメラ・ヘンズリーバーバラ・トレンサム、チームの幹部ジョン・ノーミントン、ヘッドコーチのシェーン・リマー、日本人医師のバート・クウォーク、図書館の受付係ナンシー・ブライヤー、バーソロミューの側近リチャード・ルパルメンティエ、チームの戦略コーチ、ロバート伊藤、スーパーコンピューターの管理者ラルフ・リチャードソンなどが共演している。


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