2009年に発表された、エリック・ガルシアの”The Repossession Mambo”の映画化。 人工臓器の回収人がそれを埋め込まれたことによる苦悩を描く、製作総指揮、監督、原作、脚本ミゲル・サポチニック、主演ジュード・ロウ、フォレスト・ウィテカー、リーヴ・シュレイバー、アリシー・ブラガ他共演のSFサスペンス。 |
・SF
■ スタッフ キャスト ■
監督:ミゲル・サポチニック
製作総指揮
ミゲル・サポチニック
ジョン・モーン
マイク・ドレーク
ヴァレリー・ディーン
アンドリュー・Z・デイヴィス
製作:スコット・ストゥーバー
原作:エリック・ガルシア
脚本
エリック・ガルシア
ガレット・レーナー
撮影:エンリケ・シャディアック
編集:リチャード・フランシス=ブルース
音楽:マルコ・ベルトラミ
出演
レミー:ジュード・ロウ
ジェイク・フリーヴァルド:フォレスト・ウィテカー
フランク・メーサー:リーヴ・シュレイバー
ベス:アリシー・ブラガ
キャロル:カリス・ファン・ハウテン
ピーター:チャンドラー・カンタベリー
Tボーン:RZA
アメリカ/カナダ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2010年製作 111分
公開
北米:2010年3月19日
日本:2010年7月2日
製作費 $32,000,000
北米興行収入 $13,763,100
世界 $18,409,890
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
2025年。
アメリカは財政破綻し、世界では戦争が続く中、人工臓器のマーケットは拡大し巨大ビジネスとなっていた。
それを独占する企業”ザ・ユニオン”は、利子を滞納した臓器ユーザーの元に、臓器の回収人”レポゼッション・メン”(レポ・メン)を派遣した。
優秀なレポ・メン、レミー(ジュード・ロウ)だったが、妻キャロル(カリス・ファン・ハウテン)の希望を聞き入れ、転職することを考えていた。
ある日、自宅でバーベキュー・パーティーをしていたレミーは、同僚のジェイク・フリーヴァルド(フォレスト・ウィテカー)が、自宅前で、臓器の回収作業を始めたのをキャロルに見られてしまう。
憤慨したキャロルは、息子のピーター(チャンドラー・カンタベリー)を連れ家を出てしまう。
その後。滞納者集団を見つけたレミーとジェイクは、大量の臓器を回収して、ボスのフランク・メーサー(リーヴ・シュレイバー)の元に向かう。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
2025年、優秀な人工臓器の回収人”レポ・メン”のレミーは、臓器のローン未払いによる債務者から、手際よく臓器を回収していた。
しかし、レミーは妻キャロルから転職を迫られ同僚のジェイクからは、職務継続を求められ苦悩する。
転職に踏み切れないレミーは妻キャロルに見限られてしまい、最後の仕事と決めた現場で事故に遭い、意識不明になってしまう。
意識を取り戻したレミーは、自分に人工心臓が移植され、債務者となるしか生きる道のない事実を知らされる。
やがて、回復したレミーは、仕方なく仕事に復帰するが、以前のような働きができなくなり、返済が遅れ”レポ・メン”に追われることになる・・・。
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「マッチスティック・メン」(2003)も映画化されたエリック・ガルシアの原作を、彼自身がガレット・レーナーと共同脚本を担当し、長編デビューのミゲル・サポチニックが監督した作品。
近未来SFと言っても、車などは現行車種が登場したりするために、それほど現代と違う雰囲気もなく斬新な感覚の作品でもない。
主演のジュード・ロウをはじめ、魅力的で豪華な共演者も注目の作品ではあるが、興行的には成功しなかった。
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製作費 $32,000,000
北米興行収入 $13,763,130
世界 $18,409,890
大筋ではシリアスなドラマではあるものの、時より見せるユーモアなどは、アクセントになっている。
タフガイ風の演技でアクションに挑戦したジュード・ロウは、体を張った演技で熱演し、演技派としての実力を発揮して、多彩な表情を見せるフォレスト・ウィテカーの好演も光る。
人間味あるその二人に対し、ビジネスに徹する冷淡な彼らのボスを演ずるリーヴ・シュレイバー、10個もの人工臓器の債務を抱える歌手役アリシー・ブラガ、主人公の妻役のカリス・ファン・ハウテン、息子役のチャンドラー・カンタベリー、債務者RZAなどが共演している。