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レインマン Rain Man (1988)

父の遺産に執着していた拝金主義者の青年が自閉症の兄との再会で人間的に成長していく姿を描く、監督バリー・レヴィンソン、主演ダスティン・ホフマントム・クルーズヴァレリア・ゴリノ共演によるヒューマン・ドラマの秀作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ヒューマン)

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スタッフ キャスト ■
督:バリー・レヴィンソン

製作:マーク・ジョンソン
製作総指揮
ピーター・グーバー

ジョン・ピーターズ
原作:バリー・モロー
脚本
バリー・モロー

ロナルド・バス
撮影:ジョン・シール
編集:ストゥー・リンダー
美術
リンダ・ディセナ

アイダ・ランダム
音楽:ハンス・ジマー

出演
レイモンド・バビット:ダスティン・ホフマン

チャーリー・バビット:トム・クルーズ
スザンナ:ヴァレリア・ゴリノ
ブルナー医師:ジェラルド・R・モレン
アイリス:ルシンダ・ジェニー
レニー:ラルフ・シーモア
ヴァーン:マイケル・D・ロバーツ
サリー・ディッブス:ボニー・ハント
マーストン医師:バリー・レヴィンソン

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ

1988年製作 133分
公開
北米:1988年12月16日
日本:1989年2月
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $172,825,440
世界 $354,825,440


アカデミー賞 ■
第61回アカデミー賞

・受賞
作品・監督
主演男優(ダスティン・ホフマン
脚本賞
・ノミネート
撮影・編集・作曲・美術賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ロサンゼルス
高級外車専門ディーラー、チャーリー・バビット(トム・クルーズ)は、相棒のレニー(ラルフ・シーモア)や恋人スザンナ(ヴァレリア・ゴリノ)と、EPA(環境保護丁)の検査のごたごたなどを切り抜ける。

チャーリーは一仕事終えて、スザンヌと週末の休暇旅行に出かける。

しかし、不仲だった父の死の知らせでシンシナティの葬儀へと向かうことになる。

葬儀を済ませたチャーリーは、父と絶縁になるきっかけとなった車1949年型”ビュイック・ロードマスター”とバラの木を遺される。

その他300万ドルの遺産はある人物の信託預金に預けられ、それを任された管財人の名前も伏せられた。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス
高級外車専門ディーラー、チャーリー・バビットは、一仕事終えて、恋人スザンヌと休暇旅行に出かける。
しかしチャーリーは、不仲だった父の死の知らせで、シンシナティの葬儀へと向かう。
葬儀を済ませたチャーリーは、1949年型”ビュイック・ロードマスター”とバラの木を遺され、300万ドルの遺産はある人物の信託預金に預けられることになる。
ショックを受けたチャーリーは、信託銀行で、遺産を任された管財人の名前を聞き出し、精神医療施設のブルナー医師の元を訪ねる。
チャーリーは、遺産の受取人を聞き出そうとするが、医師はそれを明かさなかった。
諦めて帰ろうとしたチャーリーは、ビュイックに興味を持ち勝手に乗り込んでいた、レイモンドという男性に出会い、医師から、彼が兄だと教えられ、父の財産の相続人だということを知らされる。
チャーリーは、自閉症ではあるが、非常に知能が高いレイモンドを療養所から連れ出し、許可を得たと言ってスザンナを巻き込み、遺産の半分を手に入れるようとするのだが・・・。
__________

前年の「グッドモーニング,ベトナム」(1987)に続くバリー・レヴィンソンの作品で、心揺れ動く弟と感情のない自閉症の兄の対照的な人物描写、ドラマにも登場する、アボット&コステロの凸凹コンビを彷彿させる、ロードムービー的コミカルな演出は新鮮味もある。

第61回アカデミー賞では、作品、監督、主演男優(ダスティン・ホフマン)、脚本賞など主要部門を受賞した。
・ノミネート
撮影、編集、作曲、美術賞

実力派のダスティン・ホフマンと、人気急上昇中のトム・クルーズの共演が話題になり、地味な作品ながら、北米だけでも約1億7300万ドルの興行収入を記録し、全世界では約3億5500万ドルの大ヒットとなった。

アカデミー賞にノミネートされた、ハンス・ジマーのテーマ曲も印象に残る。

主人公のレイモンドのモデルとなったのは、テレビなどで何度も紹介されたことのある、驚異的な記憶力の持ち主である、サヴァン症候群患者のキム・ピーク氏。

その自閉症患者に成りきったダスティン・ホフマンの演技は絶賛され、「クレイマー、クレイマー」(1979)に続く3度目のアカデミー主演賞を受賞した。

患者の気持ちを理解するため、研究と努力を重ねた彼の役者魂には頭が下がる。

トップガン」(1986)でブレイクし、若くしてハリウッドの頂点を極めつつあったトム・クルーズが、アイドルを脱皮し、演技派としても認められるきっかけとなった作品で、自分を含め、本作以降で彼のファンになった方は多いはずだ。

拝金主義者で、苦い過去から、人への思いやりや優しさが欠如している若者を見事に演じた彼を、ダスティン・ホフマンが、アカデミー賞受賞の際に称えたスピーチは感動を呼んだ。

彼の恋人役ヴァレリア・ゴリノは、見かけは派手だが思慮深く、優しい心の持ち主を好演している。

また、レイモンドが、楊枝の本数を瞬時に数えてしまうシーンのウェイトレス役で、ボニー・ハントが端役としてデビューを果たし、クライマックスで主人公二人に面談する医師役でバリー・レヴィンソンも出演し、自然な会話が実にいい。

主人公の後見人である医師ジェラルド・R・モレンラスベガスで主人公らのイカサマを見破るルシンダ・ジェニー、チャーリー(T・クルーズ)の仕事仲間のラルフ・シーモア、療養所の世話係マイケル・D・ロバーツなどが共演している。


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