3つのストーリーが複合的に交差するバイオレンス・コメディの傑作。 監督クエンティン・タランティーノ、主演ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマン、ブルース・ウィリス他共演。 |
・ブルース・ウィリス / Bruce Willis 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:クエンティン・タランティーノ
製作総指揮
ダニー・デヴィート
マイケル・シャンバーグ
ステイシー・シェア
製作:ローレンス・ベンダー
原作
クエンティン・タランティーノ
ロジャー・エイヴァリー
脚本
撮影 アンジェイ・セクラ
編集 サリー・メンケ
音楽 カリン・ラクトマン
出演
ヴィンセント・ベガ:ジョン・トラボルタ
ジュールス・ウィンフィールド:サミュエル・L・ジャクソン
ミア・ウォレス:ユマ・サーマン
ブッチ・クーリッジ:ブルース・ウィリス
パンプキン=リンゴー:ティム・ロス
ハニー・バニー=ヨランダ:アマンダ・プラマー
ファビアン:マリア・デ・メディロス
マーセルス・ウォレス:ヴィング・レイムス
ランス:エリック・ストルツ
ジョディ:ロザンナ・アークエット
ジミー・ディミック:クエンティン・タランティーノ
ウィンストン”ザ・ウルフ”ウルフ:ハーヴェイ・カイテル
クーンツ大尉:クリストファー・ウォーケン
マーヴィン:フィル・ラマール
ゼッド:ピーター・グリーン
メイナード:デュエン・ウィテカー
ブレット:フランク・ホエーリー
男:アレクシス・アークエット
バディ・ホリー(ウエイター):スティーヴ・ブシェミ
長髪のヤッピー:ローレンス・ベンダー
アメリカ 映画
配給 ミラマックス
1994年製作 154分
公開
北米:1994年10月14日
日本:1994年9月24日
製作費 $8,000,000
北米興行収入 $107,928,760
世界 $213,928,760
■ アカデミー賞 ■
第67回アカデミー賞
・受賞
脚本賞
・ノミネート
作品・監督
主演男優(ジョン・トラボルタ)
助演男優(サミュエル・L・ジャクソン)
助演女優(ユマ・サーマン)
編集賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
● プロローグ
あるレストラン。
パンプキン=リンゴー(ティム・ロス)とハニー・バニー=ヨランダ(アマンダ・プラマー)の強盗常習犯カップルが、次なる計画を話し合っている。
パンプキンは、レストランが強盗に狙われにくいことに気づき、その場の店を襲おうと、二人は、突然、銃を抜き怒鳴り声を上げる。
__________
マフィアの殺し屋ヴィンセント・ベガ(ジョン・トラボルタ)とジュールス・ウィンフィールド(サミュエル・L・ジャクソン)は、騙し取られたブリーフケースを取り戻そうとする。
二人は他愛もない話をしながら裏切り者の部屋に行き、その男ブレット(フランク・ホエーリー)らを殺しブリーフケースを取り戻す。
● ヴィンセント・ベガとマーセルス・ウォレスの妻
ボクサーであるブッチ・クーリッジ(ブルース・ウィリス)は、マフィアのボス、マーセルス・ウォレス(ヴィング・レイムス)から八百長のための金を受け取る。
ヴィンセントは、ヤクの売人ランス(エリック・ストルツ)とジョディ(ロザンナ・アークエット)の元に向かい、ヘロインを仕入れる。
ボスのウォレスから、妻ミア(ユマ・サーマン)の相手を頼まれたヴィンセントは、彼女の指示で1950年代のハリウッド風のテーマ・レストランで食事をして、ツイスト・コンテストに参加する。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)マフィアの殺し屋ヴィンセントとジュールスは、奪われた金を取り戻し、一人の男を連れてボスのウォレスの元に戻ろうとする。
しかし、その男を、ヴィンセントが誤って殺してしまったためジュールスは焦り、死体処理に悪戦苦闘する。
事を済ませた二人は、朝食を取ろうとしたレストランで、ケチな強盗カップル、パンプキンとハニー・バニーの強盗現場に居合わせてしまう・・・。
ボクサーのブッチは、ウォレスに八百長を持ちかけたられるが裏切り、自分に賭けた大金を手に逃げようとする。
父の形見を取りに行ったブッチだったが、そこには、ウォレスの手下ヴィンセントが待ち構えていた・・・。
__________
「レザボア・ドッグス」(1992)で脚本家、映画監督としてデビューしたクエンティン・タランティーノが世界中に衝撃を与えた問題作。
第67回アカデミー賞では、クエンティン・タランティーノが脚本賞を受賞した。
・ノミネート
作品・監督
主演男優(ジョン・トラボルタ)
助演男優(サミュエル・L・ジャクソン)
助演女優(ユマ・サーマン)
編集賞
わずか800万ドルの製作費にも拘らず、北米のみで1億ドルを突破し、全世界で約2億1400万ドルのヒットとなった。
物語が前後するので、油断して見ていると混乱してしまうが、ストーリー自体は単純明快、ユーモア、残虐性、切れ味鋭い気の利いたトークなど、2時間半の長尺ながら全く飽きも来ない、脚本を含めた展開は痛快でもある。
結局、ドラマのキーポイントになる、開けると光り輝くブリーフケースの中身が、何かわからずに終わってしまうところも面白い。
映画マニアのタランティーノらしく、レストランが往年のハリウッドスタイルであったり、カリン・ラクトマンのスパゲッティ・ウエスタン風の音楽も効果的に使われ、そのあたりも実に興味深い作品。
「ベイビー・トーク」シリーズなど、出演作はあったものの、本作によって、再び世界のトップスターに返り咲いたジョン・トラボルタの魅力が爆発し、彼にとっては、新たなる一時代を築くきっかけとなった作品。
サミュエル・L・ジャクソンは、ユーモラスな相棒ジョン・トラボルタとは対照的に、相手を威圧する迫力は凄まじく、共にアカデミー賞にノミネートされ、トラボルタを上回る熱演を見せてくれる。
現実離れしているような女性、長身のユマ・サーマンは、タランティーノ作品に良く似合う。
登場場面は少ないのだが、強烈なインパクトを与えてくれる。
他、友情出演などを含め、タランティーノ自身も出演する豪華キャストなど見所十分だ。
マフィアの脅威を全く恐れないボクサーのブルース・ウィリス、その恋人マリア・デ・メディロス、威勢がいいだけの強盗カップル、ティム・ロスとアマンダ・プラマー、マフィアのボス、ヴィング・レイムス、ヤクの売人エリック・ストルツとロザンナ・アークエット、”掃除屋”ハーヴェイ・カイテル、ブッチ(B・ウィリス)の父の戦友クリストファー・ウォーケン、ブリーフケースを奪ったフィル・ラマール、フランク・ホエーリー、アレクシス・アークエット、変質者ピーター・グリーン、デュエン・ウィテカー、おそらく、誰も彼とは分からないだろう、テーマ・レストランのウエイターのスティーヴ・ブシェミ、ファミレスの客で製作者ローレンス・ベンダーも端役出演している。