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ペレ 伝説の誕生 Pelé: Birth of a Legend (2016)

”サッカーの王様”ペレの貧しい少年時代から1958年にブラジルが初優勝する”ワールドカップ・スウェーデン大会”の活躍までを描く、製作ブライアン・グレイザー、出演セウ・ジョルジマリアナ・ヌネスヴィンセント・ドノフリオコルム・ミーニイ他共演、監督ジェフリー・ジンバリスト、マイケル・ジンバリストによるドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(スポーツ)


スタッフ キャスト
監督
ジェフリー・ジンバリスト
マイケル・ジンバリスト
製作
ブライアン・グレイザー
アイヴァン・オーリック
キム・ロス
コリン・ウィルソン
製作総指揮
ペレ
ポール・ケムズリー
アレクサンドル・ドーマン
ベンジャミン・マセス
脚本
ジェフリー・ジンバリストリスト
マイケル・ジンバリスト
撮影:マシュー・リバティーク
編集
ルイス・カルバリャール
ナオミ・ジェラティ
グレン・スキャントルベリー
音楽:A・R・ラフマーン

出演
ペレヂッコ”/エドソン・アランテス・ド・ナシメント:ケヴィン・ヂ・パウラ
ペレヂッコ”/エドソン・アランテス・ド・ナシメント(幼少期):レオナルド・リマ・カヴァーリョ
ドンジーニョ/ジョアン・ラモス・ド・ナシメントセウ・ジョルジ
セレステ・ド・ナシメント:マリアナ・ヌネス
ヴィセンテ・フェオラヴィンセント・ドノフリオ
ワルデマール・デ・ブリートミルトン・ゴンサルベス
マゾーラ/ジョゼ・ジョアン・アルタフィーニディエゴ・ボネータ
ジョージ・レイナーコルム・ミーニイ
ガリンシャフェリペ・シマス
ジトフェルナンド・カルーソ
ブラジル人アナウンサー:ロドリゴ・サントロ
ホテルのロビーの男性:ペレ

アメリカ 映画
配給 IFC Films
2016年製作 107分
公開
北米:2016年5月13日
日本:2016年7月8日
北米興行収入 $57,050
世界 $7,846,610


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1958年6月15日、スウェーデンイエーテボリ
FIFAワールドカップ・スウェーデン大会グループ4の最終戦で、ブラジルソ連が対戦する。

負傷者が続出していたブラジルは、負傷して調整中だった17歳の”ヂッコエドソン・アランテス・ド・ナシメント/ペレ(ケヴィン・ヂ・パウラ)を出場させるしかなかった。
(大会前にひざを痛めていたペレは、グループリーグ2試合を欠場していた。)

フィールドに向かった背番号10をつけたペレは、大観衆を前に動揺する。
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1950年7月16日、ブラジルバウル
自国で開催されているワールドカップの優勝決定戦が迫り、ウルグアイと戦うブラジルの優勝を疑う国民はいなかった。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想

略ストー リー)
1950年7月、ブラジルバウル
自国開催のワールドカップの優勝決定戦で敗北した国民は、ショックと共にブラジル代表に失望する。
10歳の貧しい少年ヂッコ/エドソン・アランテス・ド・ナシメントは、元サッカー選手だった父ドンジーニョに、自分がブラジルワールドカップで優勝させることを約束する。
”ペレ”という愛称をからかわれていたために嫌っていたヂッコは、地元の大会に出場し、決勝で負けてしまうものの、”サントスFC”のスカウトである元ブラジル代表ワルデマール・デ・ブリートの目に留まる。
その後、家庭の事情でサッカーを諦めたヂッコだったが、父ドンジーニョの励ましと母セレステの協力により、15歳でサントスFCに入団することになる。
伝統的なステップであるジンガを禁じられたヂッコは苦悩するが、ワルデマールから、自分を信じるようにと助言される。
自分のスタイルでプレーし始めたヂッコは瞬く間に才能を発揮して、チームの得点王になる。
史上最年少の16歳でブラジル代表に選ばれたヂッコは、国民の期待を背負いながら、ワールドカップ・スウェーデン大会に挑むことになるのだが・・・。
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サッカーファンならずとも知る”キング・ペレ”の貧しい少年時代から、その才能を認められて史上最年少でワールドカップ・スウェーデン大会に出場し、ブラジルの初優勝に貢献して英雄となるまでを描くドラマ。

60~70年前に(更にそれ以前も)、既に世界のサッカー界でこのような歴史的出来事が起きていたことに注目するべきであり、同じ舞台に立てるだけでも幸せな、歴史の浅いアジアの弱小国、日本の浮足立った考えを反省するべきでだ。

国家への誇り、祖国愛や情熱を傾ける国に対し、愛国心や教育に力を注がない国が、スポーツであっても勝てるわけがないことを、しみじみと感じさせてくれる作品。

自分のスタイルでプレーができないペレの苦悩ばかりが描かれた内容であり、実際には、その人間を超越した才能で周囲を圧倒して実力を発揮した、彼の華麗な経歴は抑え気味に描かれている。

例えば、ワールドカップ・スウェーデン大会で、怪我をしているためにペレの苦しむ姿が主に描写され、準々決勝のウェールズ戦の決勝点を決めたことは一言も伝えられていないのは、終盤を盛り上げるための演出だ。

それほど期待されていない最年少のペレが、背番号”10”をつけていることに疑問を持つ方も多いと思うが、実は、たまたまつけた”10”が、このペレの活躍によって、その後に世界中でエースナンバーとなったのだった。

また、ペレと並び称される、ブラジル人が愛するもう一人の英雄”ガリンシャ”の描写が多いことも、ファンには嬉しい。

サッカーのテクニックも素晴らしい、ペレヂッコ”/エドソン・アランテス・ド・ナシメントを演ずるケヴィン・ヂ・パウラ、その幼少期レオナルド・リマ・カヴァーリョ、ペレの心の支えとなる父親ドンジーニョ/ジョアン・ラモス・ド・ナシメントセウ・ジョルジ、母セレステのマリアナ・ヌネスブラジル代表監督ヴィセンテ・フェオラヴィンセント・ドノフリオ、実際にはドンジーニョの旧友だった元ブラジル代表で、ペレを”サントスFC”に入れるワルデマール・デ・ブリートミルトン・ゴンサルベス、ペレのチームメイトであるマゾーラ/ジョゼ・ジョアン・アルタフィーニディエゴ・ボネータガリンシャフェリペ・シマスジトフェルナンド・カルーソスウェーデン代表監督ジョージ・レイナーコルム・ミーニイブラジル人アナウンサー役でロドリゴ・サントロが特別出演し、そして、ホテルのロビーの男性役でペレ本人も登場する。


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