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パピヨン Papillon (1973)

■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

無実の罪で殺人罪を科せられた、アンリ・シャリエール自身の体験を基に1969年に発表された同名小説の映画化。
監督フランクリン・J・シャフナースティーブ・マックイーンダスティン・ホフマン、2大スター共演の超大作。


ドラマ

スティーヴ・マックイーン / Steve McQueen 作品一覧
スティーヴ・マックイーン / Steve McQueen / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:フランクリン・J・シャフナー
製作
ロベール・ドルフマン
フランクリン・J・シャフナー
製作総指揮:テッド・リッチモン
原作:アンリ・シャリエール
脚本
ダルトン・トランボ
ロレンツォ・センプル・ジュニア
撮影:フレッド・J・コーネカンプ
編集:ロバート・スウィンク
音楽:ジェリー・ゴールドスミス

出演
スティーブ・マックイーンアンリ”パピヨン”シャリエール
ダスティン・ホフマンルイ・デガ
ヴィクター・ジョリー:先住民酋長
ドン・ゴードン:ジュロ
ウッドロー・パーフリー:クルジオ
アンソニー・ザーブ:部族長トゥーサン
ロバート・デマンアンドレ・マチュレット
ビル・マミー:ラリオット
ジョージ・クールリス:カタル医師
ラトナ・アッサン:ゾライマ
ウィリアム・スミザーズ:バロット刑務所長
ジョン・クエイド:刺青の男

アメリカ/フランス 映画
配給
アライド・アーティスト・ピクチャーズ・コーポレーション(北米)
コロンビア・ピクチャーズ(世界)
1973年製作 150分
公開
北米:1973年12月16日
日本:1974年3月23日
制作費 $12,000,000
北米興行収入 $53,267,000


アカデミー賞 ■
第46回アカデミー賞
・ノミネート
作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
フランスから見放された囚人達が、南米フランスギアナに移送されようとしていた。

その中に、胸に蝶の刺青をしていることから、”パピヨン”と呼ばれる囚人アンリ・シャリエール(スティーブ・マックイーン)がいた。

金庫破りだったパピヨンは、無実の罪で殺人罪を科せられ、国外追放の終身刑としてギアナ送られることになった。

ギアナへの船旅の途中、パピヨンは、国防債券偽造の罪で逮捕された、ルイ・デガ(ダスティン・ホフマン)の存在を知る。

パピヨンは、脱走の資金を確保するため、デガの持っている金を狙う囚人から、彼を守る用心棒になる。
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解説 評価 感想 ■

1969年に発表された、アンリ・シャリエール自身の体験を基にした同名小説の映画化。

アンリ・シャリエールは、本作の公開を待たずに同年の7月に他界した。

北米公開:1973年12月16日

原作は17ヶ国語に翻訳され、1000万部を超える大ベストセラーとなった。

*(簡略ストー リー)
金庫破りではあったが、無実(殺人)の罪でフランスギアナに流刑になったアンリ”パピヨン”シャリエールは、脱獄資金を得るために、囚人のルイ・デガの用心棒になる。
その後パピヨンは、不意に起きた事件で逃亡してしまい、捕らえられた後に独房に入れられる。
パピヨンは、手を回して食料を差し入れたデガの身を案じて、口を割らずに、廃人寸前になりながら刑期を終え独房を出る。
体力を回復したパピヨンは、デガらと共に再び脱獄を試みるが、結局は捕らえられてしまう。
独房から、最終的には脱出不可能な悪魔島に送られたパピヨンは、尚も脱出に執念を燃やす。
その島に送られていたデガは、脱出を諦めるのだが、パピヨンは彼に別れを告げ、自由を求めて海に身を投げる・・・。
__________

当時の、ハリウッドのトップにして、ドル箱スターN.o1のスティーブ・マックイーンと、若手の有望格ダスティン・ホフマンという豪華な顔合わせ、日本円で約40億円という、当時としては破格の製作費が話題を呼んだ、一人の男の執念と友情を描いた超大作。

第46回アカデミー賞では、哀愁漂う主題曲が心に残るジェリー・ゴールドスミスが作曲賞にノミネートされた。

当時、どうして作曲賞しかノミネートされなかったかが話題になったが、フランス資本が入っていたからなどという、現在では通用しない意味不明な理由が子供心に気になりもした。

尚、ゴールデングローブ賞の主演男優賞には、スティーブ・マックイーンがノミネートされている。

監督のフランクリン・J・シャフナー、撮影のフレッド・J・コーネカンプ、音楽のジェリー・ゴールドスミスの三人は、3年前のアカデミー作品賞受賞作「パットン」(1970)でも組んでいる。

フランクリン・J・シャフナーの、軽快でありながら、スケールの大きなドラマ展開、二人の主人公の名演を引き出す、リアルな描写と演出は見事だ。

1930年代の雰囲気、衣装や刑務所のセットも素晴しい。

前年の「ゲッタウェイ」(1972)、翌年の「タワーリング・インフェルノ」(1974)と、立て続けに話題作が続く、正に絶頂期の主演スティーブ・マックイーンの、鬼気迫る迫真の演技には圧倒される。
実に味のある、いい顔立ちをしている。

独房監禁シーンや、悪魔島での老いたメイクでの演技などは、アカデミー賞候補に匹敵する名演であった。

演ずる役のタイプが違うが、気弱で神経質な囚人ルイ・デガダスティン・ホフマンの演技が、どっしり構えるマックイーンとは対照的であり、また実に興味深い。

共演者では、マックイーンの作品に数多く登場するドン・ゴードンと、ウッドロー・パーフリーの好演が印象に残る。

パピヨンを助け、同じ刺青を胸に彫らせる先住民の酋長ヴィクター・ジョリー、同じく逃亡を助ける部族長トゥーサンアンソニー・ザーブ、共に脱獄する同性愛者アンドレ・マチュレットロバート・デマン、刑務所長役のウィリアム・スミザーズ、そして、逃亡に協力する顔面刺青の男ジョン・クエイドなどが共演している。

また、ギアナに送られるデガ(D・ホフマン)を見送りに来る女性は、アンリ・ シャリエールの実際の妻である。

本作に、ギロチンで囚人が処刑されるシーンがあるが、当時はこれが結構リアルに感じられて、劇場で観客が失神し、救急車で運ばれるという騒ぎもあった。

これは語らなくてはいけないだろうが、ラストで、マックイーン悪魔島からヤシの実の袋に乗り脱出するシーンがあるが、海の中で袋を支えるダイバーが見えてしまう。
今のような技術がなかったとはいえ、フィルムを加工出来なかったものかと疑問も残る。
全体的には、素晴しい出来栄えの作品であり、個人的には、あまり野暮なことは言いたくもないが・・・。


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