義父との確執で家族と別れた男が妻との約束で息子との絆を取り戻そうとする姿を描く、脚本、主演シルヴェスター・スタローン、ロバート・ロッジア、スーザン・ブレークリー、デビッド・メンデンホール他共演、製作、監督メナヘム・ゴーランによるドラマ。 |
・シルヴェスター・スタローン / Sylvester Stallone 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:メナヘム・ゴーラン
製作総指揮:ジェームズ・D・ブルベイカー
製作
メナヘム・ゴーラン
ヨーラム・グローバス
原作
ゲイリー・コンウェイ
デヴィッド・エンゲルバック
脚本
シルヴェスター・スタローン
スターリング・シリファント
撮影:デヴィッド・ガーフィンケル
編集
ジェームズ・R・サイモンズ
ドン・ジマーマン
音楽:ジョルジオ・モロダー
出演
リンカーン・ホーク:シルヴェスター・スタローン
ジェイソン・カトラー:ロバート・ロッジア
クリスティーナ・カトラー・ホーク:スーザン・ブレークリー
マイケル・カトラー:デビッド・メンデンホール
ボブ”ブル”ハーレー:リック・ザムウォルド
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1987年製作 93分
公開
北米:1987年2月13日
日本:1987年2月14日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $16,057,600
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
コロラド州。
トラック・ドライバーのリンカーン・ホーク(シルヴェスター・スタローン)は、10年前に大富豪である義父ジェイソン・カトラー(ロバート・ロッジア)との確執で妻クリスティーナ(スーザン・ブレークリー)と別れていた。
ホークは、陸軍幼年学校を卒業する12歳になる息子のマイケル(デビッド・メンデンホール)の元に向かう。
卒業式を終えて校長室に呼ばれたマイケルは、母親の要望で、父親のホークが迎えに来たことを知らされる。
それを拒もうとしたマイケルだったが、ホークに結婚式の写真を見せられる。
ホークは、病気のクリスティーナの手術に立ち会うため、トラックでカリフォルニアに向かうことをマイケルに伝えて出発する。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
アームレスリングの強豪でもあるトラック・ドライバーのリンカーン・ホークは、義父のカトラーとの確執で、已む無く妻子を捨てた暗い過去を持っていた。
12歳になる息子のマイケルが、陸軍幼年学校を卒業し、妻クリスティーナの要望で、ホークは彼を迎えに行くことになる。
ホークを父親と認めないマイケルは、仕方なく、彼と共に病気の母親の元に向かう。
ギクシャクしながらも、息子との絆を取り戻そうとするホークだったが、義父カトラーは、彼から孫マイケルを取り戻そうとする・・・。
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当時、「ロッキー」(1976)を凌ぐ?ドラマ、感動のストーリー、映画賞受賞確実!・・などと宣伝され、鳴り物入りで公開された作品。
「ロッキー」、「ランボー」シリーズで大ヒットを続けていたシルヴェスター・スタローンだったが、それ以外では不評な作品が多く、本作も期待を裏切り酷評されてしまった。
肉体派のスタローンの個性を生かした、アーム・レスリングの世界を迫力ある映像で映し出す斬新なアイデアはいい。
厳しい言い方だが、その後も俳優業を続けるものの、デビッド・メンデンホールのわざとらしい演技は見るに堪えない。
子役なので仕方がないでは許されない、メジャー作品では致命的な演出家のプロ意識のなさ、完全なミスキャストだ。
押しつけがましい親子愛には大ブーイングで、興行的にも失敗に終わり、不調の兆しのスタローンは”親子”でラジー賞の候補となり、デビッド・メンデンホールは、当然のごとくそれを受賞してしまった。
彼自身はそれほど悪くないが、作品全体の雰囲気で、各方面から叩かれてしまうのは気の毒な主演のシルヴェスター・スタローン、彼から孫息子を取り戻そうとする大富豪役ロバート・ロッジア、病死する娘のスーザン・ブレークリー、息子デビッド・メンデンホール、実際にアーム・レスラーでもある巨漢のリック・ザムウォルドなどが共演している。