2009年に公開されたホラー映画「エスター」の続編であり、その物語の前日譚。 逃亡した精神異常者が失踪した少女に成りすましながらその家族に襲いかかる恐怖を描く、監督ウィリアム・ブレント・ベル、主演イザベル・ファーマン、ジュリア・スタイルズ、ロッシフ・サザーランド、ヒロ・カナガワ、マシュー・フィンラン他共演のホラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ウィリアム・ブレント・ベル
製作
アレックス・メイス
ハル・サドフ
イーサン・アーウィン
ジェームズ・トムリンソン
製作総指揮
ジェン・ゴートン
ジョーシー・リアン
ヴィクター・モイヤーズ
カイル・アーヴィング
デヴィッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック
ダリル・カッツ
クロエ・カッツ
ポール・マルカッチョ
原作:アレックス・メイス(キャラクター)
原案
デヴィッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック
アレックス・メイス
脚本:デヴィッド・コッゲシャル
撮影:カリム・ハッセン
編集:ジョシュ・イーザー
音楽:ブレット・デター
出演
エスター/リーナ:イザベル・ファーマン
トリシア・オルブライト:ジュリア・スタイルズ
アレン・オルブライト:ロッシフ・サザーランド
ドナン刑事:ヒロ・カナガワ
ガナー・オルブライト:マシュー・フィンラン
シーガー医師:サマンサ・ウォークス
ノボリー医師:デイブ・ブラウン
レイヒ巡査:ローレン・コクラン
アナ:グウェンドリン・コリンズ
マイク:アレック・カルロス
マディソン:ジェイド・マイケル
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
2022年製作 99分
公開
北米:2022年8月19日
日本:2023年3月31日
製作費 $10,000,000
北米興行収入 $5,413,230
世界 $37,083,740
■ ストーリー ■
2007年1月26日、エストニア。
ザーネル医療施設の異常な精神科患者リーナ(イザベル・ファーマン)は、”下垂体機能低下症”で体の成長が止まり、外見は10歳の子供だが31歳の成人だった。
警備員を誘惑したリーナは、芸術療法士のアナ(グウェンドリン・コリンズ)の車に隠れて施設から逃亡し、アナの家で彼女を殺す。
リーナは、インターネットで行方不明者の少女エスター・オルブライトが自分に似ていることを確認し、彼女に成りすます。
コネチカット州、ダリエン。
裕福な芸術家アレン・オルブライト(ロッシフ・サザーランド)とその妻で慈善家のトリシア(ジュリア・スタイルズ)は、ドナン刑事(ヒロ・カナガワ)から、失踪した娘”エスター”が見つかったことを知らされる。
モスクワに向かったトリシアは、エスターと再会して喜び、彼女をアメリカに連れて帰る。
エスターは、父アレンと兄ガナー(マシュー・フィンラン)に歓迎され、家族と共に家に向かう。
帰宅したトリシアは、エスターが祖母の死を忘れていることや、失踪前と雰囲気が違うことを気にする。
エスターと話した児童心理学者シーガー(サマンサ・ウォークス)は、彼女がオウムの名前を間違えたことなどを不思議に思い、トリシアに違和感を伝える。
それを知ったエスターは、宝石や現金を盗み家を出ようとするものの、絵の才能を認めてくていたアレンと生活を続けたいと思い戻る。
当初からエスターのことを疑っていたドナンは、両親の留守中ガナーが友人とパーティーを楽しんでいる際に訪問し、エスターの部屋からレコードを持ち去る。
帰宅したドナンは、エスター本人とレコードの指紋が一致しないことを確認するが、エスターに襲われる。
ドナンをナイフで刺したエスターは、現れたトリシアが、彼を銃撃しとどめを刺したために驚く。
トリシアは、娘を自分が殺したことをエスターに話し、彼女を脅し思いのままに操ろうとするのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
2009年に公開されたホラー映画「エスター」の続編であり、その物語の前日譚。
参考:
・「エスター」(2009)
・「エスター ファースト・キル」(2022)
「デビル・インサイド」(2012)、「ザ・ボーイ」(2016)などホラーを得意とするウィリアム・ブレント・ベルが監督し、主演はイザベル・ファーマン、ジュリア・スタイルズ、ロッシフ・サザーランド、ヒロ・カナガワ、マシュー・フィンランなどが共演した作品。
前作で、主人公が孤児ではなかったことが判明する物語の前日譚が描かれ、失踪した少女エスターに成りすました精神異常者のリーナが、いかにしてアメリカに渡り、その家族の秘密を知りながら一家を惨殺するまでを描くホラー。
前作に見事につながりながら、独自性を持つ内容は興味深く、実際には撮影当時23歳のイザベル・ファーマンが10歳の少女に扮し、CGや特殊効果を使わず、メイクや遠近法、子役などを使い違和感なく見せようとする映像の出来はまずまずだ。
しかし、表情だけのシーンでは、10歳の少女というにはやや無理があるところが気になる。
前作で注目された主演のイザベル・ファーマンは、目的のためには容赦なく殺人を繰り返す異常者を熱演している。
実は娘を殺害していた母親で、エスターを脅し操ろうとするジュリア・スタイルズ、その夫で芸術家のロッシフ・サザーランド(ドナルド・サザーランドの息子、キーファー・サザーランドの異母弟)、エスターのことを疑う刑事ヒロ・カナガワ、エスターの兄マシュー・フィンラン、エスターの担当医である児童心理学者サマンサ・ウォークス、エストニアの療養所の医師デイブ・ブラウン、エスターに殺害される芸術家療法士のグウェンドリン・コリンズ、ガナー(マシュー・フィンラン)の友人アレック・カルロスとジェイド・マイケルなどが共演している。