第二次大戦下、イギリス軍が実行した諜報作戦”ミンスミート作戦”を描く、監督ジョン・マッデン、主演コリン・ファース、マシュー・マクファディン、ケリー・マクドナルド、ペネロープ・ウィルトン、ジョニー・フリン、ジェイソン・アイザックス他共演の戦争ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・マッデン
製作
チャールズ・S・コーエン
イアン・カニング
エミール・シャーマン
クリス・サイキエル
製作総指揮
サイモン・ギリス
クリスチャン・マクラフリン
原作:ベン・マッキンタイア”Operation Mincemeat”
脚本:ミシェル・アシュフォード
撮影:セバスチャン・ブレンコフ
編集:ヴィクトリア・ボイデル
音楽:トーマス・ニューマン
出演
ユーエン・モンタギュー少佐:コリン・ファース
チャールズ・チャムリー空軍大尉:マシュー・マクファディン
ジーン・レスリー:ケリー・マクドナルド
ヘスター・レゲット:ペネロープ・ウィルトン
イアン・フレミング少佐:ジョニー・フリン
ジョン・ヘンリー・ゴドフリー/M:ジェイソン・アイザックス
アイヴァー・モンタギュー:マーク・ゲイティス
アイリス・モンタギュー:ハティ・モラハン
ジョック・ホースフォール:マーク・ボナー
ベントレー・パーチェス:ポール・リッター
ジョン・マスターマン:アレックス・ジェニングス
ウィンストン・チャーチル:サイモン・ラッセル・ビール
チャールズ・フレイザー=スミス:ジェームズ・フリート
デヴィッド・エインズワース大佐:ニコラス・ロウ
サルバドール・ゴメス=ビア少佐:ウィル・キーン
パトリシア・トレハーン:シャーロット・ハンブリン
ロジャー・ディアボーン軍曹:ローン・マクファディエン
ビル・ジュエル中尉:ルーファス・ライト
テディ:ジョンジョ・オニール
コニー・ブークス:ルビー・ベントール
ヒルダ・ジョージナ・チョルモンデリー:エリー・ハディントン
カール・クーレンタール:アレクサンダー・ベイヤー
アレクシス・フォン・ローエン大佐:ニコ・バーンバウム
サルバドール・モレノ提督:ペップ・トサール
グリンドゥール・マイケル/ウィリアム・マーティン少佐:ローン・マクファディエン
ドリス・マイケル:ガブリエル・クリーヴィー
イギリス/アメリカ 映画
配給
ワーナー・ブラザーズ(イギリス/アイルランド/フランス/ドイツ/スペイン/イタリア/ベネルクス)
Netflix(北米)
2021年製作 128分
公開
イギリス:2022年4月15日
北米:2022年5月11日
日本:2022年2月18日
製作費 $6,300,000
世界 $15,710,160
■ ストーリー ■
1943年7月10日、第二次大戦下。
”二十委員会/ダブルクロスシステム”のメンバーとしてある作戦を実行したイギリス海軍のユーエン・モンタギュー少佐(コリン・ファース)は、MI5のチャールズ・チャムリー空軍大尉(マシュー・マクファディン)らと共に、連合軍のシチリア上陸作戦(ハスキー作戦)の開始を見守る。
6か月前。
ユダヤ人の法廷弁護士モンタギューは、妻のアイリス(ハティ・モラハン)と子供たちをアメリカに向かわせ、弟のアイヴァー(マーク・ゲイティス)と暮らし始める。
弁護士活動を休止したモンタギューは、”二十委員会/ダブルクロスシステム”のメンバーに任命され、ヘスター・レゲット(ペネロープ・ウィルトン)は、引き続き彼の秘書を務めることになる。
首相ウィンストン・チャーチル(サイモン・ラッセル・ビール)は、シチリア侵攻こそがヒトラーを叩く鍵であり、それを成功させるためにギリシャに侵攻すると思わせる作戦を二十委員会に任せるべきだと、委員長のジョン・マスターマン(アレックス・ジェニングス)から提案される。
海軍情報部のジョン・ヘンリー・ゴドフリー提督/M(ジェイソン・アイザックス)は、補佐のイアン・フレミング少佐(ジョニー・フリン)と共に作戦計画をチャーチルに話す。
二十委員会。
ゴドフリーの下で会議は始まり、シチリアは当初から侵攻の標的とさドイツ軍により防衛される可能性があり、モンタギューは、ギリシャに侵攻する思わせる綿密な作戦を練る必要があると意見する。
チャムリーはそれに賛成し、フレミングが書いた”トラウト・メモ”を基に、偽りの秘密文書と共に死体が海岸に打ち上げられる作戦が提案される。
ゴドフリーの許可を得たモンタギューとチャムリーは、フレミング、ヘスター、そして夫が戦死したスタッフのジーン・レスリー(ケリー・マクドナルド)らと、作戦の準備と共に死体探しから始めるのだが・・・。
第二次大戦下、イギリス軍が実行した諜報作戦”ミンスミート作戦”を描く、2010年に発表された、ベン・マッキンタイアの著書”Operation Mincemeat”を基に製作された作品。
ジョン・マッデンが監督し、主演はコリン・ファース、マシュー・マクファディン、ケリー・マクドナルド、ペネロープ・ウィルトン、ジョニー・フリン、ジェイソン・アイザックスなどが共演した作品。
第二次大戦下にイギリス軍が実行した諜報作戦”ミンスミート作戦”を描く、監督ジョン・マッデン、主演コリン・ファース、マシュー・マクファディン、ケリー・マクドナルド、ペネロープ・ウィルトン、ジョニー・フリン、ジェイソン・アイザックス他共演の戦争ドラマ。
連合軍のシチリア上陸作戦(ハスキー作戦)の成功自体は誰もが知ることなのだが、その裏で行われた陽動作戦の詳細が、ジョン・マッデンの緊迫感漂う丁寧な演出と共に見事に描かれている。
事実に基づいた作品ではあるが、ベン・マッキンタイアの原作にはなかった、モンタギュー、チャムリーそして女性スタッフのジーン・レスリーとの三角関係などを含め、事実とも異なる脚色も加えられている。
また、自身が書いた”トラウト・メモ”が作戦の基となる、”007シリーズ”の原作者イアン・フレミングの存在は注目であり、上官で”M”と言われるジョン・ヘンリー・ゴドフリー、そして”Q”セクションのチャールズ・フレイザー=スミスの登場と共に、シリーズのヒントとなる様々な演出が実に興味深い。
情報部に監視されながら作戦の主導的役割を果たすユーエン・モンタギュー少佐のコリン・ファース、彼と共に作戦を成功に導くMI5のチャールズ・チャムリー空軍大尉のマシュー・マクファディン、2人と関係しながらスタッフとして任務を遂行するジーン・レスリーのケリー・マクドナルド、モンタギューの忠実な秘書ヘスター・レゲットのペネロープ・ウィルトン、作戦の立案に大きく関与するイアン・フレミング少佐のジョニー・フリン、その上官であるジョン・ヘンリー・ゴドフリー/Mのジェイソン・アイザックス、モンタギューの弟でソ連のスパイと疑われるアイヴァー・モンタギューのマーク・ゲイティス、モンタギューの妻ハティ・モラハン、モンタギューらと共に遺体”ウィリアム・マーティン少佐”を運ぶジョック・ホースフォールのマーク・ボナー、検死官ベントレー・パーチェスのポール・リッター(遺作)、”二十委員会”の委員長ジョン・マスターマンのアレックス・ジェニングス、ウィンストン・チャーチルのサイモン・ラッセル・ビール、MI5”Q”セクションの責任者チャールズ・フレイザー=スミスのジェームズ・フリート、マドリード駐在のイギリス軍大佐ニコラス・ロウ、その補佐である少佐ウィル・キーン、遺体”ウィリアム・マーティン少佐”となる浮浪者グリンドゥール・マイケルに瓜二つのアメリカ軍軍曹ローン・マクファディエン、遺体を運ぶ潜水艦の艦長ビル・ジュエル中尉ルーファス・ライト、チャムリーの母親エリー・ハディントン、ドイツのスパイ、カール・クーレンタールのアレクサンダー・ベイヤー、反ヒトラー派の将校アレクシス・フォン・ローエン大佐のニコ・バーンバウム、スペインの海軍大臣サルバドール・モレノ提督のペップ・トサール、遺体ウィリアム・マーティン少佐となるグリンドゥール・マイケルのローン・マクファディエン、その姉ガブリエル・クリーヴィー、他ジョンジョ・オニール、ルビー・ベントールなどが共演している。