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オーメン/最後の闘争 Omen III: The Final Conflict (1981)

オーメン」シリーズ第3作。
キリストの再臨を阻止しようとする成長した”悪魔の子ダミアン”とそれに立ち向かう神父の戦いを描く、 製作総指揮リチャード・ドナー、主演サム・ニールロッサノ・ブラッツィリサ・ハロードン・ゴードン他共演、監督グレアム・ベイカーによるオカルト映画。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト ■
監督:グレアム・ベイカー

製作:ハーヴェイ・バーンハード
製作総指揮:リチャード・ドナー
脚本:アンドリュー・バーキン
撮影
フィル・メヒュー

ロバート・ペインター
編集:アラン・ストラカン
音楽:ジェリー・ゴールドスミス

出演
ダミアン・ソーン:サム・ニール

デ・カルロ神父:ロッサノ・ブラッツィ
ケイト・レイノルズ:リサ・ハロー
ハーヴェイ・ディーン:ドン・ゴードン
ピーター・レイノルズ:バーナビー・ホルム
バーバラ・ディーン:ルイーン・ウィロビー
アメリカ合衆国大統領:メイソン・アダムズ

アメリカ/イギリス 映画
配給 20世紀FOX

1981年製作 108分
公開
北米:1981年3月20日
日本:1981年5月23日
製作費 $5,000,000
北米興行収入 $20,471,380


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
シカゴ
地中から掘り起こされた短剣が競売に出され、神父がそれを手に入れてイタリアに送る。

スビアーコ
修道院のデ・カルロ神父(ロッサノ・ブラッツィ)は、”メギドの7本の短剣”を確認して神に感謝する。

国際企業のCEOである32歳のダミアン・ソーン(サム・ニール)は、アメリカ合衆国大統領顧問でもあった。

キリストの再臨を阻止することによって自分の運命を再形成しようと考える悪魔の子ダミアンは、イギリス大使になることを秘書のハーヴェイ・ディーン(ドン・ゴードン)に予言する。

ロンドン
散歩をしていた駐英アメリカ大使は、公園で吠える犬に遭遇し、大使館に向かった後、部屋に閉じ篭り自殺する。
...全てを見る(結末あり)

ワシントンD.C.
大統領(メイソン・アダムズ)に呼ばれたダミアンは、イギリス大使を受ける条件として、上院に立候補するまでの2年の任期と、国連ユース会議の代表の地位を要求し、それが受け入れられる。

ダミアンは、父ロバートと同じイギリス大使に就任することになる。

天体観測の結果、3月24日午前2時26分に”カシオペヤ座”の三つの星が一直線になることが分かり、それがデ・カルロに知らされる。

スビアーコ
”ダミアン・ソーン”が悪魔の子であることを知っていたデ・カルロは、7人の修道士に短剣を渡しダミアンを抹殺しよとする。

ロンドン
大使就任パーティーでダミアンは、イギリス人テレビ・キャスターのケイト・レイノルズ(リサ・ハロー)を紹介される。

ダミアンは、インタビューを求めるケイトの要望を聞き入れ、彼女の息子と共にそれを約束する。

日曜日、ケイトと息子ピーター(バーナビー・ホルム)と共に過ごしていたダミアンは、悪魔を滅ぼす必要があるという演説をする男性の話を気にする。

演説をしていたダミアンを狙う修道士は、彼に手を下す許可をデ・カルロから得ようとする。

デ・カルロは、有名なキャスターのケイトとダミアンが親交を持ったことなどを考え、慎重に対処する。

修道士達は、ケイトの番組に出演したダミアン殺害を計画するが、スタジオにいたディーンがそれに気づく。

短剣を手にし、ステージの上部から機を窺っていた修道士は、ディーンの叫び声に驚き落下して火だるまになる。

ダミアンは、現場に落ちていた短剣を持ち帰り、それが自分を殺せる”メギドの7本の短剣”であることをディーンに話す。

かつて父に渡された短剣がシカゴで誰かに掘り起こされたのだが、ダミアンは、自分の正体を知っている者がいると考える。

その時、ディーンは妻バーバラ(ルイーン・ウィロビー)の陣痛が始まったことを知らされてその場を去る。

デ・カルロは、ダミアンが自分達の動きに気づいていると考え、神の子が誕生する地を確かめることを優先する。

ダミアンは、自分を狙う者達を恐れず、キリストに戦いを挑む。

天文台を訪れたデ・カルロは、2000年待った3つの星が並ぶ瞬間に立ち会い、神の子の誕生を願う。

同じ頃、うなされながら眠っていたダミアンは、その瞬間に目覚める。

ディーンには男の子が生れ、彼は大使館に到着したダミアンに、短剣が競売にかけられ、イタリアスビアーコの修道院に送られたことを伝える。

ダミアンは、誕生した神の子の成長と共に自分の力が衰退するため、その子供を必ず見つけ出すことをディーンに伝える。

その後、修道士達はダミアンを誘き出し、彼を短剣で刺し殺す。

しかし、それは全てを知っていたダミアンの罠で、一人の修道士は仲間によって殺され、二人が地下に閉じ込められる。

ダミアンは、息子が生れたのが3月23日だと言うディーンに、運命の日であった3月24日生まれの男児全員を殺すことを命ずる。

数日後、ピーターらと共に狩りに出たダミアンは、修道士二人に命を狙われるものの、馬と猟犬を操り彼らを殺害する。

初めて猟に出た者は獲物の血を頬に塗るという習わしを守るため、ダミアンは修道士の血をハンカチで拭き取る。

遅れて戻ったダミアンは、その血をピーターの頬に塗る。

その後ダミアンは、ディーンを含めた使徒を集め、神の子を探しだして殺すことを命じ、失敗は許されないことを伝える。

ディーンは次々と指令を出し、各地で生れたばかりの男児が死亡し、その件がケイトの番組でも紹介される。

バーバラは不安を感じるが、ディーンは偶然だと言って妻を安心させようとする。

番組を見たデ・カルロはケイトに会い、乳児死亡の共通点が男児というだけでなく、3月24日の午前0時から6時生まれで、その全員に死の危険が迫っていることを伝える。

死亡した子供の出征証明書を見せたデ・カルロは、特別な子、再臨の”キリスト”の抹殺計画が進んでいる可能性をケイトに伝える。

主の敵がダミアンだと知らされたケイトは、知人である彼に関する資料を渡される。

デ・カルロは、ダミアンが悪魔である証拠として、黙示録にも書かれている獣の印、髪の毛の下の”666”の数字を確かめるようケイトに伝える。

その話を聞いていたピーターは、デ・カルロが去った後、資料を読みながら眠ったケイトの側にあったメモを見る。

ピーターはそれをダミアンに伝え、デ・カルロの後をつけるよう指示され、彼がディーンの家に向かったことを確認する。

バーバラは、ダミアンが悪魔であることをデ・カルロから聞き、帰宅したディーンに、子供を殺した証拠を見せられたことを伝え、夫を非難して息子に近づけようとしない。

ダミアンに会ったケイトは、川に落下するものの彼に助けられる。

その後、二人は激しく愛し合い、翌朝、ケイトは、ダミアンの髪の毛の下の”666”の数字を確認する。

ディーンにデ・カルロの件を追及したダミアンは、それを否定する彼に、ピーターが監視していたことを知らせる。

ダミアンに息子を殺すよう指示されたディーンは、異常だと言ってその場を去る。

自宅に戻ったディーンは、子供を守ろうとするバーバラに殺される。

スタジオを訪ねたデ・カルロは、ダミアンと一緒にいるピーターが悪魔の使徒になったことを知らせる。

ピーターを救う唯一の方法がダミアンを殺すことだと言われたケイトは、デ・カルロに協力を求められる。

ダミアンの元に向かったケイトは、その場にいたピーターを救うために、神の子がいる場所に案内することを伝える。

廃墟の教会で待ち構えていたデ・カルロは、誤ってピーターを短剣で刺殺してしまう。

デ・カルロを痛めつけて神の子を探したダミアンは、ケイトに短剣で背中を刺される。

そしてダミアンは、神を見た瞬間に力尽きて息絶える。

ケイトは、デ・カルロが抱きかかえて来たピーターに近づく。

ヨハネの黙示録21章の4節が表記される。)


解説 評価 感想 ■

参考:
・「オーメン」(1976)
・「オーメン2/ダミアン」(1978)
・「オーメン/最後の闘争」(1981)
・「オーメン4」(1991)*テレビ映画

・「オーメン」(2006)

*(簡略ストー リー)
世界企業を所有し大統領顧問も務める32歳に成長した”悪魔の子”ダミアン・ソーンは、キリストの再臨を阻止しようと考える。
自殺した前任者に代わ駐英アメリカ大使に任命されたダミアンは、使徒である秘書ディーンと共にロンドンでの生活を始める。
送られてきた悪魔を倒す道具”メギドの7本の短剣”を確認したイタリアスビアーコのデ・カルロ神父は、修道士達にそれを渡しダミアンの抹殺を命ずる。
デ・カルロは、3月24日の午前、”カシオペヤ座”の三つの星が一直線になった際に誕生した神の子を探そうとする。
それを知ったダミアンはディーンら使徒を集め、神の子の可能性がある男児全員を殺す命令を出すのだが・・・。
__________

前作が、1作目と同じような変死シーンを繰り返すだけの内容であったのに対し、代名詞だった”悪魔の子”が32歳の成人に成長し、キリストの再臨阻止のために行動を移し、それに対抗する神父らとの戦いを描くという、前二作の内容を継承しつつも、やや雰囲気が違う展開で進行する物語となっている。

しかし、悪魔を倒す道具”メギドの7本の短剣”を渡されて挑む修道士達の頼りない戦い、オカルト映画の定番であるショッキングなシーンも殆どなし状態という、ファンを失望させる内容に納得できなかった方は多かったはずだ。

雰囲気ある演技で主人公を演ずる期待の若手サム・ニールと、悪魔に対抗する神父を重厚に演ずる往年の国際スター、ロッサノ・ブラッツィの出演だけが見所の作品とも言える。

1作目の監督リチャード・ドナーが製作に関わり、音楽は全作を手掛けたジェリー・ゴールドスミス

主人公と関わるテレビ・キャスターのリサ・ハロースティーヴ・マックイーンの親友であり彼の作品にも出演した、主人公の秘書ドン・ゴードン、その妻ルイーン・ウィロビー、ケイト(リサ・ハロー)の息子バーナビー・ホルム、アメリカ大統領メイソン・アダムズなどが共演している。


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