2001年に発表された、デニス・ルヘインの同名小説を基に製作された作品。 少年時代の辛い体験を引きずりながら成長した3人の幼馴染みの運命を描く、製作、監督、音楽クリント・イーストウッド、主演ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケヴィン・ベーコン、ローレンス・フィッシュバーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ローラ・リニー、エミー・ロッサム他共演によるサスペンスの傑作。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:クリント・イーストウッド
製作総指揮:ブルース・バーマン
製作
クリント・イーストウッド
ジュディ・ホイト
ロバート・ロレンツ
原作:デニス・ルヘイン
脚本:ブライアン・ヘルゲランド
撮影:トム・スターン
編集:ジョエル・コックス
音楽:クリント・イーストウッド
出演
ジミー・マーカム:ショーン・ペン
デイヴ・ボイル:ティム・ロビンス
ショーン・デヴァイン:ケヴィン・ベーコン
ホワイティ・パワーズ:ローレンス・フィッシュバーン
セレステ・ボイル:マーシャ・ゲイ・ハーデン
アナベス・マーカム:ローラ・リニー
ケイティ・マーカム:エミー・ロッサム
ヴァル・サヴェージ:ケヴィン・チャップマン
ニック・サヴェージ:アダム・ネルソン
ケヴィン・サヴェージ:ロバート・ウォルバーグ
ブレンダン・ハリス:トム・グイリー
レイ・ハリス:スペンサー・トリート・クラーク
マイケル・ボイル:ケイデン・ボイド
ルーニー:イーライ・ウォラック
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2003年製作 137分
公開
北米:2003年10月15日
日本:2004年1月10日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $90,135,190
世界 $156,822,000
■ アカデミー賞 ■
第76回アカデミー賞
・受賞
主演男優賞(ショーン・ペン)
助演男優賞(ティム・ロビンス)
・ノミネート
作品・監督
助演女優(マーシャ・ゲイ・ハーデン)
脚色賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1975年、ボストン。
仲のいい三人組の少年ジミー、デイヴ、ショーンは、通りで遊んでいる際、道路工事の固まっていないコンクリートに自分達の名前を書いてしまう。
そこに現れた、警官風の男二人に注意された三人は、家の遠かったデイヴだけが車に乗せられ連れ去られる。
デイヴは男達に性的暴行を受け何んとか逃げ出して来るものの、心を閉ざしてしまう。
25年後。
かつて、強盗で服役したこともあるジミー・マーカム(ショーン・ペン)は雑貨店を経営し、デイヴ・ボイル(ティム・ロビンス)は妻子と平凡に暮らし、ショーン・デヴァイン(ケヴィン・ベーコン)は刑事となっていたものの、今では交流は殆どなかった。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
1975年、ボストン。
ジミー・マーカム、デイヴ・ボイル、ショーン・デヴァインの少年三人は、通りで遊んでる際、警官風の男二人組にデイヴだけ連れ去られてしまう。
デイヴは二人に性的虐待を受け、その場から逃げ出すものの心を閉ざし、少年達の交流もなくなる。
25年後、服役したこともあるジミーは雑貨店を経営し、デイヴは妻子と平凡に暮らして、ショーンは刑事になっていた。
ある日、バーでジミーの19歳の娘ケイティを見かけたデイヴは、手を血だらけにして帰宅する。
デイヴの妻セレステは、男に襲われ相手を殺したかもしれないと知り動揺する。
翌日、車内が血だらけの車が発見され、現場に駆け付けたショーンは、ケイティが殺害されたことを確認する。
現場近くにいたジミーは、車がケイティのものだと気づき、娘の死を知り絶叫する・・・。
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ある殺人事件をきっかけに、再び親交を持った三人の男達の、少年時代の忌まわしい思い出を背負いながらの運命、その行くつく先に向かうまでの、登場人物の心理描写など、クリント・イーストウッドの繊細な演出は秀逸であり、ドラマに引き込まれる。
当然ながら謎解きの要素を多く含み、序盤から、意外な犯人を示唆するヒントも挿入する巧みな演出、実力派スター競演も合わせて、見応え十分の作品に仕上がっている。
クリント・イーストウッドのベスト作に上げる声も多く、70歳を過ぎた彼の衰えぬバイタリティも感じる、静かな展開の中でも力感を溢れる作風に圧倒される。
単なる悲劇でもなく、全てが解決するドラマでもない、現実社会を直視する、イーストウッドの厳しい視線も感じられる見事な作品だ。
第76回アカデミー賞では、主演男優賞(ショーン・ペン)と助演男優賞(ティム・ロビンス)を受賞した。
・ノミネート
作品・監督
助演女優(マーシャ・ゲイ・ハーデン)
脚色賞
ついにオスカーを獲得したショーン・ペンは、その後の活躍でも証明することになる、ハリウッドでも指折りの演技派としての地位を築き上げ、複雑な人間性を持つ危険な主人公を重厚に演じている。
心に傷を持つ男性を物静かに演ずる、出色の名演を見せるティム・ロビンス、事件を担当して解決する刑事を冷静に演ずるケヴィン・ベーコン、その相棒ローレンス・フィッシュバーン、夫の言動に対する不安と信頼を失ったことで、結局は悲劇を招く、デイヴ(T・ロビンス)の妻を好演するマーシャ・ゲイ・ハーデン、ジミー(S・ペン)の妻ローラ・リニー、殺害される娘エミー・ロッサム、主人公の仲間である兄弟ケヴィン・チャップマン、アダム・ネルソン、ロバート・ウォルバーグ、被害者の恋人トム・グイリー、その弟役のスペンサー・トリート・クラーク、そして、イーストウッドの盟友でもある、90歳手前のイーライ・ウォラックが、酒店の主人役で登場するのはファンには嬉しい。