”モンティ・パイソン”の劇場用映画の最後の作品。 ”モンティ・パイソン”が”人生の意味”を伝える全7編のオムニバス映画。 監督、脚本、出演テリー・ジョーンズ、脚本、出演グレアム・チャップマン、ジョン・クリーズ、テリー・ギリアム、エリック・アイドル、マイケル・ペイリン他共演のコメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:テリー・ジョーンズ
製作:ジョン・ゴールドストーン
脚本
グレアム・チャップマン
ジョン・クリーズ
テリー・ギリアム
エリック・アイドル
テリー・ジョーンズ
マイケル・ペイリン
撮影:ピーター・ハナン
編集:ジュリアン・ドイル
音楽:ジョン・デュプレ
出演
社長/フィッシュNo.1/軍医/ハリー・ブラキット/ワイマー/ホーダーン/ジェネラル/コールズ/ナレーターNo.2/リビングストーン博士/服装倒錯者/エリック/ゲストNo.1/アーサー・ジャレット/ジェフリー/トニー・ベネット風の歌手:グレアム・チャップマン
フィッシュNo.2/スペンサー博士/ハンフリー・ウィリアムズ/スターリッジ/エインズワース/ウェイター/エリックの助手/メートル・ドテル(給仕長)/死神:ジョン・クリーズ
窓拭き/フィッシュNo.4/ウォルターズ/映画中盤のアナウンサー/マダム・ジョリーン/ブラウン/ハワード・カッツェンバーグ:テリー・ギリアム
ガンサー/フィッシュNo.3/歌手/ムーア/ブラキット夫人/ワトソン/ブラキット/アトキンソン/パーキンス /フロントの男/ヘンディ夫人/公園の男/ノエル・カワード/ガストン/アンジェラ:エリック・アイドル
バート/フィッシュNo.6/マム/司祭/ビッグス/軍曹/腕の曲がった男/ブラウン夫人/クレオソート/マリア/リーフ・ファーザー /フィオナ・ポートランド=スマイス:テリー・ジョーンズ
窓拭き/ハリー/フィッシュNo.5/パイクロフト/パパ/ナレーターNo.1/チャプレン/カーター/スパッジャー/軍曹少佐/パケナム・ウォルシュ/後部座席の男/TV司会者/マーヴィン・ヘンディ/総督/神父/リーフの息子/デビー・カッツェンバーグ:マイケル・ペイリン
キャロル・クリーブランド
サイモン・ジョーンズ
パトリシア・クイン
ジュディ・ロエ
アンドリュー・ビックネル
マーク・ホームズ
ヴァレリー・ウィッティントン
マット・フリューワー
ジョン・スコット・マーティン
イギリス 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1983年製作 107分(本編90分/短編を含む)
公開
イギリス:1983年3月31日
北米:1983年6月23日
日本:未公開
製作費 $9,000,000
北米興行収入 $14,929,550
世界 $42,700,000
”クリムゾン 老人は荒野をめざす”
終身雇用で過酷な労働を強いられている老人たちは、反乱を起こして上司に襲いかかり海賊になる。
会社のビルは海賊船として航海を始め金融街に向かい、老人たちは大企業の社員に襲いかかる・・・。
__________
レストランの水槽。
食べられる運命の6匹の魚(グレアム・チャップマン、ジョン・クリーズ、テリー・ギリアム、エリック・アイドル、テリー・ジョーンズ、マイケル・ペイリン)は挨拶を交わし、友人が食べられようとしている様子を見ながら”人生の意味”を考える。
人生の意味 パート1 出産の奇跡
産科医(ジョン・クリーズとグレアム・チャップマン)は、出産間近の妊婦を無視して、病院の管理者(マイケル・ペイリン)に気に入られようとする。
出産の奇跡 パート2
ヨークシャー。
ローマ・カトリックの男性(マイケル・ペイリン)が職を失い、教会が避妊を禁止していることを、何十人もの子供たちに説明する。
父親は、子供たちを科学実験のために売ることを決める。
その様子を見ていたプロテスタントの男性(グレアム・チャップマン)は、自分たちは避妊して喜びのためにセックスすることができると誇らしげに妻(エリック・アイドル)語る。
人生の意味 パート2 成長と学習
パブリック・スクール。
生徒の前で話をした校長(ジョン・クリーズ)は、性教育の授業が始まるクラスに向かう。
男子生徒(エリック・アイドル、マイケル・ペイリン、テリー・ジョーンズ、グレアム・チャップマン)らに、性について語り始めた校長は、妻(パトリシア・クイン)とセックスの実演を始める。
それを見て思わず笑ってしまった生徒(テリー・ジョーンズ)は、罰として生徒と教師とのラグビーの試合に参加させられ、痛めつけられてしまう。
人生の意味 パート3 お互い戦うこと
第一次世界大戦。
イギリス軍将校(テリー・ジョーンズ)は突撃命令を出す。
部下(エリック・アイドル、グレアム・チャップマン、テリー・ギリアム、マイケル・ペイリン、ジョン・クリーズ)らは、将校の誕生日を祝いプレゼントを渡そうとするものの、次々と戦死する。
曹長(マイケル・ペイリン)は、兵士たちに行進を命ずる。
行進よりも大切なものがあるかと訊かれた兵士(エリック・アイドル、グレアム・チャップマン)らは、家に居る方がいい、ピアノの稽古があるなどと答え隊列を離れることを許可され、結局は全員その場を去っていく。
1879年、ナタール、ズールー戦争下。
イギリス軍はズールー族の攻撃を受け劣勢ではあったが、将校(ジョン・クリーズ、マイケル・ペイリン)たちは戦闘とは関係ない様子で過ごしている。
将校パーキンス(エリック・アイドル)は、夜中に右脚を噛み切られていた。
軍医(グレアム・チャップマン)はパーキンスを診察し、虎に襲われたと考える。
将校は、軍曹(テリー・ジョーンズ)らを伴い虎の捜索に向かい、虎の着ぐるみを着た2人(エリック・アイドルとマイケル・ペイリン)を見つける。
将校は、パーキンスの脚のことを2人に訪ねるものの、まともな答えを得られない。
映画の折り返し点
トーク・ショーのホスト(マイケル・ペイリン)が”魚を探せ”という映像を紹介し、ドラァグクイーン(グレアム・チャップマン)、腕の曲がった男(テリー・ジョーンズ)などが登場する。
水槽の魚たちが登場する。
人生の意味 パート4 中年
中年のアメリカ人夫婦(マイケル・ペイリン/エリック・アイドル)が、中世の拷問をテーマにしたハワイアン・レストランに案内される。
ウェイター(ジョン・クリーズ)は、夫婦に哲学や人生の意味について語るが理解してもらえず、2人に生体臓器移植の話をし始める。
人生の意味 パート5 臓器移植
ユダヤ人のブラウン(テリー・ギリアム)の家に、2人の救急隊員(グレアム・チャップマンとジョン・クリーズ)が現れる。
ブラウンが臓器移植の提供者として登録していると言う救急隊員は、彼の肝臓を無理やり摘出する。
救急隊員の一人(ジョン・クリーズ)はブラウン夫人(テリー・ジョーンズ)に惹かれ、結婚か肝臓の提供かを迫る。
答えに困る夫人は、冷蔵庫から現れた男(エリック・アイドル)に、宇宙における人類の無意味さを知らされ、肝臓を提供する。
大企業の会議室。
社長(グレアム・チャップマン)は、役員たちに人生の意味について問うのだが、”クリムゾン 老人は荒野をめざす”に登場した海賊老人たちの襲撃に遭う。
人生の意味 パート6 晩年
フランス。
レストランで、ミュージシャンがペニスを持つことの喜びを歌う。
不機嫌な大食漢クレオソート(テリー・ジョーンズ)が現れて、席に案内される。
嘔吐を繰り返しながら食事したクレオソートは、給仕長(ジョン・クリーズ)から食後のミントを勧められ、仕方なくそれを食べた後に体が爆発する。
人生の意味 パート6 B 人生の意味
給仕長はレストランの掃除婦(テリー・ジョーンズ)に語りかけ、世界中の様々な場所で働いたが、人生の意味は見つからなかったという彼女が、ユダヤ人を嫌う人種差別主義者だと知る。
ウェイターのガストン(エリック・アイドル)は、観客を自分の生まれた家に案内し、母親から教えられた優しさを思い出すが、自分は好きなように生きると言って苛立ちながら家に向かう。
人生の意味 パート7 死
自分の処刑方法を選択することを許された死刑囚アーサー・ジャレット(グレアム・チャップマン)が、トップレスの女たちに追われる。
アーサーは、ドーバーの断崖から転落して死亡する。
死神(ジョン・クリーズ)はある家に向かい、ディナーを楽しんでいた者たち(グレアム・チャップマン、テリー・ギリアム、エリック・アイドル、テリー・ジョーンズ、マイケル・ペイリン)に歓迎される。
その場の者たちは、死神だと言う彼の言葉を信じようとしないが、汚染されたサーモンムースを食べたために死亡したことに気づく。
魂が離れた者たちは、死神に連れられて天国に向かう。
天国は毎日がクリスマスであるラスベガスのホテルで、そこには映画に登場した人物たちがいた。
歌手(グレアム・チャップマン)は、”天国のクリスマス”を歌う。
”映画の折り返し点”のホスト(マイケル・ペイリン)が現れる。
ホストは封筒を手渡され、”人に親切にすること、脂肪を食べないこと、時々良い本を読むこと、歩くこと、そして信条が違う人や他国の人々と平和に暮らすこと”と、人生の意味を語る。
”モンティ・パイソン”の劇場用映画の最後の作品。
”モンティ・パイソン”が”人生の意味”を伝える全7編のオムニバス映画。
モンティ・パイソンのメンバーは、各作品で何役かを演じた。
グレアム・チャップマン(16役)
ジョン・クリーズ (9役)
テリー・ギリアム (7役)
エリック・アイドル (16役)
テリー・ジョーンズ (12役)
マイケル・ペイリン (18役)
本編の前に短編「クリムゾン 老人は荒野をめざす」が上映される。
同作はテリー・ギリアムの監督作品であり、独特の世界観を味わえるのでファン必見だ。
人の誕生から始まり死までで人生の意味を考える、冒頭は性的発言がかなり過激であり、全編を通してモンティ・パイソン作品らしい仕上がりになっている。
しかし、作品によって出来に差があり、メンバーとしては納得いかない内容となった。
それでも作品自体の評価は高く、第36回カンヌ国際映画祭ではグランプリを獲得た。
また、900万ドルの製作費に対し、全世界で4270万ドルを記録して興行的にも成功した。
*北米興行収入 $14,929,550
他の共演者
キャロル・クリーブランド
サイモン・ジョーンズ
パトリシア・クイン
ジュディ・ロエ
アンドリュー・ビックネル
マーク・ホームズ
ヴァレリー・ウィッティントン
マット・フリューワー
ジョン・スコット・マーティン