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アッシャー家の惨劇 House of Usher (1960)

1839年に発表された、エドガー・アラン・ポーの短編”アッシャー家の崩壊”を基に製作された作品。
呪われた一族の屋敷で起きる怪奇事件を描く、製作、監督ロジャー・コーマン、主演ヴィンセント・プライスマーク・ダモンマーナ・ファーイ、ハリー・エラーブ他共演のホラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:ロジャー・コーマン
製作:ロジャー・コーマン
製作総指揮:ジェームズ・H・ニコルソン
原作:エドガー・アラン・ポーアッシャー家の崩壊
脚本:リチャード・マシスン
撮影:フロイド・クロスビー
編集:アンソニー・カラス
音楽:レス・バクスター

出演
ロデリック・アッシャー:ヴィンセント・プライス
フィリップ・ウィンスロップ:マーク・ダモン
マデリン・アッシャー:マーナ・ファーイ
ブリストル:ハリー・エラーブ

アメリカ 映画
配給 アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ
1960年製作 79分
公開
北米:1960年6月18日
日本:1960年9月23日
製作費 $300,000
北米興行収入 $1,450,000


ストーリー
フィリップ・ウィンスロップ(マーク・ダモン)は、婚約者のマデリン・アッシャー(マーナ・ファーイ)に会うため、沼に囲まれた荒涼としたアッシャー家の屋敷に向かう。
フィリップは 対応した執事のブリストル(ハリー・エラーブ)にマデリンとの面会を断られるものの、強引に屋敷に入る。
屋敷内の異様な雰囲気を気にしながら、フィリップは、マデリンの兄ロデリック(ヴィンセント・プライス)の指示でブーツを脱ぐ決まりだと言われ、仕方なくそれに従い、ブリストルから代わりの靴を受け取る。
ロデリックに会い帰るよう指示されたフィリップだったが、現れたマデリンは、泊めてあげるようにと言って兄を説得する。
フィリップと話をしたロデリックは、彼がマデリンと結婚し、子供を持つつもりであることを確認する。
それを嘆くロデリックは、アッシャー家が先祖代々呪われた血筋であり、自分とマデリンは直に死ぬ運命だと伝える。
考えを変えないフィリップに対し、ロデリックは、何が起きても責任は負わないと言って彼に警告する。
屋敷内の不気味なきしみ音を気にしながら食堂に向かうフィリップは、頭上から落下したシャンデリアの下敷きになりそうになる。
フィリップは、帰った方がいいと言うマデリンに留まることを伝える。
食後にフィリップは、マデリンを連れて屋敷を去る考えをロデリックに伝える。
眠っているマデリンの部屋に向かったフィリップは、自分の考えを伝えるものの、そこにロデリックが現れる。
考えが変わらないことをロデリックに伝えたフィリップは、その場を去る。
その後、物音が気になり眠れないフィリップはマデリンの様子を見に行くが、ベッドに彼女の姿はなかった。
マデリンを見つけたフィリップは、現れたブリストルから、眠っている彼女は死の妄想に取り憑かれていると言われ、マデリンを部屋に運ぶ彼を見守る。
翌朝、フィリップはマデリンに朝食運び、直に死ぬと言う彼女に、先祖が埋葬されている地下に案内される。
フィリップは、マデリンの棺が用意されていることを知り驚く。
その場で骸骨を見たマデリンは気を失い、は部屋に運ばれる。
フィリップを地下に連れて行ったロデリックは、一族が呪われていることを再び話す。
それを信じないフィリップは、マデリンを連れて屋敷を去ろうとするのだが・・・。


解説 評価 感想

エドガー・アラン・ポーの短編”アッシャー家の崩壊”を基に製作された作品。

ロジャー・コーマンが製作を兼ねて監督し、主演はヴィンセント・プライスマーク・ダモンマーナ・ファーイ、ハリー・エラーブなどが共演した作品。

呪われた一族の屋敷で起きる怪奇事件を描くホラー。

白黒の低予算映画を製作していた”アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ”が、それなりの予算を準備してカラーで映画を製作するきっかけとなった作品。

2005年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

30万ドルの製作費のうち10万ドルを受け取ったヴィンセント・プライスは、呪われた一族の悲劇を体現する不気味な主人公を見事に演じている。

主には4人しか登場しない作品の中で、各個性を活かし、絵画や美術品などの小道具で恐怖を伝えるロジャー・コーマンの演出とカメラワークは見ものだ。
*性格にはアッシャー家の先祖が何人か登場する。

ドラマを盛り上げるレス・バクスターの音楽、異様な雰囲気の屋敷のセットなども素晴らしい。

婚約者に会いに行き一族の呪いに巻き込まれる青年マーク・ダモン、その恋人で主人公の妹マーナ・ファーイ、執事のハリー・エラーブが共演している。


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