多くの問題作を世に送り出したピーター・フォークとジョン・カサヴェテスが共演し、友情と裏切りに心揺れ動く男を演じたドラマ。 監督エレイン・メイ、共演ネッド・ビーティ、キャロル・グレース、ウィリアム・ヒッキー。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:エレイン・メイ
製作総指揮:バド・オースティン
製作:マイケル・ハウスマン
脚本:エレイン・メイ
撮影
ヴィクター・J・ケンパー
バーニー・アブラムソン
ルシアン・バラード
編集
ジョン・カーター
シェルドン・カーン
音楽:ジョン・ストラウス
出演
マイキー:ピーター・フォーク
ニッキー・ゴドリン:ジョン・カサヴェテス
ウォーレン・キニー:ネッド・ビーティ
アニー:ローズ・アリック
ネリー:キャロル・グレース
シド・ファイン:ウィリアム・ヒッキー
デイヴ・レズニック:サンフォード・メイスナー
ジャン:ジョイス・ヴァン・パタン
バスの運転手:M・エメット・ウォルシュ
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1976年製作 106分
公開
北米:1976年12月21日
日本:2011年3月12日
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
組織に殺された男と関係していたことで、自分の命も狙われると考えるニッキー・ゴドリン(ジョン・カサヴェテス)は、潜伏先のホテルに親友のマイキー(ピーター・フォーク)を呼び寄せる。
殺されることに怯えるニッキーの、持病の胃痛を心配したマイキーは、彼に胃薬を飲ませて、近所のカフェにミルクを買いに行く。
カフェの主人に、コーヒー用のクリームは売れないと言われたマイキーは憤慨し、彼を脅してそれを持ち帰る。
その後、二人はホテルを出るが、マイキーはニッキーを裏切り、あるバーで殺し屋ウォーレン・キニー(ネッド・ビーティ)に連絡を入れて待機する。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
組織に命を狙われると考えたニッキーは、親友のマイキーを呼び寄せる。
マイキーは、怯えるニッキーを落ち着かせるが、二人はホテルを出て逃亡しようとする。
そんなマイキーであったが、ニッキーを裏切り、ボスのレズニックに雇われた殺し屋キニーに連絡を入れ、その場のバーで待機する。
何気ないマイキーの仕草を不審に思いながら、ニッキーはバーでトラブルを起し、二人はその場を去る。
遅れたキニーは、二人の気配がないことで戸惑ってしまう。
その後、映画館に行くことになった二人だったが、ニッキーが母親の墓参りをすると言い出す。
マイキーは、好き勝手に行動するニッキーに手を焼きながら、夜の街で、彼に振り回されてしまう・・・。
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組織に切られた親友を裏切りながらも、友情との狭間で心揺れ動く男を主人公ピーター・フォークが、盟友ジョン・カサヴェテスとの行き詰る演技のぶつかり合いを見せる、迫力さえ感じる作品。
監督は、1950年代からマイク・ニコルズと組み、即興コメディや脚本家、俳優としても活躍したエレイン・メイ。
裏社会の、裏切りの制裁を描く犯罪ドラマではあるものの、表立って強烈にイメージさせているわけではないが、どこかユーモラスな描写も多々あるところもエレイン・メイらしい演出だ。
親友を裏切るものの、空しさが残るラストの表情も印象的なピーター・フォーク、彼を頼りながらも奇行に走る、かなりのオーバーアクションで熱演するジョン・カサヴェテス、殺し屋らしくないが、結局は目的を達するネッド・ビーティ、マイキー(P・フォーク)の妻ローズ・アリック、当時のウォルター・マッソー夫人、ニッキー(J・カサヴェテス)の愛人キャロル・グレース、組織のボス、サンフォード・メイスナー、その右腕役のウィリアム・ヒッキー、ニッキーの妻ジョイス・ヴァン・パタン、そして、M・エメット・ウォルシュが、バスの運転手で共演している。