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春の珍事 It Happens Every Spring (1949)

木材に反発する薬品を偶然に作ってしまった化学教授がそれを利用してメジャーリーグで大活躍する姿を描く、監督ロイド・ベーコン、主演レイ・ミランドジーン・ピーターズポール・ダグラスエド・ベグリーテッド・デ・コルシア他共演のコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト
監督:ロイド・ベーコン
製作:ウィリアム・パールバーグ
製作総指揮:ダリル・F・ザナック
原作
シャーリー・W・スミス
ヴァレンタイン・デイヴィス
脚本:ヴァレンタイン・デイヴィス
撮影:ジョー・マクドナルド
編集:ブルース・B・ピアース
音楽:リー・ハーライン

出演
ヴァーノン・K・シンプソン教授/キング・ケリー:レイ・ミランド
デボラ・グリーンリーフ:ジーン・ピーターズ
モンク・ラニガン:ポール・ダグラス
エドガー・ストーン:エド・ベグリー
ジミー・ドーラン:テッド・デ・コルシア
アルフレッド・グリーンリーフ教授:レイ・コリンズ
グリーンリーフ夫人:ジェシー・ロイス・ランディス
シュミット:アラン・ヘイルJr.
トミー・イズベル:ウィリアム・マーフィー
グリーンリーフ家のメイド:メエ・マーシュ

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1949年製作 87分
公開
北米:1949年6月1日
日本:1950年4月11日


アカデミー賞
第22回アカデミー賞
・ノミネート
原案賞


ストーリー
大学の化学教授ヴァーノン・K・シンプソン教授(レイ・ミランド)は、女子学生のデボラ・グリーンリーフ(ジーン・ピーターズ)と恋仲だった。
しかし、ヴァーノンは安月給だったために結婚を決意できず、まず博士号をとることに専念して、画期的な害虫駆除剤を開発しようとしていた。
そんな時ヴァーノンは、完成間近の研究の装置を、野球少年が放った打球で壊されてしまう。
失意のヴァーノンだったが、実験溶液”メチルエチルプロピルブチル”が付着した窓から飛び込んできたボールが、木材に反発することに気づく。
野球ファンだったヴァーノンは、その溶液を使えばボールがバットを避けると考える。
成績の悪い野球部の学生シュミット(アラン・ヘイルJr.)とトミー・イズベル(ウィリアム・マーフィー)を呼んだヴァーノンは、協力すれば単位を与えることを約束して、実際に溶液の効果を試す。
ヴァーノンは、2人の協力でボールがバットを避けることを確認する。
早速ヴァーノンは、デボラの父で学部長のグリーンリーフ教授(レイ・コリンズ)に休暇をとることを伝えて、デボラとは話もせずに旅立つ。
セントルイスに着いたヴァーノンは、地元のプロ野球チームの監督ジミー・ドーラン(テッド・デ・コルシア)に、自分を売り込むものの相手にされない。
オーナーのエドガー・ストーン(エド・ベグリー)は、熱心なヴァーノンに興味を持ち、ドーランを説得してテストさせる。
自信があるヴァーノンは、キャッチャーのモンク・ラニガン(ポール・ダグラス)を相手に、溶液を塗ったボールで主力打者を打ち取り、ドーランを納得させる。
その後、試合で起用されたヴァーノンは期待に応え、連戦連勝してスター選手となるのだが・・・。


解説 評価 感想

サイレント時代にチャップリン作品を多く手掛けたロイド・ベーコンが監督し、奇想天外で愉快な内容に仕上げた快作。

木材に反発する薬品を偶然に作ってしまった化学教授が、それを利用してメジャーリーグで大活躍する姿を描くコメディ。

実験一筋のように見える主人公の教授が、野球好きだったことから、その世界に入り大奮闘するという内容が実に面白い。

第22回アカデミー賞では、原案賞にノミネートされた。

野球のボールが木材(バット)を避ける特撮なども、当時としてはよくできている。

リー・ハーラインの軽快な音楽も印象に残る。

主演のレイ・ミランドは、偶然に作った不思議な液体を利用し、好きな野球で大活躍する大学教授を熱演している。

主人公の恋人である女学生ジーン・ピーターズ、主人公とバッテリーを組むキャッチャーを愉快に演ずるポール・ダグラス、チームのオーナー役エド・ベグリー、監督のテッド・デ・コルシア、ヒロインの父親である学部長レイ・コリンズ、その妻ジェシー・ロイス・ランディス、そのメイド役メエ・マーシュ、主人公に協力する野球部の学生アラン・ヘイルJr.ウィリアム・マーフィーなどが共演している。


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