志願して第一次大戦に従軍したアーネスト・ヘミングウェイと赤十字の看護師アグネス・フォン・クラウスキーのロマンスを描く、製作、監督リチャード・アッテンボロー、サンドラ・ブロック、クリス・オドネル共演のドラマ。 |
・サンドラ・ブロック / Sandra Bullock 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・アッテンボロー
製作総指揮:サラ・ライシャー
製作
ディミトリ・ヴィラード
リチャード・アッテンボロー
原作
ヘンリー・S・ヴィラード
ジェイムズ・ネイグル
”Hemingway in Love and War”
原案
アラン・スコット
ディミトリ・ヴィラード
脚本
アラン・スコット
クランシー・シーガル
アンナ・ハミルトン・フェラン
撮影:ロジャー・プラット
編集:レスリー・ウォーカー
音楽:ジョージ・フェントン
出演
アグネス・フォン・クラウスキー:サンドラ・ブロック
アーネスト・ヘミングウェイ:クリス・オドネル
ヘンリー・S・ヴィラード:マッケンジー・アスティン
エルシー・マクドナルド:イングリッド・レイシー
メイベル”ロージー”ローズ:マーゴット・スタインバーグ
ドメニコ・カラッチオ少佐:エミリオ・ボヌッチ
ポーター:アラン・ベネット
アメリカ 映画
配給 ニュー・ライン・シネマ
1996年製作 113分
公開
北米:1996年12月18日
日本:1997年10月10日
北米興行収入 $14,466,350
世界 $25,372,290
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1918年、イタリア北部、第一次大戦末期。
志願した赤十字社のアメリカ人看護師アグネス・フォン・クラウスキー(サンドラ・ブロック)は、ある町に到着して、元修道院で医療活動を始める。
同じく、前線への物資補給のため、アメリカから多くの若者が志願し、アーネスト・ヘミングウェイ少尉(クリス・オドネル)も着任する。
戦闘に参加できないことに不満を抱きながら、物資補給の任務に就いたアーネストは、前線の塹壕で爆撃を受ける。
助かったアーネストは、若いイタリア兵を助けようとして足に銃弾を受け、病院に運ばれる。
アーネストを診たアグネスは、意識が朦朧とする彼から愛を告げられ求婚される。
その夜、アーネストの傷が壊疽を起こしそうになっていることに気づいたアグネスは、医師の指示を受けないまま処置してしまう。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
1918年、イタリア北部、第一次大戦末期。
志願した赤十字の看護師アグネス・フォン・クラウスキーは、負傷した補給兵アーネスト・ヘミングウェイの足を壊疽から救う。
アーネストは、年上のアグネスに惹かれて、医療に専念する彼女も同じ気持ちが芽生える。
その後、病院に運び込まれたヘンリー・S・ヴィラードと親交を深めたアーネストだったが、アグネスを巡り二人は恋の火花を散らすことになる。
前線に向かったアグネスは、帰国することになったアーネストと愛し合う。
その後アグネスは、アーネストと手紙をやり取りして愛を確かめるが、軍医カラッチオからも好意を示され、やがて求婚される。
そしてアーネストは、アグネスからの別れの手紙を受取り絶望する・・・。
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本編のエンディングにもあるように、1929年に発表されたアーネスト・ヘミングウェイの小説”武器よさらば”のベースになる、彼自身の体験を、ドラマにも登場するヘンリー・S・ヴィラードとジェイムズ・ネイグルが共同執筆した著書”Hemingway in Love and War”を基に製作された作品。
アーネスト・ヘミングウェイが10代で志願兵として従軍した際の、運命の愛を描いた作品は、リチャード・アッテンボローの重厚な演出により、文芸大作と成り得る要素が窺える作品となっている。
特に、気骨ある人間性が感じられる、若き日のヘミングウェイの生き方が実に興味深い。
「スピード」(1994)でブレイクしたサンドラ・ブロックは、実在の看護師アグネス・フォン・クラウスキーを、落ち着いた雰囲気でしっとりと演じているのだが、「スピード」のイメージが強過ぎたため、賛否両論であったことも確かだ。
期待の若手スターとして人気上昇中だった、ヘミングウェイを熱演するクリス・オドネル、原作者でもあるヘンリー・S・ヴィラード役のマッケンジー・アスティン、ヒロインの同僚看護師イングリッド・レイシー、マーゴット・スタインバーグ、ヒロインに求婚する軍医エミリオ・ボヌッチなどが共演している。