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孤独な場所で In a Lonely Place (1950) まだ評価されていません。

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■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
 ★★★★

殺人事件が絡むサスペンス・タッチのドラマであり、強烈な個性を見せる男女の異色のラブ・ロマンスを描いた、監督ニコラス・レイハンフリー・ボガートグロリア・グレアム共演のフィルム・ノワールの秀作でもある。


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト ■
監督:ニコラス・レイ
製作:ロバート・ロード
原作:ドロシー・B・ヒューズ
脚本
エドマンド・H・ノース
アンドリュー・ソルト
撮影:バーネット・ガフィ
編集:ヴィオラ・ローレンス
音楽:ジョージ・アンタイル

出演
ディクソン・スティール:ハンフリー・ボガート
ローレル・グレイ:グロリア・グレアム
ブラブ・ニコライ刑事:フランク・ラヴジョイ
ロックナー警部:カール・ベントン・リード
メル・リップマン:アート・スミス
シルヴィア・ニコライ:ジェフ・ドネル
チャーリー・ウォーターマン:ロバート・ワーウィック
ミルドレッド・アトキンソン:マーサ・スチュワート
クラブ歌手:ハッダ・ブルックス

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1950年製作 93分
公開
北米:1950年5月17日
日本:1996年5月18日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ロサンゼルス
脚本家のディクソン・スティール(ハンフリー・ボガート)は、馴染みのナイトクラブで、エージェントのメル・リップマン(アート・スミス)から次の仕事を回され、気が進まないうちにそれ受ける。

短気で喧嘩っ早いディクソンは、友人の俳優チャーリー・ウォーターマン(ロバート・ワーウィック)を侮辱した客と店で揉め事を起こす。

落ち着きを取り戻したディクソンは、今回の脚本の原作を読ませるために、クローク係のミルドレッド・アトキンソン(マーサ・スチュワート)を自宅に誘う。

ディクソンは、ミルドレッドに原作を話させるものの、その内容にうんざりして、車代を渡して彼女を帰す。

翌朝、ディクソンを、戦友だった刑事のブラブ・ニコライ(フランク・ラヴジョイ)が訪ねる。

昨夜、ディクソンの自宅を出た後、ミルドレッドは何者かに殺されたのだった。

ディクソンは、ロックナー警部(カール・ベントン・リード)の元に向かい尋問されるものの、動ずることはなかった。

しかし、ディクソンが不利な状況には変わりなく、彼は、向かいの部屋に住む女性ローレル・グレイ(グロリア・グレアム)が、自分達を目撃していることを思い出し、彼女が署に呼ばれる。

ローレルは、ディクソンがミルドレッドを送り出したところを目撃したことと、彼に興味があったために、よく覚えていると率直に語る。

二人を帰した後、尚もディクソンを疑うロックナーに、元上官だった彼を信ずるニコライは無実だと言い切る。

帰宅したディクソンは、現れたメルの心配を余所にローレルのことを調べる。

同じ頃ロックナーも、ディクソンの多くの傷害事件をチェックしていた。

ディクソンは、その後、訪ねてきたローレルに好意を示すものの、彼女のガードは固かった。

ロックナーは、ニコライにディクソンを食事に招待させて、様子を探るように指示を出す。

ニコライと妻シルヴィアとの食事を楽しんだディクソンは、脚本家らしく推理し、今回の殺人事件の方法を二人に実演させる。

真に迫るディクソンの様子にシルヴィアは驚き、戦友をよく知るニコライは、ここでも彼を擁護する。

帰宅しようとしたディクソンは、ローレルの部屋に向かい、気持ちを抑えきれず彼女に寄り添う。

その後、二人は愛し合うようになり、脚本の執筆に没頭し始めたディクソンのために、ローレルは彼の身の回りの世話をするようになる。

ロックナーは再びローレルを呼び出し、ディクソンが最重要容疑者であることを伝え、彼の前歴を知らせる。

ローレルは、周囲からもディクソンが本性を現す時が来ると言われ、苛立ちを隠せない。

ニコライ夫婦と浜辺で過ごしていたディクソンは、ローレルがロックナーに呼ばれたことを、シルヴィアが口にしてしまったことで知り、まだ疑われていることに憤慨する。

ディクソンは、ローレルを乗せたまま車でその場から走り去り、若者の車に接触してしまう。

言いがかりをつけてきた若者を、ディクソンは叩きのめしてしまい、殺害する寸前でローレルがそれを止める。

翌日、被害者は新聞に載り、ディクソンは冷静さを取り戻して、彼に300ドルを送金する。

シルヴィアの元を訪ねたローレルは、ディクソンが事件を再現したことなどを尋ねる。

何が真実かが不明なローレルは、不安で夜も眠れないことをシルヴィアに伝える。

時折り見せる、ディクソンの暴力的な言動に、恐怖すら感じ始めたローレルは、彼がミルドレッドを殺したのではないかと疑ったことをシルヴィアに話す。

睡眠薬を服用するようになったローレルは、ディクソンが結婚を望んでいることを知り動揺する。

しかし、ローレルはそれを断れずに承諾してしまい、祝福に現れたメルの前で、並みの人間ではないディクソンに対する恐怖と不安から、泣き崩れてしまう。

どうすることも出来ないローレルは、ディクソンの元から去ることをメルに伝え、仕上がった脚本を渡す。

戻ってきたディクソンは、旅支度を始めていたローレルを強引に連れ出し、婚約指輪などを彼女に贈る。

クラブでくつろいでいたディクソンは、脚本が既に製作者側に渡っていることを知り苛立ち、それを渡したメルに手まで出してしまう。

脚本の出来の良さを知らされたディクソンは、怒りを抑えメルに謝罪し、ローレルの姿が見えないことに気づいて店を出る。

その頃、真犯人が見つかったニコライはディクソンに連絡を取ろうとする。

自宅に戻ったディクソンはローレルにも謝罪するが、彼女が指輪を外していたことで不信感を抱く。

そして、ローレルがニューヨーク行きの便を予約しようとしていたことを知ったディクソンは、彼女に乱暴しようとしてしまう。

そこに、ニコライから、犯人だったミルドレッドの恋人が、逮捕されたとの連絡がディクソンに入る。

ロックナーは、ローレルにディクソンが潔白だったことを知らせて謝罪する。

しかし、二人の関係は既に修復不能な状況となり、その場を去って行くディクソンを見つめながら、ローレルは別れを告げて涙する。


解説 評価 感想 ■
1947年に発表された、ドロシー・B・ヒューズの小説”In a Lonely Place”を基に製作された作品。

*(簡略ストー リー)
気性が荒くトラブルをよく起こす、有名な脚本家ディクソン・スティールは、エージェントのメルから回された仕事を、気乗りしないままに受ける。
ディクソンは、その原作を読んでいた、クラブのクローク係ミルドレッドを自宅に誘い内容を聞いて彼女を帰す。
しかし、ミルドレッドは何者かに殺害され、疑われたディクソンは容疑者として尋問を受ける。
ディクソンは、ロックナー警部の質問にも動ずることはなく、向かいに住む女性ローレルが自分達を目撃していたことを思い出す。
署に呼ばれたローレルは、ディクソンのアリバイを語り、彼の顔が気に入っていることまで率直に語る。
仕方なくディクソンを帰したロックナーだったが、ディクソンの戦友で部下だったニコライ刑事は彼を擁護する。
その後、ディクソンとローレルは、この件をきっかけにして愛し合うようになる。
ローレルは、脚本に没頭し始めたディクソンの世話をするようになり、尚も彼に疑いをかけるロックナーは、ニコライに探りを入れるよう指示する。
そんな時ローレルは、ディクソンが、突然、暴力的になることで、彼が殺人犯ではないかという、不安に駆られる日々を送るようになる・・・。
__________

ワーナー・ブラザーズから離れたハンフリー・ボガートが、独立して設立した”サンタナ・プロダクション”による、彼の意欲作でもある。

2007年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

殺人事件の容疑者と、そのアリバイ証人のロマンス、なかなか解決に至らないミステリアスな事件と、主人公の本性に気づき始め、恐怖と不安でストレスの極に達する女性・・・。
アクションでもハードボイルドでもない作品にも拘らず、終盤は、正に手に汗握る展開であり、ニコラス・レイの無駄のない演出は圧巻で、悲劇的に終わるラストまで、画面に食い入ってしまう。

様々な要素を取り入れた、エドマンド・H・ノースアンドリュー・ソルトの巧みな脚本、ジョージ・アンタイルの雰囲気を盛り上げる音楽なども、見事な効果を上げている。

実際の撮影では、ニコラス・レイが脚本を大きく手直しし、当時の彼の妻グロリア・グレアムとの、2年後に離婚する関係など、自分達自身を投影しているところがある。

ダンディな私生活の雰囲気から一転、怒りがこみ上げた時の、悪魔にでも変貌したような表情も恐ろしい、エキセントリックな主人公を絶妙に演じるハンフリー・ボガート、人を寄せ付けない気丈なイメージから、疑惑の渦に巻き込まれ、痛々しい姿にまでなる女性を繊細に演ずるグロリア・グレアム、二人の熱演は、悲劇として終える結末までひと時も目を離せない。

主人公の潔白を最後まで信ずる、戦友である刑事フランク・ラヴジョイ、反対に徹底的に疑いをかける警部カール・ベントン・リード、主人公のエージェント、アート・スミス、刑事の妻ジェフ・ドネル、酔いどれの廃れた俳優役で大ベテランのロバート・ワーウィック、殺人事件の被害者マーサ・スチュワート、そしてクラブ歌手役ハッダ・ブルックスなどが共演している。



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