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勇者たちの戦場 Home of the Brave (2007)

心的外傷後ストレス障害に苦しむ帰還兵の苦悩を描く、原案、製作、監督アーウィン・ウィンクラー、主演サミュエル・L・ジャクソンジェシカ・ビールブライアン・プレスリーカーティス・ジャクソンクリスティーナ・リッチ他共演の社会派ドラマ。

■ アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(社会派)


スタッフ キャスト
監督:アーウィン・ウィンクラー
製作
アーウィン・ウィンクラー
ジョージ・ファーラ
アヴィ・ラーナー
製作総指揮
ボアズ・デヴィッドソン
ダニー・ディムボート
ジョン・トンプソン
ランドール・エメット
トレヴァー・ショート
原案
マーク・フリードマン
アーウィン・ウィンクラー
脚本:マーク・フリードマン
撮影:トニー・ピアース=ロバーツ
編集:クレイトン・ハルシー
音楽:スティーヴン・エンデルマン

出演
サミュエル・L・ジャクソン中佐:ウィリアム”ウィル”マーシュ軍医
ジェシカ・ビール:ヴァネッサ・ブライス
ブライアン・プレスリー:トミー・イエーツ
カーティス・ジャクソン/50セント:ジャマール・アイケン
ヴィクトリア・ローウェル:ペネロープ・マーシュ
サム・ジョーンズ3世:ビリー・マーシュ
クリスティーナ・リッチ:サラ・ショヴィーノ
チャド・マイケル・マーレイ:ジョーダン・オーウェンズ
ヴィト・ルギニス:ハンク・イエーツ
ジェフリー・ノーディングキャリー
ジョイス・M・キャメロン:グレイス・オウーンズ

アメリカ 映画
配給 MGM
2007年製作 106分
公開
北米:2007年5月11日
日本:2008年1月5日
製作費 $12,000,000
北米興行収入 $51,710
世界 $499,600


ストーリー
帰国を控えたアメリカ陸軍イラク駐屯部隊の軍医ウィル・マーシュ中佐(サミュエル・L・ジャクソン)や軍曹のヴァネッサ(ジェシカ・ビール)は、人道支援で医療物資を届け医師を派遣する任務に就くのだが、目的地で突然、武装集団から攻撃を受ける。
特技兵(ブライアン・プレスリー)のトミーらは反撃するものの死傷者をだし、ヴァネッサは爆弾で負傷してしまう。
帰国したマーシュは、悲惨な戦場を想い出して、家族との生活に溶け込めず、兵士の死に様が頭から離れず心を閉ざしてしまう。
右手首を失ったヴァネッサは、戦場の恐怖に怯えて義手にコンプレックスを持ち、家族の歓迎や職場での労わりの言葉にも素直な気持ちになれない。
戦死した親友ジョーダン(チャド・マイケル・マーレイ)の恋人サラ(クリスティーナ・リッチ)を慰めたトミーは、共に心を痛める。
マーシュらは、それぞれの生活の中で苦しみながらも、それを打ち消そうとして、互いの触れ合いの中で、少しずつではあるが心の安らぎを得ていくのだが・・・。


解説 評価 感想

アメリカのイラク派兵を非難し、特殊な者が陥る病気についてを単純に描いた作品ではない。

生活環境の違う普通の人々が、戦地での異常な体験により平穏な日常生活に順応できなくなってしまう姿を、様々な角度から描いた異色作でもある。

サミュエル・L・ジャクソン主演にも拘らず、派手なアクションでも商業映画でもなく、悩めるアメリカを率直に描いた作品であり、「ロッキー」(1976)シリーズのプロデューサー、アーウィン・ウィンクラーの製作、原案、監督の意欲作。

人の生き死には普段から接しているはずの医師でありながら、その修羅場を体験して帰国後に悩み苦しむ軍医を、サミュエル・L・ジャクソンがもの静かに演じ、実力派として深みのある演技を見せてくれる。

女性でありながら激しい戦闘に巻き込まれ、右手首を失ってしまうジェシカ・ビール、自分の生きる場所を見つけることができずに、結局は軍隊に戻る決意をするブライアン・プレスリー、その戦友で、やはり社会に順応できずに命を落とすカーティス・ジャクソン、その戦死する戦友チャド・マイケル・マーレイ、その恋人で、脇役程度の出演が残念なクリスティナ・リッチ主人公の妻ヴィクトリア・ローウェル、その息子サム・ジョーンズ3世、トミー(ブライアン・プレスリー)の父親ヴィト・ルギニス、ヴァネッサと愛し合うようになる同僚教師のジェフリー・ノーディングなどが共演している。


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