ベッドに入ったチャーリーと話したアニーは、エレンを描いた絵を見ながら、祖母がいなくなり、誰が面倒を見るのかと尋ねる彼女に、自分や家族がいると答える。
チャーリーに寄り添うアニーは、壁に書かれた”サトニー”という文字が気になる。
片付けたエレンの私物を確認したアニーは、アルバムなど一緒にあった、”スピリチュアリズムについて”という本にメモが挟まっていることに気づく。
”許して 多くを話せなかった 失うものを嘆かないでほしい 犠牲は恩恵のためにある 愛を込めて 母より”という内容を見たアニーは、その場を去ろうとするもののエレンの気配を感じる。
そのことをスティーヴに話そうとしながら、アニーはベッドに入る。
翌日チャーリーは、学校でテストの時間にオモチャをいじっていた。
チャーリーが教師に注意された直後、教室の窓にハトが衝突する。
前の席のブリジット(マロリー・ベクテル)が気になるピーターは、昼休みにマリファナを吸う誘いの友人からのメールを見ていたため、教師にさされても質問に答えられない。
放課後、落ちていたハトの首をハサミで切ったチャーリーは、それをポケットに入れて、道路に立ち手を振る女性に気づく。
霊の出現についてネットで調べながら仕事したアニーは、エレンの部屋のドアが空いていたために不思議に思う。
スティーヴが部屋に入っていないことを知ったアニーは、鍵を閉めることにする。
墓地からの電話を受けたスティーヴは、エレンの墓が荒らされたことを知るが、アニーには話さなかった。
映画を観に行くとスティーヴに伝えて出かけたアニーは、愛する者を失った人々の集会に参加する。
発言したアニーは、先週亡くなった母のことを話す。
精神を病んでいた母とはあまり仲がよくなかったので、落ち込んでいないものの、母を愛してはいた。
母は解離性同一性障害で、最期は症状が悪化して認知症になった。
父は、自分が赤ん坊の頃、妄想性のうつ病を患って餓死し、統合失調症の兄は、16歳の時に母の寝室で首吊り自殺して、遺書には、”母が自分の中に何者かを引き入れた”と書かれていた。
晩年、母はうちで暮らし、看取り、以前は会話もなかったが、話をするようになった。
しかし、母が人を操るようになったために、夫が干渉しないルールを決めて、それが娘の誕生まで続き、息子には母を近づけなかった。
娘を任せると母は孫を溺愛し、自分は罪悪感に苦しんだ。
母は病気になり、最期には別人のようだった。
これ以上、家族を苦しめたくないと言うアニーは、すべてが崩壊してしまったようで、自分に責任がある、責められていると皆に話す。
リーダーから、何を責められていると思うのかと訊かれたアニーは、分からないと答える。
ブリジットのSNSを調べながらマリファナを吸っていたピーターは、友人から明日のパーティーに誘われる。
翌日、部屋にいたチャーリーは、不思議な光に気づく。
アニーは、ギャラリーのシルヴィアからのメールを受信し、進捗状況を訊かれ、作品の写真を送ってほしいということだった。
チャーリーは、ハトの首を持って外に向かう。
ピーターから車を貸してほしいと言われたアニーは、学校のバーベキューがあることを知り、アルコールを飲まないことを確認し、チャーリーを連れて行くようにと伝える。
森に向かったチャーリーは、火の輪の中でエレンが座っている姿を目撃して、舌打ちする。
アニーは、靴も履かないで外に出たチャーリーを叱りながら家に戻り、ピーターとパーティーに行くよう指示し、嫌がる彼女を説得する。
ピーターは、チャーリーが舌打ちするのを気にしながら、車で友人の家に向かう。
ブリジットに声をかけたピーターは、マリファナを見せて吸うことになり、チャーリーに待っているようにと伝えて二階に向かう。
チャーリーは、ナッツ入りだと知らずにケーキをもらって食べる。
その後チャーリーは、喉が腫れあがった感じて息苦しいとピーターに伝えて発作を起こす。
車に乗せられて病院に向かうチャーリーは、息ができないために窓を開けて外に顔を出す。
同とに横たわる鹿の死体を避けたピーターは、ハンドルを誤り電柱に接触して停車する。
ピーターは放心状態のまま家に戻り、ベッドに入る。
翌朝、買い物に出かけようとしたアニーは、首のないチャーリーの遺体に気づき、驚いて絶叫する。
スティーヴは、取り乱すアニーを落ち着かせる。
悲しみの中で葬儀を済ませたスティーヴは、ベッドに寝ているはずのアニーの様子を見に行くものの、彼女の姿はなかった。
壁には、”ザザス”という文字が書かれていた。
スティーヴは、チャーリーのスケッチブックに描かれた絵を見る
ツリーハウスに向かったアニーは、暖房をつけてその場で眠る。
翌日ピーターは、授業中に事故のことを考えてしまう。
休み時間に友人たちとマリファナを吸っていたピーターは、喉が腫れあがった感じがして息苦しくなる。
その夜、集会場に向かったアニーは、中に入らずに帰ろうとするが、ジョーン(アン・ダウド)という女性に呼び止められる。
アニーと以前、集会で会ったジョーンは、母の死から立ち直れたか尋ねる。
娘が亡くなったことを話したアニーは、ジョーンの息子が、4か月前に7歳の孫と共に溺死したことを知る。
2か月ほど前から集会に参加して救われたと言うジョーンは、住所を書いたメモをアニーに渡して別れる。
帰宅したアニーは、起きていたスティーヴに、映画に行ってきたと伝えて寝室に向かう。
ベッドから起き上がったアニーは、スティーヴに眠れないと伝えてツリーハウスに向かう。
ピーターも眠れず、部屋の中で何かを感じる。
ジョーンを訪ねてみることにしたアニーは、彼女の家に向かう。
アニーはジョーンに歓迎され、彼女の名前が書かれた玄関マットが気になり、母も同じようなものを使っていたことを伝える。
ジョーンと話をしたアニーは、チャーリーの遺体を発見した時のことを、動揺しながら伝える。
ピーターとの関係を訊かれたアニーは、自分は夢遊病で、2年ほど前に、気がつくとピーターとチャーリーのベッドの横に立っていたことを話す。
2人と自分は全身シンナーにまみれ、マッチをすった時にピーターが目覚めて叫び火を消したのだが、夢遊病だと言っても理解してもらえなかったことを、アニーはジョーンに話す。
ピーターとは頻繁に衝突し、自分を責めていると言うアニーは、言い訳できる立場でないとジョーンに伝える。
スティーヴは、アニーがチャーリーの事故死を再現したミニチュアを作っていることを知り驚く。
夕食になり、スティーヴの作った料理を褒めたピーターは、アニーと言い合いになる。
憤慨したアニーは、チャーリーが死んだのは事実だと言って怒りをぶつけるが、ピーターは、パーティーを嫌がったチャーリーを無理に行かせた理由を尋ねる。
スティーヴから、この件は終りにすると言われたアニーは席を立つ。
翌日、買い物先の駐車場で偶然ジョーンと出くわしたアニーは、霊能者と出会ったと言う彼女から、降霊会に招待され話を聞く。
ジョーンは、最初は疑ったものの、霊能者が19世紀の男性の霊を呼び出したとアニーに伝える。
霊能者に息子と孫の話をしたと言うジョーンは、孫の霊を呼び出してもらい、声を聴き存在を感じたことを話し、アニーを家誘う。
半信半疑でジョーンと降霊を試したアニーは、彼女の言うことが真実だったために驚く。
ジョーンは孫ルイに話しかけ、手を添えていたグラスが動き、何かを感じたアニーは動揺する。
ルイの霊は黒板に文字も書き、取り乱しそうになったアニーは帰ろうとする。
アニーを落ち着かせたジョーンは、自分で降霊を行う方法を教えて、霊能者から受け取った言葉が書かれている用紙を渡す。
ジョーンから、チャーリーは命を奪われていない、死んでいないと言われたアニーは、その場を去る。
車を運転して家に向かうアニーは、チャーリーの舌打ちが聴こえたように思う。
その夜、眠れないアニーは、ベッドにアリがいることに気づき、ピーターの部屋に向かう。
ピーターの口から大量のアリが這い出て来る姿に驚くアニーは、何もなかったことに気づく。
目覚めたピーターから夢遊病かと訊かれたアニーは、その場にチャーリーがいるか確認する。
自分を恐れる理由をアニーに尋ねたピーターは、産みたくなかったと言われ、その理由を訊く。
母親になるのが不安だったと答えたアニーは、母に産めと言われたものの、あらゆる方法で流産しようとしたが失敗したと話す。
失敗してよかったと言うアニーは、殺そうとしたことを責めるピーターに、愛していると伝える。
シンナーを浴びて火がついたアニーは、目が覚めて夢だと気づく。
その後アニーは、”パイモン”など、ジェーンから受け取った用紙に書かれた言葉を唱えて降霊を試し、ピーターを起こして謝罪して一階に向かう。
スティーヴも起こしたアニーは、3人で降霊を始めようとする。
20分前に成功したと言うアニーは、信じないスティーヴを説得してチャーリーに話しかける。
ピーターは空気が動いていることを感じ、グラスが動き始め、アニーはスケッチブックを広げて、チャーリーに描かせようとする。
止めさせようとするスティーヴを制止したアニーは、ロウソクが反応した直後、チャーリーの霊がとり憑く。
ピーターが怯えたために、スティーヴはコップの水をアニーに浴びせて目覚めさせる。
アニーは何があったか覚えていなかった。
壁には、”地獄の扉よ開け”と書かれていた。
翌日、授業中に不思議な光に気づいたピーターは、棚のガラスに映った自分が微笑んでいることに気づき、教師の許可を得てトイレに向かう。
ピーターが学校で霊に怯えていたというスティーヴからの電話を受けたアニーは、責められたために、自分は夢遊病者でないと言って憤慨する。
ギャラリーから、個展の延期の件などで心配してくれる電話を受けたアニーは、そのメッセージを聴きながら苛立ち、作品を壊してしまう。
ピーターと帰宅したスティーヴは、家の中の異臭を気にしながら、アニーが作品を壊してしまったことを知る。
首のないピーターがベッドに横たわるミニチュアだけが残っていた。
アニーの行動が理解できないスティーヴは、ソファーで眠ることにする。
チャーリーの部屋に向かったアニーは、ベッドの上のスケッチブックのページがめくれる様子を見つめる。
舌打ちが聴こえたために目覚めたピーターは、チャーリーがいると思う。
立っていたチャーリーの頭が床に落ち、それがボールになり転がる。
入口に愛犬レクシーがいることに気づいたピーターは、首を掴まれてもがき苦しみ、アニーが叫び声を聴き彼の部屋に向かう。
頭をつかんだと言って自分を責めるピーターに、アニーは、叫んだから見に来たと伝える。
ピーターは、チャーリーがいてアニーが頭を掴んだと言い張り、怯えて動揺する。
必ずやめさせると言うアニーは、スティーヴには内緒にするようにとピーターに伝る。
アニーは、新たにピーターの顔が書かれたチャーリーのスケッチブックを暖炉に投げ入れる。
スケッチブックは燃え始め、同時に自分の腕にも火がついたため、アニーはスケッチブックを暖炉から出して火を消す。
翌日、ジョーンの家を訪ねたアニーは、彼女がいないことを知り、玄関マットが気になり、あることを思い出す。
ランチの時間にピーターは、通りに立っている見知らぬ女性(ジョーン)から、”お前を肉体から追い出す”と言われ、自分以外に誰も気づいていないことを知る。
母エレンの遺品の箱を調べたアニーは、玄関マットがジョーンのものと似ていることを確認し、不思議な模様(パイモンの記号)の表紙の、意味不明な言葉が書かれた本を見つける。
別の本の”パイモン王”のページには、”儀式の完了後 定められた者の体に宿る”、”パイモン王は男で 男の肉体が必要”という言葉に印がされていた。
アルバムを見たアニーは、エレンと共にジョーンが写っていることを知り、ショックを受ける。
校内の廊下で光に導かれたピーターは、ドアの向こうで誰かが手招きしていることに気づく。
友人にアニーのことでメールしようとしていたスティーヴは、墓地からのメールを受信し、エレンの墓が荒らされた写真を確認する。
屋根裏部屋に向かったアニーは、ハエと異臭を気にしながら内部を調べ、首のない死体と、血で描かれた本の表紙と同じ模様を見つける。
授業中に舌打ちが聴こえたピーターは、体の自由がきかなくなり、顔を机にぶつけて、叫び声をあげて取り乱す。
雨の中、アニーはアルバムを持ってツリーハウスに向かう。
学校からの連絡を受けたスティーヴは、鼻を骨折したピーターを迎えに行き、赤信号に気づかず急停車する。
今後のことを考えると不安になったスティーヴは、涙してしまう。
怪我をして戻ったピーターを見て驚くアニーは、スティーヴと彼を運びベッドに寝かせる。
屋根裏の遺体のことをスティーヴに話したアニーは、それを確認してもらう。
驚くスティーヴに、ジョーンのことを話してアルバムを見せたアニーは、彼女が母と共に写っていることを伝える。
母のことは隠し自分に近づいたジョーンが、母と同じネックレスをしていることも話すアニーは、それが屋根裏の模様と同じだと伝える。
スティーヴから、映画に行くフリをして自分が遺体を掘り出したと言われたアニーは、霊がピーターを求めていることを伝えて、スケッチブックに描かれた彼の絵を見せる。
スケッチブックを始末すればいいと思ったが、燃やそうとしても自分の腕が燃えてしまい、自分とつながっていると言うアニーは、スティーヴに、スケッチブックを暖炉の火の中に投げ入れてほしい伝える。
スケッチブックを渡されたスティーヴは、君は病気だと言ってそれを拒み、警察に電話するとアニーに伝える。
スティーヴからスケッチブックを奪ったアニーは、それを暖炉の火に投げ入れる。
その瞬間、スティーヴは火だるまになり、アニーは驚くものの、パイモンが憑依する。
夜になり目覚めたピーターは、ツリーハウスの灯りに気づく。
居間に向かったピーターは、スティーヴの焼死体を見つける。
天上に張り付き見つめていたアニーは、逃げるピーターを追う。
屋根裏に逃げたピーターは、扉を閉めてアニーに謝罪する。
その場のオカルト的な雰囲気に怯えるピーターは、夢だと思おうとする。
ピーターは、空中に浮かぶアニーが、ピアノ線で自分の首を切り落とそうとしていることに気づく。
集会のメンバーが裸で立って入る姿を見たピーターは、窓を突き破って花壇に落下する。
地面に横たわるピーターに不思議な光が入込み、彼は目を覚ます。
舌打ちが聴こえたピーターは、浮遊するアニーが向かったツリーハウスに入る。
そこでは、王冠を被ったチャーリーの生首を前に、ジョーンや他のメンバーがこうべを垂れていた。
王妃であるエレンの写真も飾られ、ピーターに王冠が被せられる。
アニーとエレンの首のない遺体が、ピーターに頭を下げる。
ジョーンは、パイモンの王となったピーターに誓いを立て、皆と共に称える。