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新・荒野の七人 Guns of the Magnificent Seven (1969)

黒澤明の「七人の侍」(1954)を西部劇としてリメイクした傑作「荒野の七人」(1960)を受け継いだ第3作。
メキシコ政府の圧政に耐える人々のリーダーである革命家を救うために立ち上がったガンマンの活躍を描く、主演ジョージ・ケネディジョー・ドン・ベイカージェームズ・ホイットモアフェルナンド・レイ他共演、監督ポール・ウェンドコスによる西部劇。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇


スタッフ キャスト ■
監督:ポール・ウェンドコス

製作:ヴィンセント・M・フェネリー
脚本:ハーマン・ホフマン
撮影:アントニオ・マカソリ
編集:ウォルター・ハネマン
音楽:エルマー・バーンスタイン

出演
クリス・ララビー・アダムス:ジョージ・ケネディ

キーノ:モンテ・マーカム
スレイター:ジョー・ドン・ベイカー
リーヴァイ・モーガン:ジェームズ・ホイットモア
マクシミリアーノ:レニ・サントーニ
ディエゴ大佐:マイケル・アンサラ
クィンテロ:フェルナンド・レイ
キャシー:バーニー・ケイシー
P・J:スコット・トーマス
エミリアーノ:トニー・デイヴィス
ロベロ:フランク・シルヴェラ

ガブリエル:ジョルジュ・リゴー

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ

1969年製作 105分
公開
北米:1969年7月30日
日本:1969年4月


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
メキシコ
ポルフィリオ・ディアス大統領による恐怖政治が行われ、それに対抗しようとする農民達もいたが、組織力に欠ける彼らは苦難の日々を送っていた。

彼らをまとめられる唯一の人物、革命家のクィンテロ(フェルナンド・レイ)は、行動を焦る若者マクシミリアーノ(レニ・サントーニ)らの気持ちを抑える。

政府軍に包囲されたクィンテロは、武器のないマクシミリアーノに資金を渡し、彼らは仕方なく投降する。

マクシミリアーノは、ディエゴ大佐(マイケル・アンサラ)らに連行される途中、仲間が殺される姿を見ながら隙を見て逃亡する。

マクシミリアーノは、仲間のロベロ(フランク・シルヴェラ)の元に向かい、クィンテロを救うために腕の立つガンマン、クリス・アダムス(ジョージ・ケネディ)に会うことを伝える。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

参考:
・「荒野の七人」(1960)
・「続・荒野の七人」(1966)
・「新・荒野の七人」(1969)
・「荒野の七人 真昼の決闘」(1972)

*(簡略ストー リー)

ディアス大統領による恐怖政治に対抗する、革命家クィンテロが政府軍に捕らえられる。
共に捕らえられた青年マクシミリアーノは逃亡して、クィンテロを牢獄から助け出すために、ガンマンのクリス・アダムスの助けを得ようとする。
クリスは、報酬の600ドルをマクシミリアーノから受け取り腕の立つ者5人を集めて、7人は牢獄のある砦に向かう。
砦内を偵察したクリスは、ディエゴ大佐の残虐な拷問などを目撃して怒りを露にする。
多勢に対抗するクリスらは覚悟を決めるが、圧倒的な不利の状況下で、革命派の協力を得られないまま攻撃を仕掛ける・・・。
__________

シリーズの顔であるユル・ブリナーも登場しない作品で、エルマー・バーンスタインの音楽がなければどこにでもある物語と言う感じではある。

しかし、それが幸いしてか、オスカー俳優で実力派のジョージ・ケネディに主人公が代わったことなどもあり、その点では意外にも新鮮味があり、第一作を意識し過ぎている前作よりも、普通のアクションとして楽しめるようにも思える。

ジョージ・ケネディの役柄は、ユル・ブリナーの演ずる前作までの、全く付け入る隙のない主人公とはやや違う、動揺して感情を露にするような場面もあり彼らしいキャラクターとも言える。

他の登場人物では、少年と親しくなり過ぎるところから悲劇を想像するが生き残ることができるジェームズ・ホイットモアが、まずまずいい雰囲気で演じていて、片腕のガンマン、若き日のジョー・ドン・ベイカーも気になる存在だった。

2年後に「ダーティハリー」と「フレンチ・コネクション」(1971)で、それぞれ重要な役を演ずることになる、レニ・サントーニフェルナンド・レイが革命家として印象に残る役を演じている。
フェルナンド・レイは、前作「続・荒野の七人」(1966)にも神父役で出演している。

残虐な政府軍の大佐役マイケル・アンサラ、戦いに加勢するガンマン役のモンテ・マーカムバーニー・ケイシースコット・トーマス、戦いに協力しない革命派フランク・シルヴェラ、同胞の少年トニー・デイヴィス、その父親ジョルジュ・リゴーなどが共演している。


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