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招かれざる客 Guess Who’s Coming to Dinner (1967)

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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
5star

手錠のまゝの脱獄」(1958)でも人種問題を取り上げた、社会派スタンリー・クレイマーが製作、監督して、今回はホームドラマとしてこの問題を直視した秀作。
主演スペンサー・トレイシーキャサリン・ヘプバーンシドニー・ポワチエキャサリン・ホートンセシル・ケラウェイ共演。


ドラマ(社会派)


スタッフ キャスト ■
監督:スタンリー・クレイマー
製作:スタンリー・クレイマー
脚本:ウィリアム・ローズ
撮影:サム・リーヴィット
編集:ロバート・C・ジョーンズ
美術・装置
ロバート・クラットワーシー

フランク・タトル
音楽:フランク・デ・ウォール
主題歌:”The Glory of Love

出演
スペンサー・トレイシー:マット・ドレイトン
キャサリン・ヘプバーン:クリスティーナ・ドレイトン
シドニー・ポワチエ:ジョン・ウェード・プレンティス
キャサリン・ホートン:ジョーイ・ドレイトン
セシル・ケラウェイ:ライアン司教
ビア・リチャーズ:プレンティス夫人
ロイ・E・グレン:プレンティス
ヴァージニア・クリスティン:ヒラリー・セント・ジョージ
イザベル・サンフォード:マティルダ”ティリー”ビンクス

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1967年製作 108分
公開
北米:1967年12月12日
日本:1968年4月6日
製作費 $4,000,000
北米興行収入 $56,700,000
世界 $70,000,000


アカデミー賞 ■
第40回アカデミー賞
・受賞
主演女優(キャサリン・ヘプバーン)
脚本賞
・ノミネート
作品・監督
主演男優(スペンサー・トレイシー)
助演男優(セシル・ケラウェイ)
助演女優(ビア・リチャーズ)
美術・編集・音楽賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
サンフランシスコ国際空港に降り立つカップル、 アフリカ系の青年ジョン・ウェード・プレンティス(シドニー・ポワチエ)と白人女性ジョーイ・ドレイトン(キャサリン・ホートン)は、人目も気にせず幸せそうだった。

二人はハワイで知り合い10日間で結婚を決め、ジョーイの自宅に、両親の承諾を受けに立ち寄ったのだった。

ジョーイの母クリスティーナ(キャサリン・ヘプバーン)の画廊に立ち寄った二人だったが、彼女は不在だった。

しかし、クリスティーナの秘書ヒラリー・セント・ジョージ(ヴァージニア・クリスティン)は、二人の関係に気づく。

自宅に着いたジョーイは、ジョンをメイドのマティルダ”ティリー”ビンクス(イザベル・サンフォード)に紹介する。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
旅行先で知り合い、電撃的に結婚を決めた青年医師でアフリカ系のジョンと白人女性ジョーイは、彼女の両親マット・ドレイトンとクリスティーナに、それを報告しようして自宅に向う。
当然のごとく驚く両親を前に、若いジョーイは結論を急ぐが、妻子を失った経験を持つ思慮深いジョンは冷静に展開を見守る。
クリスティーナは、何よりも娘の幸せそうな様子に理解を示すが、マットは二人の将来が不幸になる可能性ばかりを気にして、考えをまとめられずに苛立つ。
やがて、ジョンの両親を夕食に招くことになり、楽天家のジョーイの意見だけで事を解決できない、もどかしい雰囲気の中で一同が顔を会わせることになるのだが・・・。
__________

ドラマの中でも再三言われるが、このような問題を数時間で結論付けなくてはならないという、その設定自体には難があるが、困難や問題に直面した時の、アメリカ人の良識や勇気を貫こうとする姿勢は非常によく伝わってくる。

第40回アカデミー賞では、作品賞以下10部門にノミネートされ、主演女優(キャサリン・ヘプバーン)
と脚本賞を受賞した。
・ノミネート
作品・監督
主演男優(スペンサー・トレイシー)
助演男優(セシル・ケラウェイ)
助演女優(ビア・リチャーズ)
美術・編集・音楽賞

反響を呼んだ本作は、北米興行収入約5700万ドル、全世界では約7000万ドルという、大ヒットとなった。

主演のスペンサー・トレイシーは、作品の撮影終了17日後に心臓マヒで亡くなり、本作が遺作になった。

67歳にしては随分やつれていたように感じるのは、体調が思わしくなかったのかもしれない。

また、クライマックスで、両家の前で演説をするスペンサー・トレイシーの姿を見つめる、キャサリン・ヘプバーンの表情が、彼への労わりの眼差しに見えてならない。

それらは気のせいかもしれないが、ユーモアを交えた彼独特のセリフ回しは説得力がある。

キャサリン・ヘプバーンとドライブに出かけて、アイスクリームの味が以前と違ったことに気づき、新しいことにチャレンジするのもいいものだと、茶目っ気たっぷりにそれを頬張る場面は、ラストの彼の決断を暗示させる、なかなか気の利いたエピソードだ。

スペンサー・トレイシーとは、本作を最後に9作で共演したキャサリン・ヘプバーンは、2度目のアカデミー主演賞を受賞する。(翌年も「冬のライオン」(1968)で連続受賞、後にお「黄昏」(1981)でも受賞して合計4回受賞)

彼女は本作で、娘の幸福な姿に目を潤ませてばかりいるが、上記のようにスペンサー・トレイシーの体調を案じ涙していたようにも見える。

彼女のような偉大な役者が、演技中に感傷にふけるとも思えないが・・・。

意地を張る夫に一喝され、言葉なくサンフランシスコ湾の夕陽を見つめて涙するシーンだけでも、オスカーの価値はある。

また、アフリカ系男優初のアカデミー主演賞を「野のユリ」(1963)で獲得した、シドニー・ポワチエのための役だったと言えるほど、エリート医師を好演し、その相手役はキャサリン・ホートン

アカデミー助演賞にノミネートされた、セシル・ケラウェイビア・リチャーズの、良識のあるアメリカ人を象徴するような二人の好演も印象に残る。

 ほぼ納得はしたのだろうが、渋い顔を崩さずに終えるところが現実的でもある医師の父親役のロイ・E・グレン、画廊の秘書ヴァージニア・クリスティン、医師の態度を、アフリカ系の恥のように考えるメイド、イザベル・サンフォードなどが共演している。


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