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グラン・プリ Grand Prix (1966)

■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

ヨーロッパで生まれた、モーターレースの最高峰、F1グランプリを舞台にしたドラマ。
終身犯」(1962)など、社会派ドラマを得意にしていたジョン・フランケンハイマーが、アクション作品の演出の才能も発揮したオートレース映画の秀作。
主演ジェームズ・ガーナーイヴ・モンタン三船敏郎エヴァ・マリー・セイント他共演。


ドラマ(スポーツ)


スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・フランケンハイマー
製作:エドワード・ルイス
脚本:ロバート・アラン・アーサー
撮影 ライオネル・リンドン
編集
スチュー・リンダー

ヘンリー・バーマン
フランク・サティーロ
音楽 モーリス・ジャール

出演
ジェームズ・ガーナー:ピート・アロン
イヴ・モンタン:ジャン=ピエール・サルティ
三船敏郎:矢村伊造
エヴァ・マリー・セイント:ルイーズ・フレデリクソン
ブライアン・ベッドフォード:スコット・ストダード
アントニオ・サバト:アントニオ”ニーノ”バルリーニ
ジェシカ・ウォルター:パット・ストダード
フランソワーズ・アルディ:リーザ
ジュヌヴィエーヴ・バージュ:モニーク・デルボー・サルティ
ジャック・ワトソン:ジェフ・ジョーダン
アドルフォ・チェリ:アゴスティーニ・マネッタ
ドナルド・オブライエン:ウォレス・ベネット
エンツォ・フィエルモンテ:グイド
クロード・ドファン:ユゴー・シモン
フィル・ヒル:ティム・ランドルフ
グラハム・ヒル:ボブ・ターナー
ブルース・マクラーレン:ダグラス・マクレンドン

アメリカ 映画
配給 MGM
1966年製作 179分
公開
北米:1966年12月21日
日本:1967年2月
製作費 $9,000,000


アカデミー賞 ■
第39回アカデミー賞
・受賞
編集・録音・音響編集賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
F1グランプリの初戦、モナコ・グランプリが開催され、レース中盤で、BRMのアメリカ人ドライバーのピート・アロン(ジェームズ・ガーナー)のマシンに、ギアの異常が発生する。

ピット・インし、それをオーナーのジェフ・ジョーダン(ジャック・ワトソン)に知らせるアロンだったが、聞き入れられない。

トップに立った、同僚でイギリス人ドライバーのスコット・ストダード(ブライアン・ベッドフォード)は、周回遅れで前方を塞いでいるアロンに苛立つ。

そして、同じチームの2台のマシンが、接触事故を起こしてしまい、アロンは海中に転落、ストダードは壁に激突して重傷を負ってしまう。

BRMのジョーダンはアロンを責めるが、彼は、ストダードに追い抜けと合図したと反論するも聞き入れられず、チームから追放されてしまう。

ストダードの妻パット(ジェシカ・ウォルター)は、病院に駆けつけ、これでレースが出来なくなり、望み通りになったと皮肉るジョーダンに、その通りだと言い返す。

結局レースは、フェラーリのジャン=ピエール・サルティ(イヴ・モンタン)が優勝をさらってしまう。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
アメリカ人F1レーサーのピート・アロンは、開幕戦のモナコ・グランプリで、同僚にストダードと接触事故を起こし、チームを追放されてしまう。
アロンはレースを諦めきれず、古巣フェラーリに自分を売り込むが断られてしまう。
一方、2連勝したサルティは、レースへの意欲が薄れ始めていた時、出会った記者ルイーズを心の支えに厳しい戦いを続ける。
F1に参戦する、日本の実業家矢村は、勝利を手にするために、アロンをドライバーとして受け入れ、彼は復帰戦で勝利をもたらす。
アロンは、夫ストダードの生き様を理解しない、妻パットに嫌悪感を示すが、やがて率直に話
し合った二人は愛し合うようになる。
その頃、奇跡の復帰に闘志を燃やすストダードは、障害を抱えながらもサーキットに戻る準備を始める・・・。
__________

F1グランプリそのものを扱ったレースの迫力は言うまでもなく、人々から憧れの眼差しで見られている、レーサーやその家族の苦悩などを繊細に描き、人間ドラマとしても十分に見応えある作品に仕上がっている。

モーリス・ジャールの、華々しいテーマ曲に乗り展開する、レースシーンの迫力は見ものだ。

各チームのレーサーや、勝者と敗者を同時に映し出し対照的に見せる、シネラマ映像を見事に生かした、斬新なフレドリック・ステインカンプらの編集技術も素晴しく、伝わりにくいレース展開なども非常にうまくまとめている。

第39回アカデミー賞では、編集、録音、音響編集賞を受賞した。

レースで登場する日本チーム”ヤムラ”はホンダ・レーシングチーム三船敏郎演ずる矢村は、もちろん本田宗一郎がモデルだ。

ホンダは、1965年の第10戦メキシコ・グランプリで実際に初優勝している。

日本での4輪車最後発企業が、1960年代の半ばに達成した大偉業には驚くばかりだ。

三船敏郎が、ジェームズ・ガーナーと車のシートを合わせる場面で、彼が日本語で言う”奴さん、大きいからなぁ”というセリフが、気さくな人柄の本田宗一郎をイメージさせるいいシーンだ。

主演のジェームズ・ガーナーは、ヨーロッパで活躍する、精神的にも逞しいアメリカ人レーサーを好演している。
撮影前に彼は、ジム・ラッセル・レーシングスクールで特訓を受け、実際に運転するドライビングも見事で、翌年レーシングチームを自ら立ち上げてしまったほどだ。

日本の伝統文化を、非常に高く評価して描いた作品で、ハリウッド作品初登場の、堂々とした人情味のある役柄の三船敏郎の存在が、日本人としては誇らしい印象を受ける作品でもある。

レーサーとしてよりも、内面的な男の苦悩を渋く演じたイヴ・モンタン、その恋人で、彼の心の支えとなるエヴァ・マリー・セイント、重傷を負いながらも、強靭な精神力で再起するブライアン・ベッドフォード(彼は公道運転免許を持っていない)、その妻ジェシカ・ウォルター、奔放な若手ドライバーのアントニオ・サバト、その恋人役のフランソワーズ・アルディ、サルティ(Y・モンタン)の妻役ジュヌヴィエーヴ・バージュBRMのオーナー、ジャック・ワトソンフェラーリのオーナー、アドルフォ・チェリなどの共演者も豪華で、ジム・クラークフィル・ヒルグラハム・ヒルブルース・マクラーレンなど、現役レーサーや関係者他も、本人としてではなく役名付で出演している。

ジム・クラークは本人として映像が登場する。


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