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禁断の惑星 Forbidden Planet (1956)

探査隊の生存者確認のため惑星アルテアに到着した捜索隊が体験する未知の世界を描く、監督フレッド・M・ウィルコックス、主演ウォルター・ピジョンアン・フランシスレスリー・ニールセン他共演のSF映画の秀作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF


スタッフ キャスト
監督:フレッド・M・ウィルコックス

製作:ニコラス・ネイファック
原案
アーヴィング・ブロック
アレン・アドラー
脚本:シリル・ヒューム
撮影:ジョージ・J・フォルシー
編集:フェリス・ウェブスター
音楽:ベベ&ルイス・バロン

出演
エドワード・モービアス博士:ウォルター・ピジョン
アルティラ”アルタ”モービアス:アン・フランシス
ジョン・J・アダムス船長:レスリー・ニールセン
ロビー:フランキー・ダーロ
ロビー(声):マーヴィン・ミラー
”ドク”オストロウ:ウォーレン・スティーヴンス
ジェリー・ファーマン:ジャック・ケリー
チーフ・クイン:リチャード・アンダーソン
クック:アール・ホリマン
ボースン:ジョージ・ウォレス
グレイ:ロバート・ディックス
ヤンガーフォード:ジミー・トンプソン
ストロング:ジェームズ・ドルーリー
ランドール:ハリー・ハーヴェイJr.
リンドストローム:ロジャー・マッギー
モラン:ピーター・ミラー
ニコルズ:モーガン・ジョーンズ
シルバーズ:チャード・グラント
ナレーター:レス・トレマイン
C-57Dクルー:ジェームス・ベスト
C-57Dクルー:ウィリアム・ボイエット

アメリカ 映画
配給 MGM
1956年製作 98分
公開
北米:1956年3月15日
日本:1956年9月8日
製作費 $1,900,000


アカデミー賞
第29回アカデミー賞

・ノミネート
特殊効果賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
21世紀末に人類は月面に降り立ち、2200年には他の惑星にも到達した。

ハイパードライブで光速を超える航行も可能になり、人類は宇宙征服に乗り出した。

地球を飛び立って1年が経った連邦巡洋艦”C-57D”は、アルテア星系を目指していた。

C-57Dの船長ジョン・J・アダムス(レスリー・ニールセン)は、光速からの減速時の衝撃に備えるようクルーに伝える。

減速を終えたアダムスは、船内の温度上昇が気になり、アルテアの太陽に近づいたことを知る。

日食となり、アダムスは、アルテアの軌道に乗るようジェリー・ファーマン(ジャック・ケリー)に指示する。

20年前に地球の宇宙船ベレロフォンが着陸したアルテアを確認したアダムスは、生存者の捜査と救助が目的だとクルーに伝える。

C-57Dは大気圏に突入し、アダムスは、地上には酸素と重力があることを伝えて着陸準備を始めさせる。

アダムスは、通信担当のクイン(リチャード・アンダーソン)やファーマン、船医の”ドク”オストロウ(ウォーレン・スティーヴンス)と共に近づくアルテアの地表を観察する。

文明の痕跡が確認できないアダムスは、クインから、通信に声が聴こえたと言われ、”位置は把握している”という言葉に応答する。

相手がベレロフォンのエドワード・モービアス博士(ウォルター・ピジョン)だと知ったアダムスは、彼が哲学博士で言語学者であることを確認する。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
23世紀。
地球を飛び立った連邦巡洋艦”C-57D”は、20年前に消息を絶った宇宙船ベレロフォンの生存者を捜すために、惑星アルテアに到着する。
生存者である、哲学博士で言語学者のエドワード・モービアス博士からの連絡を受けたC-57Dの船長アダムスは、引き返すようにと言う警告を無視して強行着陸する。
アダムスは、現われたロボットのロビーに案内され、モービアスの元に向かい、美しい娘アルタを紹介される。
人類の技術を超越した設備で暮らすモービアスと話したアダムスは、再び帰還するようにと言われるものの、それを無視して、地球との連絡の準備を始めるのだが・・・。
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SF映画が、非現実的な世界を描く単なる娯楽作品だった時代に、斬新なアイデアと洗練されたデザインなど、当時の常識をくつがえす内容で世界に衝撃を与えた映画史上に残る作品。

ウィリアム・シェイクスピア”の”テンペスト”に類似した舞台設定、精神論的なセリフが多用されて難解でもあるため、公開当時はそれに否定的な意見もあったが、後に評価が更に高まった作品。

2013年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

当時の最先端技術を駆使した特撮は絶賛され、第29回アカデミー賞では、殊効果賞にノミネートされた。

今観ても古臭さを感じないセットのデザインの素晴らしさに加え、初登場シーンで観客を驚かせるアン・フランシスの美しさは際立ち、そのファッションも注目された。

ベベ&ルイス・バロンによる、神秘的な音楽も印象に残る。

また、作品にアクセントを加えるロボット”ロビー”も話題になり、後のSF映画に多大なる影響を与え、ロビーが活躍する「宇宙への冒険」(1957)が公開された。

惑星探査隊の生存者であり、潜在意識の中で邪悪な怪物を創り出してしまう科学者を好演するウォルター・ピジョン、その娘を演ずる美しいアン・フランシス、彼女と愛し合うようになる宇宙船の船長を熱演するレスリー・ニールセン、ロボット”ロビー”のフランキー・ダーロ、同じく声を担当するマーヴィン・ミラー、宇宙船の船医ウォーレン・スティーヴンス、クルーのジャック・ケリー、通信士のリチャード・アンダーソン、料理人のアール・ホリマン、クルーのジョージ・ウォレスロバート・ディックス、ジミー・トンプソン、ジェームズ・ドルーリー、ハリー・ハーヴェイJr.、ロジャー・マッギー、ピーター・ミラー、モーガン・ジョーンズ、チャード・グラント、ジェームス・ベストウィリアム・ボイエット、ナレーターのレス・トレマインなどが共演している。


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