魅力的な女性と一夜を共にしてしまった弁護士の家族を巻き込む悪夢の体験を描く、監督エイドリアン・ライン、マイケル・ダグラス、グレン・クローズ、アン・アーチャー共演による戦慄のサスペンス・スリラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:エイドリアン・ライン
製作
スタンリー・R・ジャッフェ
シェリー・ランシング
脚本:ジェームズ・ディアデン
撮影:ハワード・アザートン
編集
ピーター・E・バーガー
マイケル・カーン
音楽:モーリス・ジャール
出演
ダン・ギャラガー:マイケル・ダグラス
アレックス・フォレスト:グレン・クローズ
ベス・ギャラガー:アン・アーチャー
エレン・ギャラガー:エレン・ハミルトン・ラッツィン
ジミー:スチュアート・パンキン
ヒルディ:エレン・フォーリー
アーサー:フレッド・グウィン
ジョーン・ロジャーソン:メグ・マンディ
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1987年製作 119分
公開
北米:1987年9月18日
日本:1988年2月27日
製作費 $14,000,000
北米興行収入 $142,200,830
世界 $320,145,690
■ アカデミー賞 ■
第60回アカデミー賞
・ノミネート
作品・監督
主演女優(グレン・クローズ)
助演女優(アン・アーチャー)
脚色・編集賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
弁護士ダン・ギャラガー(マイケル・ダグラス)は、妻ベス(アン・アーチャー)と共に、娘エレン(エレン・ハミルトン・ラッツィン)をベビーシッターに預け、ある出版社の記念パーティーに向う。
同僚で友人ジミー(スチュアート・パンキン)に迎えられたダンは、鋭い眼差しが気になる女性、編集者のアレックス・フォレスト(グレン・クローズ)と、バーで簡単な挨拶をして言葉を交わす。
ダンは、アレックスの編集社の顧問弁護士で、翌日の打ち合わせで、二人は再び顔を合わせる。
その後、二人は食事をして意気投合し、妻ベスとエレンは、両親の実家に行っているため、ダンはアレックスの誘いに乗り激しく愛し合う。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
弁護士のダン・ギャラガーと妻ベス、そして幼い娘のエレンは、何不自由のない平穏な暮らしをしていた。
ダンは、あるパーティーで、出版社の編集者でる、魅力的な女性アレックス・フォレストに出会う。
アレックスの編集社の顧問弁護士だったダンは、彼女と再び会う機会に恵まれ、意気投合する。
妻ベスとエレンが、週末を利用して実家に行っていたこともあり、ダンはアレックスに誘われてしまい、二人は激しく愛し合う。
一度だけの情事と割り切っていたダンだったが、アレックスは、その後も彼を求める。
アレックスは自殺未遂まで起し、ダンに執拗に迫り、さらに妊娠したことを告げる。
そして、家族の危機に追い込まれたダンは思い悩み、逃げ場のない事態に追い込まれていく・・・。
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公開当時、そのセンセーショナルな内容で、話題騒然となった作品。
男性が女性につきまとう内容ではなく、”悪魔”のような存在と化すヒロインの”襲撃”は、正にホラー映画を観ているような恐ろしさであった。
今観ると、それほどのインパクトはないが、当時の衝撃度の大きさは大変なものだった。
北米興行収入だけでも、製作費の10倍の約1億4200万ドル、全世界では約3億2000万ドルの大ヒットとなった。
第60回アカデミー賞では、作品、監督、主演女優(グレン・クローズ)、助演女優(アン・アーチャー)、脚色、編集賞にノミネートされた。
広告、CM界でも活躍していた、エイドリアン・ラインの洗練された映像感覚、下手に恐怖を煽ることのない演出も注目だ。
家族思いの平凡な弁護士から一転、恐怖の体験をする主人公を演ずるマイケル・ダグラスは、男の願望や弱さなどを見事に表現して好演している。
本作の主役とも言える、悪魔のような女性を演ずるグレン・クローズの、体を張った熱演は見ものだが、何も語らず、一点を凝視する表情が実に恐ろしい。
終盤、事件解決に大きな役割を果たす、主人公の妻アン・アーチャー、娘エレン・ハミルトン・ラッツィン、主人公の同僚で友人スチュアート・パンキン、その妻エレン・フォーリー、主人公の上司役フレッド・グウィン、主人公の義母メグ・マンディ等が共演している。