帰宅したデイヴィスは、母親(デブラ・モンク)からの電話メッセージを聴きながら、ジュリアが話していた冷蔵庫の水漏れとメモを確認する。
翌日、父(マラキー・クリーリー)と母を迎えたデイヴィスは、ジュリアの葬儀を済ませ、フィルの家で開かれた会食会に向かう。
フィルと妻マーゴット(ポリー・ドレイパー)の悲しみを理解しつつ、同じ気持ちになれないデイヴィスは別室に向かい、自販機メーカーへの苦情文を書き始める。
デイヴィスは、自販機の件に加えて仕事のこと、亡くなった妻ジュリアとの出会いと結婚、慈善活動に興味をもっていること以外は彼女のことをよく知らないと書き綴る。
返金とは関係ない話だと断り書き終えたデイヴィスは、フィルに声をかけられる。
翌日、いつもと同じ早朝に起きて出社したデイヴィスは、暫く休むと思っていた秘書のエイミーからお悔やみを言われ、仕事を始める。
それを知ったフィルは驚き、会議中のデイヴィスを誘いクラブに向かう。
カクテルが18ドルもする話から、娘を亡くした悲しみと親の愛を語ったフィルは、デイヴィスから”雰囲気”だと言われて戸惑う。
カクテルが高いのは、雰囲気を売っているからだと言うデイヴィスの言葉がフィルは気になる。
フィルは、会社に戻るデイヴィスに、今後は保険部門も任せ、260万ドルのジュリアの遺産を使い、優秀な学生に奨学金を与える基金を設立する考えを伝える。
帰宅したデイヴィスは、再び自販機会社に手紙を書く。
ジュリアが購入したカプチーノ・マシンが届き、父が早朝から植木に肥料をやるのを気にしながら電車で通勤するデイヴィスは、いつも顔を合わせるジョンに話しかける。
マットレスの営業マンと言っていたのはウソで、金融マンだと伝えたデイヴィスは、”ヤンキー・スタジアム”をクビになったジョンに、妻が死んだのに辛くもなく何も感じないと伝える。
ジョンからどんな気分だと訊かれたデイヴィスは、衝動的に緊急ブレーキのレバーを引いてしまう。
鉄道警察で事情を訊かれたデイヴィスは、妻が死んだばかりだと言うことで今回は許される。
その後、家に戻る両親を空港に送ったデイヴィスは、その場で人々を観察する。
様々なことに興味を持ったデイヴィスは、それを手紙に書き自販機会社に送る。
父から贈られた工具箱を出したデイヴィスは、冷蔵庫の水漏れを修理してみる。
まず壊して原因を突き止め、組み立て直してみろと言うフィルの言葉を思い出したデイヴィスは、冷蔵庫を分解する。
自販機会社の顧客担当カレン・モレノ(ナオミ・ワッツ)からの電話を受けたデイヴィスは、午前2時にかけてきた理由を訊く。
手紙を読み泣いてしまい、話し相手が必要ではないかと思ったと言われたデイヴィスは、電話を切ったカレンのことが気になり、ネットで調べるものの該当者は見つからなかった。
フィルとマーゴットと共に食事をしていたデイヴィスは、カレンからの電話を受けて、彼女がいるダイナーに向かう。
カレンはいなかったものの電話を受けたデイヴィスは、駐車場にいると言う彼女がマリファナを吸っていることを知る。
デイヴィスに誘われたカレンは、それを断り車で走り去る。
その後フィルは、社内のトイレの個室やパソコンが分解されていることに気づく。
自販機会社に向かったデイヴィスは、対応した経営者のカール(C・J・ウィルソン)に、顧客担当に用があるが、説明は難しいと伝えてその場を去る。
フィルから基金の企画書の確認とサインを求められたフィルは、セラピーを受けることも提案される。
2000ドルのカプチーノ・マシンを分解したデイヴィスは、カレンに電話をして話をする。
息子の話をしたカレンは、15歳だけど見た目は12歳で行動は21歳、頭はいいと言いながら、会社には来ないでほしいとデイヴィスに伝える。
数日後、電車の中で自分を見つめる女性(ナオミ・ワッツ)に声をかけたデイヴィスは様々なことを話し、彼女は下車する。
置き忘れた雑誌の宛名の住所で、女性が下車した場所の住人ではなくカレンだと気づいたデイヴィスは、彼女に会いに行く。
その場にいたカールから不振に思われたデイヴィスは、対応すると言うカレンと話す。
カールと付き合っているカレンは、電話や尾行をしたことを後悔し、汚れたスーツを着たデイヴィスが最後だと言う手紙を渡される。
その様子を、カレンの息子クリス(ジュダ・ルイス)が監視していた。
デイヴィスとの関係を疑うカールに不幸な人だと伝えたカレンは、カールが出張に出かけた後で手紙を読む。
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フィルに呼ばれたデイヴィスは、自宅の洗面所の照明や、会社のパソコンやトイレの個室のドアを分解したことを訊かれ、それを認めて説明を求められる。
デイヴィスは、その場にあった、フィルが先祖から引き継いだ柱時計も分解し、部品を並べてみたいと伝える。
フィルから休暇をとるよう指示されたデイヴィスは、カレンの家に向かう途中、解体現場に興味を持つ。
作業を手伝わせてもらったデイヴィスは、その後カレンの家に向かう。
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訪ねて来たカレンを歓迎したデイヴィスは、通りを走る古いステーションワゴンが気になる。
その後、カレンの家に向かったデイヴィスは何もせずに過ごし、彼女がカールを愛していないことを知る。
翌朝、クリスと話したデイヴィスは、スラングを連発して大人をバカにする彼を相手にしない。
帰宅したデイヴィスは、フィルの電話メッセージを無視してでかける。
カレンに電話をしたデイヴィスは、ステーションワゴンに尾行されていることを話し、彼女に会うためにコニーアイランドに向かう。
栽培しているマリファナをカレンに渡した友人のレイは、かつて活躍したメリーゴーランドを彼女とデイヴィスに見せる。
解体すると言うレイに手伝わせてほしいと伝えたデイヴィスは、ジュリアとそれに乗ったことを思い出す。
体調不良を感じたデイヴィスは医師の診察を受け、”マイマイガ”に噛まれた心臓が欠けていることを知らされる。
食事中、停学中のクリスから、恋人がいない間に男を連れ込んだと言われたカレンは、妻が亡くなったデイヴィスとは友人として付き合っていることを伝えて、気分を害して席を外す。
デイヴィスと交通事故死した妻の話をしたクリスは、彼に心を開くようになる。
カレンは、愛するクリスとの昔の関係を懐かしく思う。
前回、最後と言ったにも拘らず、デイヴィスから再び手紙を受け取ったカレンは、彼と何気ない会話をして楽しい時を過ごす。
クリスがカールの銃で遊んでいることを知ったデイヴィスは、彼を連れて森に向かい射撃をする。
何かを撃ってみたいと言われたデイヴィスは、軍用品の防弾ベストを着て、クリスに撃つよう指示する。
撃たれたデイヴィスは激痛で苦しむものの、最高の気分を味わう。
会社に向かったデイヴィスは、奨学生の面接中だったフィルに会いに行く。
無礼なデイヴィスに激怒したフィルは、翌朝までに企画書にサインしなければ縁を切ると伝える。
クリスを連れて工具店に向かったデイヴィスは、彼から質問される。
自分をゲイだと思うかと訊かれたデイヴィスは、クリスの話を聞きゲイだと判断し、数年は女の子を好きだと思わせて、サンフランシスコかロサンゼルスに行くことを勧める。
自宅に向かったデイヴィスは、買ってきたハンマーなどを使い、クリスと家の中のものを壊し始める。
一休みしていたデイヴィスは、ステーションワゴンに気づき追いかける。
フィルは、オフィスの柱時計を自宅に運ぶ。
楽しそうに帰ってきたクリスの様子に満足したカレンは、デイヴィスに感謝する。
カレンは、眠っているクリスにキスする。
翌日、重機を手配したデイヴィスは、それを使いガレージを壊す。
寝室も壊し始めたデイヴィスは、ジュリアが去年、妊娠してたことを知る。
カレンを誘ったデイヴィスは、フィルの家で開かれたジュリアの基金設立パーティーに出席する。
フィルの書斎に呼ばれたデイヴィスは、柱時計がその場にあることに気づく。
カレンを連れてきたことをフィルに非難されたデイヴィスは、自分が死ねば良かったと言われ、サインをした書類を渡す。
若者トッドにからかわれたカレンは、彼を相手にしない。
挨拶したフィルは奨学生を紹介するが、その一人がトッドだったために、カレンは思わず笑ってしまう。
フィルは驚き、カレンはその場を去る。
ジュリアの妊娠の話をしたデイヴィスは、自分だけが知らなかったことをフィルとマーゴットに確認する。
帰ろうとしたデイヴィスは、マーゴットから、自分の子ではなく、ジュリアには愛人がいたことを知らされる。
マーゴットから、自分が中絶に付き添ったが、産めばよかったと言われたデイヴィスは、その場を去る。
電車で帰る途中カレンは、クリスが怪我をしたことを知らされて病院に向かう。
デイヴィスは、カレンの家に居たカールに殴られる。
病院に向かったデイヴィスは、クリスが6人に袋叩きにされたことをカレンから知らされる。
病室に呼ばれたカレンは、意識が戻らないクリスに語り掛ける。
ジュリアの墓に向かったデイヴィスは、その場に花を手向けに来たステーションワゴンの男マイケル(アルフレド・ナルシソ)が、彼女の相手だと思う。
マイケルが事故の当事者だと知ったデイヴィスは驚き、泣きながら謝罪する彼を気遣う。
車に戻ったデイヴィスは、”雨の日は会えない、晴れた日は君を想う”と書かれた、ジュリアのメモが落ちていることに気づく。
デイヴィスは、ジュリアのことを想い出し涙する。
その後、フィルに会ったデイヴィスは謝罪し、ジュリアへの愛はあったことを伝える。
基金はよいことだと思うが、他の考えがあると言うデイヴィスは、ジュリアの追悼のため、取り壊されるメリーゴーランドの改修をフィルに提案して、協力してもらえる。
その後、規則正しいへ生活を始めたデイヴィスは、回復しているクリスからの手紙を受け取る。
カレンがカールと別れたことを知ったデイヴィスは、土曜日の朝、クリスに指示された”第54埠頭”に向かう。
カウントダウンが始まり、デイヴィスは、その場に集まった人々と共に、ハドソン川を隔てた場所のビルが取り壊される様子を見つめる。
クリスは、双眼鏡でデイヴィスの姿を見ていた。