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暁前の決断 Decision Before Dawn (1951)

第二次大戦末期、ドイツの情報を入手するためにアメリカ軍に協力してスパイとして派遣されたドイツ人青年兵の命懸けの活動を描く、製作、監督アナトール・リトヴァク、主演オスカー・ウェルナーリチャード・ベイスハートハンス・クリスチャン・ブレヒゲイリー・メリルドミニク・ブランシャール他共演の戦争ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(戦争)


スタッフ キャスト
監督:アナトール・リトヴァク

製作
アナトール・リトヴァク

フランク・マッカーシー
原作:ジョージ・ハウ”Call It Treason”
脚本:ピーター・ヴィアテル

撮影:フランツ・プラナー
編集:ドロシー・スペンサー
音楽:フランツ・ワックスマン

出演
カール・マウラー伍長(ハッピー):オスカー・ウェルナー

ディック・レニック中尉:リチャード・ベイスハート
ルドルフ・バルト軍曹(タイガー):ハンス・クリスチャン・ブレヒ
デヴリン大佐:ゲイリー・メリル
ヒルデ:ヒルデガルト・クネフ
ハインツ・ショルツ:ウィルフリード・セイファース
モニーク:ドミニク・ブランシャール
フォン・エッカー大佐:O・E・ハッセ
ポーラ・シュナイダー:ヘレン・ティミグ
兵士:クラウス・キンスキー

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

1951年製作 119分
公開
北米:1951年12月21日
日本:1952年11月8日


アカデミー賞
第24回アカデミー賞
・ノミネート
作品・編集賞


ストーリー
1944年末、第二次大戦下。
連合軍ライン川を前にし、ドイツの敗戦は近かった。
アメリカ軍のディック・レニック中尉(リチャード・ベイスハート)は、通信士官として選抜部隊に向かう途中、カール・マウラー伍長(オスカー・ウェルナー)とパウル・リヒターの2人のドイツ兵を捕らえる。
本部に着いたレニックは、司令官のデヴリン大佐(ゲイリー・メリル)の元に向かう。
デヴリンは、ドイツ軍の将軍が降伏交渉に応じる可能性があることを知り、情報収集を考え、その重要性から将校を計画に同行させることにしてレニックを選ぶ。
レニックは、ドイツ側の情報を入手するために、協力者のドイツ兵2人と共に敵陣に向かうことになる。
スパイとなった元悪党でサーカス団員でもあったルドルフ・バルト軍曹(ハンス・クリスチャン・ブレヒ)はコードネーム”タイガー”、仲間のリヒターが殺された、祖国の体制に疑問を感じるマウラーは”ハッピー”と呼ばれ任務に就くことになる。
計画実行までの間、元レジスタンスのモニーク(ドミニク・ブランシャール)は、ハッピーにスパイとしての心得を教えつつ、彼に好意を持つようになる。
それに気づいたデヴリンは、任務に支障があると判断し、モニークの移動を命ずる。
前回の任務で現地を知っているという理由で選ばれたタイガーは、仲間を残して帰還したために疑問視する声もあった。
ハッピーは、降伏に反対する可能性のある第11戦車軍団を探る任務を任される。
計画は実行され飛び立った3人は、レニックとタイガーが組んでパラシュートで降下し、ハッピーも続き二手に分かれる。
山中に降下して町に向かったハッピーは、第11戦車軍団を探す。
ドイツ兵ハインツ・ショルツ(ウィルフリード・セイファース)と出会ったハッピーは、彼と共に居酒屋に向かい、娼婦のヒルデ(ヒルデガルト・クネフ)との時間を過ごす。
戦地で夫を、空爆で娘まで亡くした話をヒルデから聞いたハッピーは、シュツツが自分を疑っていることを彼女から知らされ、警戒しながら行動を共にするのだが・・・。


解説 評価 感想

1949年に発表された、ジョージ・ハウの小説”Call It Treason”を基に製作された作品。

製作、監督アナトール・リトヴァクオスカー・ウェルナーリチャード・ベイスハートハンス・クリスチャン・ブレヒゲイリー・メリルなどが共演した作品。

第二次大戦末期、ドイツの情報を入手するためにアメリカ軍に協力してスパイとして派遣される、ドイツ人青年兵の命懸けの活動を描く戦争ドラマ。

敗戦が間近に迫る状況の混乱するドイツを舞台に、緊迫感あるスパイ戦を、反戦のメッセージと共に、主人公の人間性なども繊細に描くアナトール・リトヴァクの演出手腕が見どころの作品。

戦後間もない時期にドイツ国内で撮影された、戦闘シーンなども含めた映像はリアルで迫力十分だ。

第24回アカデミー賞では、作品・編集賞にノミネートされた。

祖国の体制に疑問を感じ、敵側のスパイとして活動する青年を好演するオスカー・ウェルナー、彼と共に情報収集のために敵陣に向かうリチャード・ベイスハート、彼らと共に活動するクセのあるドイツ兵ハンス・クリスチャン・ブレヒ、スパイ計画を指揮するアメリカ軍情報部の大佐ゲイリー・メリル、主人公と出会う娼婦を印象的に演ずるヒルデガルト・クネフ、行動を共にする主人公を疑うドイツ兵ウィルフリード・セイファース、主人公に惹かれる元レジスタンスのドミニク・ブランシャール、衛生兵の主人公と一夜を共にするドイツ軍の大佐O・E・ハッセ、兵士のクラウス・キンスキー他、ヘレン・ティミグなどが共演している。


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