周囲と溶け込むことを嫌う囚人が権力の横暴に挑む男の姿を描く、監督スチュアート・ローゼンバーグ、主演ポール・ニューマン、ジョージ・ケネディ、ストローザー・マーティン、ジョー・ヴァン・フリート、デニス・ホッパー、ハリー・ディーン・スタントン他共演のドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:スチュアート・ローゼンバーグ
製作:ゴードン・キャロル
原作:ドン・ピアース
脚本
ドン・ピアース
フランク・ピアソン
撮影:コンラッド・L・ホール
編集:サム・オスティーン
音楽:ラロ・シフリン
出演
ポール・ニューマン:ルーカス”ルーク”ジャクソン
ジョージ・ケネディ:ドラグライン
ストローザー・マーティン:刑務所長
ルー・アントニオ:ココ
J・D・キャノン:レッド
ジョー・ヴァン・フリート:アーレッタ
クリフトン・ジェームズ:カー
デニス・ホッパー:ババロゲッツ
ハリー・ディーン・スタントン:トランプ
アンソニー・ザーブ:ドッグ・ボーイ
ジョー・ドン・ベーカー:フィクサー
リチャード・ダヴァロス:ブラインド・ディック
モーガン・ウッドワード:”ボス”ゴッドフリー
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1967年製作 126分
公開
北米:1967年11月1日
日本:1968年8月24日
■ アカデミー賞 ■
第40回アカデミー賞
・受賞
助演男優賞(ジョージ・ケネディ)
・ノミネート
主演男優(ポール・ニューマン)
脚色・作曲賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
フロリダ。
泥酔して、パーキングメーターを壊したルーカス”ルーク”ジャクソン(ポール・ニューマン)は、2年の刑での労働刑務所に服役することになる。
刑務所に到着するなり、所長(ストローザー・マーティン)や看守カー(クリフトン・ジェームズ)から、口やかましくルールを叩き込まれたルークは、それを嘲り笑う。
ルークら新入りは、翌日から容赦なく重労働を課せられる。
囚人達と接触を避けるルークは、彼らを仕切る巨漢のドラグライン(ジョージ・ケネディ)に目を付けらる。
ドラグラインは、リクレーションのボクシングで、ルークを徹底的に痛めつけるのだが、彼は決して負けを認めず周囲を驚かせる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
パーキングメーターを壊し服役することになったルーカス”ルーク”ジャクソンは、周囲との接触を拒む変わり者だった。
囚人を仕切るドラグラインは、ルークに目を付けて徹底的に痛めつけるが、彼はそれに屈せず周囲を驚かせる。
ドラグラインはルークを気に入り、囚人達も彼に一目置くようになった頃、彼は唯一人心を許す母親の死を知らされ、脱獄を決意し、それを実行する。
ルークは、たちまち捕らえられるのだが、所長や看守に挑戦するかのように、彼は再び脱獄を企てる・・・。
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1965年に発表されたドン・ピアースの小説”Cool Hand Luke”を基に製作された作品。
2005年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品。
第40回アカデミー賞では、ジョージ・ケネディが助演男優賞を受賞した。
・ノミネート
主演男優(ポール・ニューマン)
脚色・作曲賞
銃を振りかざして自由を抑圧する権力者、その自由を得るため、それに媚び諂う囚人達、そしてそのどちらにも反発する主人公。
やがて、その主人公の生き様に共感する囚人達の気持ちを払いのけるかのように、旅立つアウトローの生き様を、テレビ出身のスチュアート・ローゼンバーグは、痛快に、そして孤独な男の寂しさをしみじみと描いている。
看守(モーガン・ウッドワード)のミラー・サングラスを権力の象徴とし、ラストで、主人公の笑みと共に、それが車に轢かれて潰される描写が実に印象深い。
オスカー候補になった、ラロ・シフリンの男臭さと悲哀が入り混じる音楽も印象に残る。
圧倒的な個性を発揮する、反骨精神溢れる主人公の人物像は、ポール・ニューマンの名演と共に、当時、多くの人々の共感を得ることになる。
体力に物を言わせてその場を仕切るが、洞察力に欠ける囚人のリーダー、巨漢のジョージ・ケネディの熱演は、主演であるポール・ニューマン以上という評価もあり、見事アカデミー助演賞を受賞した。
刑務所長ストローザー・マーティン、インテリ囚人J・D・キャノン、短い出演だが好演が光る主人公の母親ジョー・ヴァン・フリート、囚人棟の看守クリフトン・ジェームズ、囚人役で、ルー・ントニオ、デニス・ホッパー、ハリー・ディーン・スタントン、ジョー・ドン・ベーカー、リチャード・ダヴァロス、警察犬を管理するアンソニー・ザーブ、そして不気味なサングラスの看守モーガン・ウッドワードなどが共演している。