フランス第一帝政の皇帝ナポレオン・ボナパルトの愛人となったマリア・ヴァレフスカの苦悩を描く、監督クラレンス・ブラウン、主演グレタ・ガルボ、シャルル・ボワイエ、レジナルド・オーウェン他共演の恋愛ドラマ。 |
・グレタ・ガルボ / Greta Garbo / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督
クラレンス・ブラウン
グスタフ・マハティ(クレジットなし)
製作:バーナード・H・ハイマン
原作:ワオロー・ガシオロフスキー”Pani Walewska”
脚本
サミュエル・ホッフェンスタイン
サルカ・ヴィアテル
S・N・バーマン
タルボット・ジェニングス
ゾーイ・エーキンス
撮影:カール・フロイント
編集:トム・ヘルド
音楽:ハーバート・ストサート
出演
マリア・ヴァレフスカ伯爵夫人:グレタ・ガルボ
ナポレオン・ボナパルト:シャルル・ボワイエ
タレーラン:レジナルド・オーウェン
ドルナーノ大尉:アラン・マーシャル
アナスタス・ヴァレフスキー伯爵:ヘンリー・スティーヴンソン
ポール・ラチンスキー:リーフ・エリクソン
マリア・レティツィア・ボナパルト:メイ・ウィッティ
ペラギア・ヴァレフスカ伯爵夫人:マリア・オースペンスカヤ
ポニアトフスキ王子:C・ヘンリー・ゴードン
ステファン:クロード・ギリングウォーター
死にゆく兵士:ウラディーミル・ソコロフ
ジョルジュ・デュロック元帥:ジョージ・F・ヒューストン
ミルスカ王子:スタンリー・アンドリュース
ポトツカ伯爵:オスカー・アッフェル
アレクサンドル・ヴァレフスキー:スコティ・ベケット
ミルスカ王女:ベティ・ブライス
兵士:エド・ブレイディ
兵士:ポール・フィックス
ウィビトキ議員:ヘンリー・コルカー
ベッポ:ミッチェル・ルイス
ポトツカ伯爵夫人:ロイス・メレディス
エルバ島の軍曹:チャールズ・ミドルトン
ジャン・ワレウスカ:デニス・オキーフ
ラルー大尉:ロバート・ワーウィック
メッテルニッヒ王子:イアン・ウルフ
ルスタン:ノーブル・ジョンソン
コンスタン:ジョージ・ギヴォット
アメリカ 映画
配給 MGM
1937年製作 113分
公開
北米:1937年10月22日
日本:1947年2月18日
製作費 $2,732,000
北米興行収入 $730,000
世界 $2,141,000
■ アカデミー賞 ■
第10回アカデミー賞
・ノミネート
主演男優(シャルル・ボワイエ)
美術賞
■ ストーリー ■
1807年。
フランス皇帝ナポレオン・ボナパルト(シャルル・ボワイエ)は、ロシア軍を撃破してポーランドに進軍し、国民の熱狂的な歓迎を受ける。
アナスタス・ヴァレフスキー伯爵(ヘンリー・スティーヴンソン)と若く美しい妻マリア・ヴァレフスカ(グレタ・ガルボ)は、屋敷をコサック兵に襲われるものの怯むことはなかった。
フランス軍が近づいたためにコサックは退散し、続いてポーランドの槍騎兵隊を率いるマリアの兄ポール・ラチンスキー(リーフ・エリクソン)が到着する。
ポールを歓迎したマリアは、ナポレオンが付近に来ていることを知らされる。
マリアは皇帝に会いたい一心で駐留地に向かい、出発前のナポレオンと言葉を交わす。
その後、歓迎祝賀会が開かれ、アナスタスと共に出席したマリアに惹かれたナポレオンは、翌日、彼女を呼び寄せようとする。
伯爵家の妻である身を無視するナポレオンを無礼な人物だと思うマリアは、彼の誘いを断る。
マリアを諦められないナポレオンは、彼女に手紙を書き国のために協力することを伝える。
戸惑うマリアはアナスタスに相談し、祖国のためとは言え悩むのだった。
ウィビトキ議員(ヘンリー・コルカー)らが屋敷を訪れ、フランスの外相タレーラン(レジナルド・オーウェン)は同情的なのだが、ナポレオンの説得には失敗したことをアナスタスとマリアに話す。
仕方なくマリアは、自分を犠牲にして国のことを考え、ナポレオンの元に向かうのだが・・・。
ポーランドの作家ワオロー・ガシオロフスキーの小説”Pani Walewska”を基に製作された作品。
「アンナ・カレニナ」(1935)のクラレンス・ブラウンとグレタ・ガルボが再び組んだ作品であり、シャルル・ボワイエがナポレオン・ボナパルトを演じたことも話題になった。
人気スターの共演ということで注目された本作の興行収入は、全世界で約210万ドルの大ヒットとなるが、結局は270万ドルの製作費を回収することはできなかった。
本作で巨額の出演料を得たシャルル・ボワイエのナポレオン・ボナパルト役は、いつもの彼の雰囲気とは違う演技をよしとするか違和感を感じるかで評価が変わるだろう。
そのシャルル・ボワイエは、第10回アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされた。(他のノミネート 美術賞)
主演のグレタ・ガルボは、祖国のためにナポレオン・ボナパルトの愛人となるが、やがて愛が芽生えるマリア・ヴァレフスカ伯爵夫人を、いつもながら清楚な美しさで見事に演じ切っている。
フランスの外相タレーランのレジナルド・オーウェン、フランス軍大尉ドルナーノのアラン・マーシャル、ヒロインの夫である伯爵ヘンリー・スティーヴンソン、ヒロインの兄である槍騎兵隊の連隊長リーフ・エリクソン、ナポレオンの母マリア・レティツィア・ボナパルト役メイ・ウィッティ、ヒロインの義姉である伯爵夫人マリア・オースペンスカヤ、王子のC・ヘンリー・ゴードン、ヴァレフスキー家の執事クロード・ギリングウォーター、ナポレオン軍の死にゆく兵士ウラディーミル・ソコロフ、ナポレオンの参謀である元帥ジョージ・F・ヒューストン、王子のスタンリー・アンドリュース、王女のベティ・ブライス、伯爵のオスカー・アッフェル、その妻ロイス・メレディス、ヒロインとナポレオンの息子スコティ・ベケット、兵士のエド・ブレイディとポール・フィックス、ヒロインを説得する議員ヘンリー・コルカー、エルバ島の軍曹チャールズ・ミドルトン他、ミッチェル・ルイス、デニス・オキーフ、ロバート・ワーウィック、イアン・ウルフ、ノーブル・ジョンソン、ジョージ・ギヴォットなどが共演している。