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2016年に発表された、ロバート・ハリスの小説”Conclave”を基に製作された作品。 ローマ教皇を選出するための手続き“コンクラーベ”の内幕と責任者である首席枢機卿の苦悩を描く、監督エドワード・ベルガー、主演レイフ・ファインズ、スタンリー・トゥッチ、ジョン・リスゴー、セルジオ・カステリット、イザベラ・ロッセリーニ他共演のサスペンス。 |
・レイフ・ファインズ / Ralph Fiennes / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:エドワード・ベルガー
製作
テッサ・ロス
ジュリエット・ハウエル
マイケル・A・ジャックマン
アリス・ドーソン
ロバート・ハリス
製作総指揮
スティーヴン・レイルズ
グレン・バスナー
アリソン・コーエン
ミラン・ポペルカ
ベン・ブラウニング
レン・ブラヴァトニック
ダニー・コーエン
マリオ・ジャナーニ
ロレンツォ・ガンガロッサ
エドワード・ベルガー
レイフ・ファインズ
ロビン・スロヴォ
ピーター・ストローハン
トーマス・アルフレッドソン
原作:ロバート・ハリス”Conclave”
脚本:ピーター・ストローハン
撮影:ステファーヌ・フォンテーヌ
編集:ニック・エマーソン
音楽:フォルカー・ベルテルマン
出演
トマス・ローレンス枢機卿:レイフ・ファインズ
アルド・ベリーニ枢機卿:スタンリー・トゥッチ
ジョセフ・トランブレ枢機卿:ジョン・リスゴー
ジョシュア・アデイエミ枢機卿:ルシアン・ムサマティ
レイモンド・オマリー司教:ブライアン・F・オバーン
ヴィンセント・ベニテス枢機卿:カルロス・ディエス
サバディン枢機卿:メラーブ・ニニッゼ
マンドルフ大司教:トーマス・ロイブル
ゴッフレード・テデスコ枢機卿:セルジオ・カステリット
シスター・アグネス:イザベラ・ロッセリーニ
ヤヌシュ・ウォズニアック大司教:ジャセック・コーマン
ビジャヌエバ枢機卿:ロリス・ロディ
ロンバルディ枢機卿:ロベルト・シトラン
シスター・シャヌミ:バルキッサ・マイガ
死せる教皇:ブルーノ・ノヴェッリ
アメリカ 映画
配給
Black Bear Pictures(イギリス)
フォーカス・フィーチャーズ(北米)
2024年製作 120分
公開
イギリス:2024年11月29日
北米:2024年10月25日
日本:2025年3月20日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $32,580,660
世界 $126,951,380
■ アカデミー賞 ■
第97回アカデミー賞
・受賞
脚色賞
・ノミネート
作品
主演男優(レイフ・ファインズ)
助演女優(イザベラ・ロッセリーニ)
編集・衣装デザイン・美術・作曲賞
■ ストーリー ■
ヴァチカン。
ローマ教皇(ブルーノ・ノヴェッリ)が、心臓発作で崩御する。
枢機卿団は、”コンクラーベ”(教皇選挙)の全責任を負うイギリス出身のトマス・ローレンス首席枢機卿(レイフ・ファインズ)の下、後任を選出するために招集される。
3週間後、コンクラーベ前日。
システィーナ礼拝堂などでは、ローレンスらが準備を進めていた。
枢機卿たちが滞在する”サン・マルタ館”の管理を務める、責任者である修道女シスター・アグネス(イザベラ・ロッセリーニ)らが到着し、その場は厳重に警備される。
教皇の有力候補として浮上したのは、ローレンスと親しい進歩的改革派のアメリカ出身のアルド・ベリーニ次席枢機卿(スタンリー・トゥッチ)、社会保守派であるナイジェリア出身のジョシュア・アデイエミ枢機卿(ルシアン・ムサマティ)、穏健派でカナダ出身のジョセフ・トランブレ枢機卿(ジョン・リスゴー)、意欲を示す伝統主義者で、イタリア出身のゴッフレード・テデスコ枢機卿(セルジオ・カステリット)の4人だった。
そんな中、教皇庁長官のヤヌシュ・ウォズニアック大司教(ジャセック・コーマン)は、ローレンスに、教皇が死去前に、重大な不正行為があり、トランブレを解任したことを話す。
解任の理由は分からず、事態を重く見るローレンスは、さらに、前年に教皇から枢機卿に任命されていた、メキシコ出身のカブール大司教ヴィンセント・ベニテス枢機卿(カルロス・ディエス)が、急遽、到着したことを知り驚く。
その件をローレンスから相談されたベリーニは、ベニテスを任命した際に、教皇が正常な判断を失っていた可能性を指摘する。
しかしローレンスは、法的には正式な枢機卿であるベニテスを受け入れ、枢機卿たちに彼を紹介して歓迎する。
ベリーニは、支持者たちに対し、意欲をあからさまにするテデスコの教皇位継承を阻止するのが目的だと語る。
トランブレに会ったローレンスは、教皇から解任された際のことを尋ね、それを否定する彼の意見を確認し、コンクラーベの初日を迎えるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
2016年に発表された、ロバート・ハリスの小説”Conclave”を基に製作された作品。
「西部戦線異状なし」(2022)のエドワード・ベルガーが監督し、主演はレイフ・ファインズ、スタンリー・トゥッチ、ジョン・リスゴー、セルジオ・カステリット、イザベラ・ロッセリーニなどが共演した作品。
ローマ教皇を選出するための手続き“コンクラーベ”の内幕と責任者である首席枢機卿の苦悩を描くサスペンス。
現実的に考えるとやや荒唐無稽な内容だが、コンクラーベの責任者である首席枢機卿の苦悩をサスペンスタッチで描き、その舞台を再現したセットや衣装、そして俳優陣の完璧な演技を含め、見応え十分の作品に仕上がっている。
北米興行収入は約3300万ドル、全世界では約1億2700万ドルのヒットとなった。
第97回アカデミー賞では作品賞以下8部門にノミネートされ、脚色賞を受賞した。
・ノミネート
作品
主演男優(レイフ・ファインズ)
助演女優(イザベラ・ロッセリーニ)
編集・衣装デザイン・美術・作曲賞
主演のレイフ・ファインズは、コンクラーベを取り仕切る責任者である首席枢機卿を見事に演じ、キャリア最高との声もある演技を見せてくれる。
主人公の友人である進歩的改革派の教皇庁次席枢機卿スタンリー・トゥッチ、穏健派であるカナダ出身の枢機卿で、裏で工作が明らかになるジョン・リスゴー、社会保守派であるナイジェリア出身の枢機卿で、過去のスキャンダルが発覚するルシアン・ムサマティ、主人公の秘書である司教のブライアン・F・オバーン、コンクラーベに大きな影響を与えるメキシコ出身の枢機卿カルロス・ディエス、リベラル派である修道会所属の枢機卿で、ベリーニ(スタンリー・トゥッチ)を支持する枢機卿メラーブ・ニニッゼ、意欲的な伝統主義者であるイタリア出身のコ枢機卿セルジオ・カステリット、枢機卿が滞在するサン・マルタ館の責任者である修道女イザベラ・ロッセリーニ、教皇庁長官の大司教ジャセック・コーマン、コンクラーベの開票を担当する枢機卿ロベルト・シトラン、過去にアデイエミ枢機卿(ルシアン・ムサマティ)と関係した修道女バルキッサ・マイガ、崩御した教皇のブルーノ・ノヴェッリなどが共演している。