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星の王子 ニューヨークへ行く Coming to America (1988)

結婚相手を探すアフリカの某国王子がニューヨークで巻き起こす騒動を描く、監督ジョン・ランディス、原作、主演エディ・マーフィ、コンビによる、アーセニオ・ホールジェームズ・アール・ジョーンズ他共演の爆笑コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・ランディス

製作総指揮
マーク・リップスキイ
レスリー・ベルツバーグ

製作
ジョージ・フォルセイJr.

ロバート・D・ウォッチス
原作:エディ・マーフィ

脚本
デビッド・シェフィールド

バリー・W・ブラウスティン
撮影:ウディ・オーメンズ
編集
マルコム・キャンベル

ジョージ・フォルシーJr.
衣装デザイン:デボラ・ナドゥールマン・ランディス
特殊メイク:リック・ベイカー
音楽:ナイル・ロジャース

出演
アキーム・ジャファ王子/クラレンス/ランディ・ワトソン/ソール:エディ・マーフィ

セミー/モーリス/ブラウン牧師/女装男性:アーセニオ・ホール
リサ・マクドゥーウェル:シャーリー・ヘドリー
ジョフィ・ジャファ王:ジェームズ・アール・ジョーンズ
エオリオン王妃:マッジ・シンクレア
ダリル・ジェンクス:エリク・ラ・サル
クレオ・マクドゥーウェル:ジョン・エイモス
パトリス・マクドゥーウェル:アリソン・ディーン
モーリス:ルイ・アンダーソン

オーハ:ポール・ベイツ
ランドロード:フランキー・フェイソン
スウィーツ:クリント・スミス
イマニ・イジー:ヴァネッサ・ベル・キャロウェイ

イジー大佐:カルヴィン・ロックハート
モティマー・デューク:ドン・アメチー
ランドルフ・デューク:ラルフ・ベラミー
ザムンダの同胞:ヴォンディー・カーティス=ホール
強盗:サミュエル・L・ジャクソン
理髪店の客の青年:キューバ・グッディングJr.

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1988年製作 116分
公開
北米:1988年6月29日
日本:1988年12月10日
製作費 $39,000,000
北米興行収入 $128,152,300
世界 $288,752,300


アカデミー賞 ■
第61回アカデミー賞

・ノミネート
衣装デザイン・メイクアップ賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
アフリカのザムンダ王国のアキーム・ジャファ王子(エディ・マーフィ)は、21歳の誕生日を迎えたのだが、何一つ自分で決断して物事を実行する許可が得られないでいた。

その不満を、父王ジョフィ・ジャファ(ジェームズ・アール・ジョーンズ)と王妃エオリオン(マッジ・シンクレア)に訴えたアキームだったが、彼の意見は聞き入れられない。

アキームの世話係セミ(アーセニオ・ホール)は、何不自由ない王子の贅沢な暮らしを羨むばかりで、彼の悩みに親身になって答えない。

国王の決めた相手との婚約発表を前に、アキームは浮かない顔で式典を迎える。

イジー大佐(カルヴィン・ロックハート)の娘イマニ(ヴァネッサ・ベル・キャロウェイ)が、アキームの花嫁となるため会場に現れるのだが、彼はイマニを別室に誘い質問を始める。

イマニはアキームが言うがままに従うだけで、彼はとても結婚する気にはなれない。

国王に外国も見てみたいと提案したアキームは、ただ羽目を外したいだけだろうと勘違いされ、40日後には結婚式を挙げることを決められてしまう。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■
*(簡略ストー リー)
アフリカ某国の王子アキーム・ジャファは、父王が選ぶ花嫁を押し付けられるのが不満だった。
アキームは、結婚相手を自分で探そうとして、世話係のセミを伴い、ニューヨーククイーンズに向かい生活を始める。
その後、理想の花嫁探しが難航する中で、アキームは、ハンバーガー・ショップの経営者クレオの娘リサに一目惚れしてしまう。
アキームは、自分の身分を隠しアフリカの留学生に扮して、セミと共にクレオの店で働くことになる。
二人は、あの手この手でリサの心を掴もうとするのだが、それが父王ジャファに知られてしまう。
ようやくリサと親交を持ったアキームだったが、そこに、国王とエオリオン王妃が現れ、大騒動になる・・・。
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大ヒットコメディ「大逆転」(1983)のジョン・ランディスと、若くしてハリウッドのトップ・スターとなったエディ・マーフィが再び組んだ抱腹絶倒の痛快コメディ。

2021年に続編「星の王子 ニューヨークへ行く」が公開された。

大ヒット作を連発していたエディ・マーフィにとっては、第一期絶頂期の最後?を飾る作品で、北米で約1億2800万ドル、全世界では約2億8900万ドルの興行収入を上げた大ヒット作。

非常に完成度の高いコメディでもあり、自然に囲まれたのどかな雰囲気のアフリカの架空の小国”ザムンダ”と、荒れ果てた社会構造が見え隠れするニューヨークの、生活環境のギャップなどの描写も実に興味深い。

第61回アカデミー賞で衣装デザイン賞にノミネートされた、ジョン・ランディス夫人のデボラ・ナドゥールマン・ランディスの、大胆な衣装も素晴らしい。

また、一人何役もこなすエディ・マーフィのパフォーマンスも見事な、リック・ベイカーのメイクアップも同賞にノミネートされた。

特筆すべきは、スマートなギャグの面白さで、前記の「大逆転」(1983)でエディ・マーフィ演ずる主人公に奈落の底に突き落とされた大富豪のデューク兄弟(ドン・アメチーラルフ・ベラミー)をホームレスで登場させる場面は最高だ。
王子に恵んでもらった大金で、復帰しようと意気込む二人に、拍手を送ったファンも多いだろう。

原作も担当のエディ・マーフィは、抜群のコメディ・センスに加え、王族としての品格と、洗練された輝きを持った人物を見事に演じている。
彼の4役は圧巻で、本作をはじめとして、この手法はその後、彼の作品でも楽しむことができる。

同じく4役をこなす、いい加減な世話係が実に彼らしいアーセニオ・ホール、王族に臆することなく自己主張する、主人公と結ばれる女性シャーリー・ヘドリー、傲慢な国王ながら、ラストで人間味を見せるジェームズ・アール・ジョーンズ、その国王と王子を見守る思慮深い王妃のマッジ・シンクレア、典型的などら息子のエリク・ラ・サル、苦労人故に娘達の幸せを願うハンバーガー・ショップのオーナー、ジョン・エイモス、次女アリソン・ディーン、店員ルイ・アンダーソン、国王の側近ポール・ベイツ、アパートの家主フランキー・フェイソン、理髪店の店員クリント・スミス、王子の婚約者役のヴァネッサ・ベル・キャロウェイ、その父親カルヴィン・ロックハート、ザムンダの同胞ヴォンディー・カーティス=ホール、そして、無名時代で強盗のサミュエル・L・ジャクソンと理髪店でカットしてもらい、ニタニタしているだけの、これがデビュー作となるキューバ・グッディングJr.も登場する。


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