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コールド マウンテン Cold Mountain (2003)

1997年に発表された、チャールズ・フレイジャーの小説”Cold Mountain”を基に製作された作品。
南北戦争に出征した青年とその帰りを待つ牧師の娘の一途な愛を描く、製作シドニー・ポラック他、監督、脚本アンソニー・ミンゲラ、主演ジュード・ロウニコール・キッドマンレネー・ゼルウィガードナルド・サザーランドフィリップ・シーモア・ホフマンレイ・ウィンストン他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)

ニコール・キッドマン / Nicole Kidman 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:アンソニー・ミンゲラ

製作
アルバート・バーガー

ウィリアム・ホーバーグ
シドニー・ポラック
ロン・イェルザ
製作総指揮
ボブ・ワインスタイン

ハーヴェイ・ワインスタイン
ボブ・オシャー
イアイン・スミス

原作:チャールズ・フレイジャーCold Mountain
脚本:アンソニー・ミンゲラ

撮影:ジョン・シール
編集:ウォルター・マーチ
音楽:ガブリエル・ヤレド

出演
W・P・インマン:ジュード・ロウ

エイダ・モンロー:ニコール・キッドマン
ルビー・シューズ:レネー・ゼルウィガー
モンロー:ドナルド・サザーランド
ヴィージー:フィリップ・シーモア・ホフマン
ティーグ:レイ・ウィンストン
ボジー:チャーリー・ハナム
サリー・スワンガー:キャシー・ベイカー
エスコー・スワンガー:ジェームズ・ギャモン
スタブロッド・シューズ:ブレンダン・グリーソン
パングル:イーサン・サプリー
ジョージア:ジャック・ホワイト
ジュニア:ジョヴァンニ・リビシ
マディ:アイリーン・アトキンス
サラ:ナタリー・ポートマン
盲目の老人:トム・アルドリッジ
医師:ジェームズ・レブホーン
モーガン夫人:エミリー・デシャネル
渡し舟の少女:ジェナ・マローン
ライラ:メローラ・ウォルターズ
オークリー:ルーカス・ブラック
バードルフ:キリアン・マーフィー

アメリカ/イギリス/ルーマニア/イタリア 映画
配給 ミラマックス

2003年製作 154分
公開
北米:2003年12月25日
日本:2004年4月24日
製作費 $79,000,000
北米興行収入 $95,632,610
世界 $173,013,510


アカデミー賞 ■
第76回アカデミー賞
・受賞
助演女優賞(レネー・ゼルウィガー
・ノミネート
主演男優(ジュード・ロウ
撮影・編集・作曲・歌曲賞(Scarlet Tide/You Will Be My Ain True Love


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1864年7月30日、バージニア州、ピーターズバーグ
南北戦争末期、北軍南軍の防衛線の地下に大量の爆薬を仕掛ける。
(リッチモンド・ピータースバーグ方面作戦/クレーターの戦い)

南軍兵士W・P・インマン(ジュード・ロウ)は、故郷ノースカロライナ州のコールドマウンテンで、短期間ではあるが心通じ合った牧師の娘エイダ・モンロー(ニコール・キッドマン)の写真を見ながら彼女を想う。

エイダから渡された本に写真を挟み戦いに備えるインマンは、突然の大爆発により吹き飛ばされる。

3年前、コールドマウンテン。
父親モンロー(ドナルド・サザーランド)と共にサウスカロライナチャールストンからこの地に越してきたエイダは、町の人々による教会建設を見守っていた。

そんなエイダは、作業をする青年インマンが、自分に関心があることをサリー・スワンガー(キャシー・ベイカー)から知らされる。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1864年。
南北戦争南軍兵として戦うW・P・インマンは、短期間ではあるが心通じ合った、故郷ノースカロライナ州コールドマウンテンの牧師の娘エイダのことを心の支えとして生き抜いていた。
父を亡くしたエイダは苦しい日々を送るが、手伝いとして現れたルビーや隣人サリーらの協力で、何とか生活を維持していた。
負傷したインマンは、辛い立場のエイダからの手紙を受け取り、何としても戻ってきてほしいという彼女の気持ちを知り戦場から逃れる。
脱走兵となったインマンは、様々な困難を乗り越えながらエイダのことだけを考え、コールドマウンテンに向かうのだが・・・。
__________

離れた地で互いを支えに生きる男女のロマンスではあるが、その二人の心通じ合う愛の描写は極わずかだというところがポイントである。

主人公が出征する前は、惹かれ合うものの二人の愛に対する描写は殆ど成立しない状態で、それが、離れた状況下での互いの愛の深さを強調させる演出となっている。

クライマックスで再会した二人は、当然のごとく激しく愛し合うのだが、たちまち迎える別れ・・・しかし、暗い時代が終わり、辛い”別れ”を乗り越えて希望手に入れる、人々の幸福で締めくくられラストは心地よい。

豪華スター競演は興味深いが、そのオンパレード的な展開が気になり(若手出演者の多くが、この後に活躍しているためそのように思えるのかもしれない)、そのせいか、アカデミー監督賞を受賞した「イングリッシュ・ペイシェント」(1996)に比べると、アンソニー・ミンゲラの演出はやや深みに欠ける感じもする。

アンソニー・ミンゲラの盟友と言える両者、四季の自然を見事に映し出す撮影のジョン・シールガブリエル・ヤレドの美しい音楽は印象に残る。

第76回アカデミー賞では、助演女優賞(レネー・ゼルウィガー)を受賞した。
・ノミネート
主演男優(ジュード・ロウ
撮影・編集・作曲・歌曲賞((Scarlet Tide/You Will Be My Ain True Love

北米興行収入は約9600万ドル、全世界では約1億7300万ドルのヒットとなった。

平凡で無口な主人公の青年を淡々と演ずるジュード・ロウの演技は高く評価されてファンの心も捉え、翌年、雑誌”ピープル”で”最もセクシーな男性”に選ばれた。

良くも悪くも彼女らしい、美しさが際立ち過ぎるかなとも思えるヒロインを演ずるニコール・キッドマン、共に生活して彼女を支える、アカデミー賞ゴールデングローブ賞で助演賞をダブル受賞した、体当たりの汚れ役が注目のレネー・ゼルウィガー、ヒロインの父親である牧師のドナルド・サザーランド、問題を起こす牧師で主人公と共に逃亡するフィリップ・シーモア・ホフマン、元大地主で義勇兵の指揮官レイ・ウィンストン、その部下チャーリー・ハナム、ヒロインの隣人夫婦キャシー・ベイカージェームズ・ギャモン、ルビー(レネー・ゼルウィガー)の父親で脱走兵のブレンダン・グリーソン、その相棒イーサン・サプリージャック・ホワイト、森の住人で主人公を騙すジョヴァンニ・リビシとその妻メローラ・ウォルターズ、主人公に食事と寝床を与える未亡人ナタリー・ポートマン、主人公を助ける老女アイリーン・アトキンス、盲目の老人トム・アルドリッジ、医師ジェームズ・レブホーン、負傷した主人公に手紙を読む夫人エミリー・デシャネル、渡し舟の少女ジェナ・マローン、主人公が助ける同郷の兵士ルーカス・ブラック北軍キリアン・マーフィーなどが共演している。


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