ジョイがワルに見えると言うダニーは、エルヴィス・プレスリーの家に行くことを勧められ、彼が双子だったとと話す。
双子の兄の名前はジェシー・ギャロンで、死産だと言われているが、母親が子育てに困って里子に出したと考えるダニーは、ジェシーが、エルヴィスを弟だと知らずに育ったと二人に伝える。
1968年頃、鏡を見ていたジェシーはエルヴィスに似ていると気づき、メンフィスに来て本人と対面して互いに感激した。
エルヴィスから何かできることはないかと言われたジェシーは、一晩だけ代わりにステージに立ちたいと伝え、それが成功したとことをダニーは語る。
業界の仕事に疲れ果てていたエルヴィスは、ジェシーをツアーに出したものの失敗し、ラスベガスでおかしな衣装で現れたジェシーは、その後、太ってしまい、マネージャーが薬殺したとダニーは話す。
二人からエルヴィスのファンではないと言われたダニーは、エルヴィスが、10ドルぐらいで黒人から曲を買っていたとジョイから知らされる。
それはジェシーだろうと考えるダニーは、替え玉ならいいという話ではないとジョイに言われる。
サンキは、黒人を差別したエルヴィスを非難し、それも替え玉だと考えるダニーは、仕事をしろと店主から言われてその場を去る。
ジョイは、サンキが自分の服を着ていることに気づき、真似ばかりする彼と口論になる。
”カリフォルニアのどこかで/SOMEWHERE IN CALIFORNIA”
現れたトム・ウェイツを歓迎したイギー・ポップは、音楽と医学を重ね合わせたことをやっていると言われる。
コーヒーを飲んだ二人は、前の客が置いていったタバコに気づき、互いに禁煙したことを話す。
やめたのだから堂々と吸えるというトムの考えに戸惑うイギーは、肺まで吸い込まないと言うトムから一本、勧められる。
タバコを吸って満足した二人は、やめたからよけいうまいと言ってコーヒーを飲む。
よく来る店だと言われたイギーは、ジュークボックスにトムの曲がないことを指摘し、他の店に行く話で二人は議論になるものの、コーヒーはうまいことで意見は一致して乾杯する。
いいドラマーを見つけたことを教えたイギーは、トムがそれを悪く捉えたために話を止める。
シラケた雰囲気になったイギーは、妻がモーテルで待っているのでそろそろ戻ると言って、今後も会いたいとトムに伝えてその場を去る。
ジュークボックスにイギーの曲もないことを確認したトムは、コーヒーを注いで、もう一本タバコを吸う。
”それは命取り/THOSE THINGS’LL KILL YA”
禁煙を誓ったヴィニー(ヴィニー・ヴェラ)がタバコを吸ったために説教するジョー(ジョセフ・リガーノ)は、中毒だからやめられないと言われる。
最近めったに口をきかない息子のヴィニーJr.(ヴィニー・ヴェラJr.)から、小遣いをせびられて6ドル渡したヴィニーは、コーヒーを飲むことでジョーと口論になる。
日本製の豆を買って戻って来たヴィニーJr.から、それを貰ったジョーは、まずくて吐き出してしまう。
ヴィニーJr.はその場を去り、毒を食べさせられたと言って憤慨するジョーは、高級品であり繊細で上品な味だと話すヴィニーを相手にしない。
タバコを吸おうとしたヴィニーは、再びジョーに小言を言われたため、それを箱にしまってしまう。
”ルネ/RENEE”
コーヒーにクリームと砂糖を入れて一口飲み、タバコに火を点けて吸ったルネ(ルネ・フレンチ)は、現れたウェイター(E・J・ロドリゲス)がカップにコーヒーを注いでしまったため、いらなかったと伝える。
色も温度も丁度良かったとルネから言われたウェイターは、謝罪してその場を去る。
クリームと砂糖を加えたルネは、それを一口飲む。
ルネは、ウェイターが再び現れたために、カップを手で覆う。
再び現れたウェイターから、名前はグロリアではないかと言われたルネは、違うと答える。
ウェイターは、ルネに謝罪してその場を去る。
ルネに食べ物を勧めたウェイターは、ランチがコーヒーとタバコだけではよくないと伝える。
ランチではないと言われたウェイターは、ルネに謝罪してその場を去る。
ルネは、タバコを吸いながら雑誌を見続ける。
”問題なし/NO PROBLEM”
久し振りに会ったアレックス(アレックス・デスカス)とイザック(イザック・ド・バンコレ)は、コーヒーを飲みタバコを吸いながら、
お互いが順調な日々を送っていることを確認する。
電話があったので、相談事でもあるのかと思ったと伝えたイザックは、問題ないと念を押すアレックスに本当なのかと尋ねる。
しつこく聞かれたアレックスは、無理矢理に問題を作りだせばいいのかとイザックに伝える。
遠慮なく何でも相談してほしいだけだと伝えたイザックは、くどいと言われて、アレックスが問題ないことを確認する。
何も話そうとしないからそろそろ行くと言うイザックは、すべて順調だと話すアレックスに、話したくなったら電話をくれと伝える。
今は時期が悪いのだろうと言うイザックは、納得できないまま、会えてよかったことをアレックスに伝える。
本当に何も問題ないと言うアレックスは、納得したように思えないイザックと握手をして、店を出る彼を見送る。
タバコを吸ってコーヒーを飲んだアレックスは、何度かサイコロを振り、全てぞろ目を出す。
”いとこ同士/COUSINS”
女優のケイト・ブランシェットは、ホテルのラウンジでいとこのシェリー(ケイト・ブランシェット)を待ち、二人は2年振りに会う。
家族の話などをした二人は、それぞれエスプレッソを注文する。
忙しいケイトの取材の話などをしたシェリーは、彼女にタバコを勧める。
その場が禁煙だったために断ったケイトだったが、有名なスターには誰も文句は言わないと言うシェリーからタバコを受取り、それを吸う。
ケイトのセレブ生活を羨む反面、自由気ままな日々もまんざらではないと言うシェリーだったが、ケイトと容姿が似ているために、嫌な目に遭ったことも話す。
恋人のことを訊かれたシェリーは、ミュージシャンであるリーのことは手紙に書いたと話すが、ケイトは受け取った記憶がなかった。
CDも同封したと言うシェリーは、付き人が忘れたのだろうと考え、多忙なので仕方がないとケイトに伝える。
そのCDを聴いてみたいとケイトが興味を示したため、シェリーは曲のイメージを語る。
CDを買って訊いてみると言うケイトに、シェリーは、自主製作盤なので無理だと伝える。
それなら送ってくれたCDを捜すと言うケイトに、シェリーが送っていなかったことを思いだしたため、二人は気まずい雰囲気になる。
ケイトから何百ドルもする高級な香水をプレゼントされたシェリーは、彼女に感謝する。
二人はエスプレッソで乾杯し、互いに会えたことを嬉しく思うのだが、シェリーは、プレゼントは企業から提供されたものだろうと言い出す。
それを気にしないケイトは、貧しい者には高くて買えないのに、金持ちはタダでもらえる矛盾を語るシェリーに、世の中はそういうものだと伝える。
電話で呼び出されたケイトは、シェリーをインタビュー会場に誘うものの、気が進まないようなので、CDや手紙などを送ってほしいと伝えて、家族によろしくと言いながらその場を去る。
ケイトが自分につけておくようにとウエイターに言い残したため、シェリーはテキーラとメニューを頼む。
タバコを吸おうとしたシェリーは、ウェイターから禁煙だと言われる。
”ジャック、メグにテスラコイルを見せる/JACK SHOWS MEG HIS TESLA COIL”
バンド”ザ・ホワイト・ストライプス”のジャック・ホワイトとメグ・ホワイトは、タバコを吸いコながらーヒーを飲んでいた。
ニコラ・テスラの”テスラ・コイル”の話をしてほしいと言われたジャックは、その場にあったコイルはそれをベースに作ったエア・トランスで、簡単に言えば変圧器だと語る。
天才であるテスラの功績を話をしたジャックは、彼は”地球は一つの共鳴伝導体”と考えたとメグに伝える。
コイルの実験をしてみることをメグから提案されたジャックは、それを試してみることにする。
テストをしたジャックだったが、コイルは止まってしまい失敗に終わり、GFIが原因だとメグから指摘される。
それを見ていたウェイター(サンキ・リー)から、GFIは配線用遮断器のことだと言われたため、知っていると答えたジャックは、それが原因だということを否定する。
ウェイターは八つ当たりだと言ってその場を去り、メグは、共振コイルのスパークギャップが開き過ぎたと考える。
そうかもしれないと言うジャックはコーヒーを一口飲み、家で調べてみると彼女に伝えて、コイルを運び店を出る。
タバコを吸いコーヒーを飲んだメグはスプーンでカップを叩き、その音を聴きながら”地球は一つの共鳴伝導体”かとつぶやく。
”いとこ同士?/COUSINS ?”
ロサンゼルス。
イギリス人俳優のアルフレッド・モリーナは、同じ俳優のスティーヴ・クーガンの付き人に電話をして、会う約束をしていることを話す。
その直後に現れたクーガンを、モリーナは歓迎する。
紅茶を注文しておいたと言われたクーガンは、それを自分で注ぎ、モリーナと他愛もない話を始め、互いにファンだということを確認する。
タバコを吸い始めたクーガンに、呼んだ理由を伝えようとするモリーナだったが、内容が複雑だったために緊張する。
ある資料を見せようとしたモリーナは、仕事とは関係ない話だと伝えるが、そこにクーガンのファンだと言う女性が現れサインを求める。
女性が帰ったため話を戻したモリーナは、個人的な趣味で家系図を調べた結果、自分達がいとこ同士であることを伝える。
その意味が理解できないクーガンに、家系図を見せながら説明するモリーナは、自分にとっては有名な俳優といとこなので自慢できる話だと言って興奮する。
関心がないクーガンだったが、一応お世辞で、自分も嬉しいとモリーナに伝える。
二人の共通点などを話してみようと言い、このことがきっかけとなり今後の展望が明るくなると語るモリーナを迷惑に思い出したクーガンは、事実を認めて愛してほしいとまで言われてしまう。
アポがあったと言って帰ろうとしたクーガンは、家系図を受け取り大切に保管しておくとモリーナに伝える。
帰国前にまた会おうとモリーナから言われたクーガンは、暫く考えた後、予定が詰まっていると答える。
携帯電話の番号を教えてほしいと言われたクーガンは、アメリカでは持たずにいると伝え、自宅の番号も知りたがるのモリーナに、付き人に連絡すればいいと伝える。
それでもモリーナが自宅の番号を訊くため、人には番号を教えないことにしていると言ってクーガンはそれを断る。
気分を害したようなモリーナに、サム・メンデスにも教えなかったと伝えたクーガンは、彼が納得してくれたために安堵する。
そこに電話がかかって来たため、自分かと思ったクーガンは焦るが、鳴ったのはモリーナの携帯電話だった。
それに出たモリーナが”スパイク”と話し始めたために、クーガンは、電話を切った彼に、スパイク・リーが相手だったのかを尋ねる。
モリーナがスパイク・ジョーンズだったと答えたたために、彼のファンだったクーガンは驚く。
スパイク・ジョーンズとは昔からの付き合いで、ハイキングまでする仲だと話すモリーナの話に急に興味を示したクーガンは、電話番号を教えることにしたと伝えるものの、失礼だろうかと尋ねる。
明らかに不満げなモリーナから、そう思うと言われたため諦めたクーガンは、彼が帰った後で悔しがる。
”幻覚/DELIRIUM”
カフェインなしのハーブティを飲んでいたGZAは、現れたRZAにもそれを注ぐ。
それを飲んだRZAは、カフェインは毒だと言いながら”ウータン・クラン”が永遠であることをGZAと共に願う。
現れたウェイター(ビル・マーレイ)がコーヒーを勧めるため、二人は、カフェインはいらないと伝える。
ポットのままそれを飲み始めたウェイターが俳優のビル・マーレイだと気づいたGZAとRZAは、秘密だと言う彼と話し始める。
いとこだと言うGZAとRZAに、ウータン・クランは問題だと伝えたマーレイは、身を隠したつもりでも誰が見ても本人だと分かるとからかわれる。
変装してるつもりのマーレイがコーヒーをがぶ飲みするために、カフェイン中毒だと言うGZAとRZAだったが、三人は乾杯する。
自分も以前は中毒で、”インディ500”を車内から撮るように興奮したことをGZAは話す。
タバコを吸い始めたマーレイが変な咳をするために、病気ではないかと言ってRZAが心配する。
ニコチンがよくないと説明し始めたRZAの話を聞いたマーレイは、自分のことは誰にも言わないでほしいと二人に頼む。
逃亡中だと言うマーレイから知らされたGZAは、それに役立つものだと言ってバッグを渡す。
再び咳をしたマーレイは、どうしたらいいと思うかを二人に尋ね、過酸化水素と水を半々で混ぜてうがいをするか、レンジ用の洗剤を試すよう二人から言われる。
直ぐ試してみると言うマーレイは、二人に感謝して席を立つ。
スタジオに行くことになったGZAとRZAは、マーレイが本気で洗剤でうがいをしていることに気づきその場を去る。
”シャンパン/CHAMPAGNE”
ウィリアム(ウィリアム”ビル”ライス)とテイラー(テイラー・ミード)は、グスタフ・マーラーの”リュッケルト歌曲集”を歌うジャネット・ベイカーの歌声が流れる場所で、コーヒーを飲みながら話す。
ニコラ・テスラは”地球は一つの共鳴伝導体”だと考えたと語るウィリアムに、テイラーはその説明を求めるものの、理解できないと言われる。
コーヒーをシャンパンだと思うと言うテイラーは、その理由をウィリアムに訊かれ、人生を祝うと答える。
上流階級の気分に浸る気分のテイラーに、自分は労働者階級のこのコーヒーが好きだと伝えたウィリアムは、人生を楽しむことを知らないと言われる。
まずいコーヒーだということで意見が一致した二人は、1920年代のパリと1970年代後半のニューヨークに乾杯する。
タバコも吸うウィリアムに、ランチがそれとコーヒーだけでは体に悪いと言うテイラーは、食事は済みコーヒー・ブレイクのためにここに来たと言われる。
休息は10分でもうすぐ終わると言われたテイラーは、ジョークが通じないウィリアムに、ひと眠りするので休息が終わったら教えてほしいと伝える。
あと2分だと言われたテイラーだったが、眠ってい居る彼は、ウィリアムに名前を呼ばれても目覚めない。