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七月のクリスマス Christmas in July (1940)

同僚のいたずらと知らずに大金を手に入れたと思い込む若いマップルが巻き起こす騒動を描く、監督、原案、脚本プレストン・スタージェス、主演ディック・パウエルエレン・ドリューレイモンド・ウォルバーンウィリアム・デマレスト他共演のコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト
監督:プレストン・スタージェス
製作:ポール・ジョーンズ
原案:プレストン・スタージェス
脚本:プレストン・スタージェス
撮影:ヴィクター・ミルナー
編集:エルズワース・ホーグランド
音楽
ジョン・ライポルド
レオ・シュケン

出演
ジミー・マクドナルド:ディック・パウエル
ベティ・ケイシー:エレン・ドリュー
マックスフォード博士:レイモンド・ウォルバーン
シンデル:アレクサンダー・カー
ビルドッカー:ウィリアム・デマレスト
J・B・バクスター:アーネスト・トルエックス
ドン・ハートマン:フランクリン・パングボーン
エル・ウォーターベリー:ハリー・ヘイデン
ディック:ロッド・キャメロン
トム・ダーシー:エイドリアン・モリス
ハリー:ハリー・ローゼンタール
エレン・マクドナルド:ジョージア・ケイン
シュワルツ夫人:フェリケ・ボロス
シュミット:トーベン・マイヤー
ジマーマン:ジュリアス・タネン
ヒルバイナー:アル・ブリッジ
ケイシー夫人:ルシル・ウォード
マックスフォードの秘書:ケイ・スチュワート
セールスマン:ヴィクター・ポテル

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1940年製作 67分
公開
北米:1940年10月25日
日本:未公開


ストーリー
ジミー・マクドナルド(ディック・パウエル)と同じアパートの住人で会社の同僚でもあると恋人ベティ・ケイシー(エレン・ドリュー)は、貧しいながら結婚することを夢見ていた。
”マックスフォード・ハウス・コーヒー”の社長マックスフォード博士(レイモンド・ウォルバーン)は、ラジオの全国放送でスローガン・コンテストの優勝者を発表することになっていた。
パーソナリティーのドン・ハートマン(フランクリン・パングボーン)の進行で発表しようとしたマックスフォードは、スローガンの選考会で揉めていることを知る。
その場に向かったマックスフォードは、責任者のビルドッカー(ウィリアム・デマレスト)に選考を急がせるものの、頑固な彼を説得できず、仕方なくその日の発表を中止する。
スローガンに応募していたジミーは、賞金の2万5000ドルを手に入れて、ベティと幸せな結婚生活送ることを考えていた。
翌日、出社したジミーは、賞金のことを考えてぼんやりしていたために、上司のエル・ウォーターベリー(ハリー・ヘイデン)に注意される。
ジミーをからかうことを考えた同僚のディック(ロッド・キャメロン)、トム・ダーシー(エイドリアン・モリス)、ハリー(ハリー・ローゼンタール)は、スローガンが採用されて2万5000ドルが渡されることになったという電報を偽造する。
電報を見たジミーは驚き興奮しその場で騒ぎ始め、それを知った社長のJ・B・バクスター(アーネスト・トルエックス)は憤慨する。
ウォーターベリーから事情を聞いたバクスターは納得し、スローガンが採用されたジミーを褒め称えて昇進を約束する。
早速ジミーは、喜ぶベティと共にマックスフォードの元に向かう。
電報を確認したマックスフォードは、スローガンも気に入ったために、疑うことなく2万5000ドルの小切手をジミーに渡して祝福する。
買い物をするためにデパート”シンデル”に向かったジミーとベティは、指輪などと共に2人の母親(ジョージア・ケイン/ルシル・ウォード)や近所の人々のために大量のプレゼントを買い込み、それを積んだ車を連ねてアパートに戻るのだが・・・。


解説 評価 感想

プレストン・スタージェスは、2か月前に公開された「偉大なるマッギンティ」(1940)で監督デビューした。

プレストン・スタージェスによる1931年の舞台劇”A Cup of Coffee”を基に、彼が原案と脚本を兼ねて監督した作品で、ディック・パウエルエレン・ドリューレイモンド・ウォルバーンウィリアム・デマレスト他が共演した。

同僚のいたずらと知らずに、スローガンの賞金である大金を手に入れたと思い込む若いマップルが巻き起こす騒動を描く、ヒューマニズムあふれるコメディの秀作。

ウィリアム・デマレスト他、プレストン・スタージェス作品の常連であるスターの多くが出演している。

賞金獲得がいたずらだったと分かっても、物語の雰囲気からして結末は想像できるのだが、それに至るまでのプロセスや騒動など、実力派コメディアンの各個性を活かした、プレストン・スタージェスの笑いのツボを押さえた見事な脚本と変幻自在の演出は見事だ。

主人公の気のいい若者を好演するディック・パウエル、ささやかな幸せを望むその恋人エレン・ドリュー、主人公に翻弄されるコーヒー会社社長を愉快に演ずるレイモンド・ウォルバーン、主人公が買い物をするデパートの社長アレクサンダー・カー、スローガン選考の責任者ウィリアム・デマレスト、主人公が勤務する会社の社長アーネスト・トルエックス、ラジオのパーソナリティ役フランクリン・パングボーン、主人公の上司ハリー・ヘイデン、主人公をからかったために大騒動となる同僚のロッド・キャメロンエイドリアン・モリスハリー・ローゼンタール、主人公の母親ジョージア・ケイン、主人公の隣人フェリケ・ボロスジュリアス・タネン、デパートの店員トーベン・マイヤーアル・ブリッジヴィクター・ポテル、ヒロインの母親ルシル・ウォードなどが共演している。


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