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真昼の暴動 Brute Force (1947)

刑務所の抑圧された環境の中で限界に達し怒りを爆発させる囚人たちの行動を描く、監督ジュールス・ダッシン、脚本リチャード・ブルックス、主演バート・ランカスターヒューム・クローニンチャールズ・ビックフォードイヴォンヌ・デ・カーロアン・ブライスエラ・レインズ他共演のフィルム・ノワール

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:ジュールス・ダッシン
製作:マーク・ヘリンジャー
原案:ロバート・パターソン
脚本:リチャード・ブルックス
撮影:ウィリアム・H・ダニエルズ
編集:エドワード・カーティス
音楽:ミクロス・ローザ

出演
ジョー・コリンズ:バート・ランカスター
マンジー:ヒューム・クローニン
ギャラガー:チャールズ・ビックフォード
ジーナ・フェラーラ:イヴォンヌ・デ・カーロ
ルース:アン・ブライス
コーラ・リスター:エラ・レインズ
フロッシー:アニタ・コルビー
ルイ・ミラー:サム・レヴェン
”フレッシュマン”スタック:ジェフ・コーリー
スペンサー:ジョン・ホイト
キッド・コイ:ジャック・オーバーマン
A・J・バーンズ刑務所長:ローマン・ボーネン
カリプソ:サー・ランスロット
マグジー:ヴィンス・バーネット
ホッジス:ジェイ・C・フリッペン
マッカラム:リチャード・ゲインズ
フェラーラ:フランク・パグリア
クレンショー:ジェームズ・ベル
ロバート”ソルジャー”ベッカー:ハワード・ダフ
ウォルターズ医師:アート・スミス
トム・リスター:ホイット・ビッセル
アンディ:チャールズ・マッグロー

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1947年製作 98分
公開
北米:1947年7月16日
日本:1957年11月5日


ストーリー
ウエストゲート刑務所。
独居房から戻ってきたジョー・コリンズ(バート・ランカスター)は、”フレッシュマン”スタック(ジェフ・コーリー)、スペンサー(ジョン・ホイト)、キッド・コイ(ジャック・オーバーマン)、ロバート”ソルジャー”ベッカー(ハワード・ダフ)、トム・リスター(ホイット・ビッセル)ら仲間たちの監房に戻り、脱獄を考えを伝える。
刑務所長A・J・バーンズ(ローマン・ボーネン)は、役人のマッカラム(リチャード・ゲインズ)から、所内の規律を改善することを指示されるものの、思い通りにいかないために苦悩していた。
サディスティックな看守長のマンジー(ヒューム・クローニン)は、脅しや体罰などで囚人を威圧して支配し、密告者を操っていた。
アル中ではあったが、所内の様子を冷静に見る医師ウォルターズ(アート・スミス)は、囚人たちが必ず爆発するとバーンズに警告する。
さらにウォルターズは、マンジーの行動を批判し、国民や政府関係者が、囚人の更生の必要性を理解していないこと嘆く。
ジョーは、がんを患う妻のルース(アン・ブライス)が、自分が付き添わなけらば手術を受けない気だということを知る。
その後ジョーは、マンジーにそそのかされて自分を裏切ったウィルソンに復讐する計画を立て、ウォルターズの元に向かいアリバイを作る間に、仲間たちがウィルソンを殺害する。
所内の新聞発行の責任者で、囚人のボス格であるギャラガー(チャールズ・ビックフォード)は、仮釈放が近かった。
そのためギャラガーは、ジョーから脱獄の手助けを頼まれるものの、慎重にならざるを得なかった。
バーンズを退任させて所長の地位を狙うマンジーは、独りで監房にいたトムに、愛する妻コーラ(エラ・レインズ)に見捨てられたことを伝える。
それがウソだと知らないトムは、ショックを受けて自殺してしまう。
バーンズから、仮釈放のための聴聞会が中止されたことを知らされたギャラガーは彼を批判する。
ギャラガーは、仲間の中にスパイがいると考えながら、ジョーの脱獄計画に手を貸そうとするのだが・・・。


解説 評価 感想

監督ジュールス・ダッシン、脚本リチャード・ブルックスバート・ランカスターヒューム・クローニンチャールズ・ビックフォードイヴォンヌ・デ・カーロアン・ブライスエラ・レインズらが共演した作品。

刑務所の抑圧された環境の中で、限界に達し怒りを爆発させる囚人たちの行動を描くフィルム・ノワール

前年の「殺人者」(1946)で衝撃的なデビューを飾ったバート・ランカスター他、その後に活躍する実力派人気スター豪華競演が見どころの作品でもある。

フィルム・ノワールを得意とするジュールス・ダッシンの骨太の演出と、様々な人間関係を繊細に描写するリチャード・ブルックスの脚本や、各個性を活かした役者たちの見事な演技も素晴らしい。

主人公他の刑務所の外での実生活を回想するシーンで、それぞれの人間性を映し出す演出も興味深い。

ミクロス・ローザの力強い音楽も印象に残る。

主演のバート・ランカスターは、脱獄を成功させるために綿密な計画を練り実行する執念の男を熱演している。

温厚で善良な市民タイプのヒューム・クローニンが、そのイメージとは対照的に、権力を狙うサディスティックな看守長を怪演している。

囚人のリーダー的な存在であり、仮釈放が却下されて主人公の脱獄計画に協力するチャールズ・ビックフォード、主人公の計画に加わる囚人ハワード・ダフ、その恋人イヴォンヌ・デ・カーロ、その父親フランク・パグリア、主人公の病気の妻アン・ブライス、妻エラ・レインズに裏切られたと思い込み自殺する囚人ホイット・ビッセル、主人公の仲間ジョン・ホイトを騙すアニタ・コルビー、ギャラガー(チャールズ・ビックフォード)と共に新聞を発行する囚人サム・レヴェン、脱獄計画を密告する囚人ジェフ・コーリー、主人公の仲間ジャック・オーバーマン、刑務所長のローマン・ボーネン、歌を愛する囚人サー・ランスロット、給食係の囚人ヴィンス・バーネット、看守のジェイ・C・フリッペン、刑務所長を指導する役人リチャード・ゲインズ、植字工の囚人ジェームズ・ベル、物事の本質を理解するアル中の医師を印象深く演ずるアート・スミス、囚人のチャールズ・マッグローなどが共演している。


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