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救命士 Bringing Out the Dead (1999)

睡眠不足や仕事のストレスそして命を救えなかった少女の亡霊に悩まされる極限状態に陥る救急救命士の苦悩を描く、監督マーティン・スコセッシ、脚本ポール・シュレイダー、主演ニコラス・ケイジヴィング・レイムスジョン・グッドマントム・サイズモアパトリシア・アークエット他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ

ニコラス・ケイジ / Nicolas Cage 作品一覧
ニコラス・ケイジ / Nicolas Cage / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:マーティン・スコセッシ
製作
スコト・ルーディン

バーバラ・デ・フィーナ
原作:ジョー・コネリー
脚本:ポール・シュレイダー
撮影:ロバート・リチャードソン
編集:セルマ・スウーンメーカー
音楽:エルマー・バーンスタイン

出演
ニコラス・ケイジ:フランク・ピアース
ヴィング・レイムス:マーカス
ジョン・グッドマン:ラリー
トム・サイズモア:トム・ウォルス
パトリシア・アークエット:メアリー・バーク
マーク・アンソニー:ノエル
クリフ・カーティス:サイ・コーテス
ネスター・セラーノ:ハズマット
アイダ・タトゥーロ:クラップ
シンシア・ローマン:ローズ

アメリカ 映画
配給
パラマウント・ピクチャーズ(北米)
タッチストーン・ピクチャーズ(世界)
1999年製作 120分
公開
北米:1999年10月22日
日本:2000年3月25日
製作費 $32,000,000
北米興行収入 $16,640,210


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1990年代初頭のニューヨーク
救命士フランク・ピアース(ニコラス・ケイジ)は、この半年の間、人命を救えずストレスと疲労の極限状態だった。

木曜日。
そんなフランクは、相棒のラリー(ジョン・グッドマン)と、心拍停止状態の男性の元に向かう。

一度は諦めたフランクだったが、男性の蘇生に何とか成功し、その娘メアリー・バーク(パトリシア・アークエット)と知り合う。

麻薬、売春、暴力、貧困が渦巻く街で、フランクは半年前に命を救えなかったホームレスの少女ローズ(シンシア・ローマン)の亡霊に悩まされていた。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1990年代初頭のニューヨーク
救命士フランク・ピアースは、半年の間、人命を救えず、ストレスと疲労の極限状態だった。
そんなフランクは、相棒のラリーと、心拍停止状態の男性の蘇生に何とか成功して、その娘メアリーと知り合う。
犯罪と貧困の街で、フランクは命を救えなかったホームレスの少女ローズの亡霊にも悩まされていた。
フランクは、辞職したくてもそれを受け入れられないでいたが、科学的医療よりも神の御心を信じている男マーカスと組むことになる。
その後フランクは、意識不明だったメアリーの父親が、回復する可能性出てきたことを知らせ、実は、彼女が麻薬中毒だった、辛い過去があることを打ち明けられる。
それでもフランクは、一向に心の安らぎを得られず、ストレスの極限状態に達し、ついに職場から逃げ去ってしまう・・・。
__________

マーティン・スコセッシとのコンビが多いポール・シュレイダーの脚本と、作品のイメージや描写などが、二人の出世作でもある「タクシードライバー」(1976)にやや似ている、と言うか、思い起こさせる作品でもある。

多彩な出演者の、迫力ある熱演はかなり見応えあるが、異常者にまで見えてしまう、救命士達の極限状態の描き方が、誇張され過ぎている感じもする。

マーティン・スコセッシと人気スターニコラス・ケイジの、大物コンビが話題になった作品ではあるものの、重苦しい内容からか、興行的には失敗に終わってしまった作品。

異常なほどの、精神不安定な主人公を演じたニコラス・ケイジの、悲しげで哀れな表情は、あれだけ全編を通して見せられると、不思議に説得力を感じてしまう。
ニコラス・ケイジパトリシア・アークエットは、当時、夫婦共演。

破天荒な救命士達、科学的医療より神を信ずる男ヴィング・レイムス、大食いで楽天家のジョン・グッドマン、過激であり荒っぽいトム・サイズモア、薬に溺れているが主人公に安らぎを与えるパトリシア・アークエット、問題ばかり起こす、自殺願望男マーク・アンソニー、主人公に命を救われる、役の売人クリフ・カーティスなど、実力ある個性派スターの共演は見ものだ。


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