中東で作戦を展開するCIA工作員の命懸けの諜報活動を描く、製作、監督リドリー・スコット、レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ、マーク・ストロング他共演、敵味方入り乱れる頭脳戦が激しく展開するサスペンス・アクション。 |
・レオナルド・ディカプリオ / Leonardo DiCaprio 作品一覧
・ラッセル・クロウ / Russell Crowe 作品一覧
・ラッセル・クロウ / Russell Crowe / Pinterest
・マーク・ストロング / Mark Strong / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:リドリー・スコット
製作総指揮
マイケル・コスティガン
チャールズ・J・D・シュリッセル
製作
ドナルド・デ・ライン
リドリー・スコット
原作:デヴィッド・イグネイシャス“Body of Lies”
脚本:ウィリアム・モナハン
撮影:アレクサンダー・ウィット
編集:ピエトロ・スカリア
音楽:マルク・ストライテンフェルト
出演
レオナルド・ディカプリオ:ロジャー・フェリス
ラッセル・クロウ:エドワード・ホフマン
マーク・ストロング:ハニ・サラーム
アロン・アブトゥブル:アル・サリーム
ヴィンス・コロシモ:スキップ
ゴルシフテ・ファラハニ:アイシャ
カイス・ナシフ:ムスタファ・カラーミ
アリ・スリマン:オマー・サディキ
オスカー・アイザック:バッサーム
サイモン・マクバーニー:ガーランド
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2008年製作 128分
公開
北米:2008年10月10日
日本:2008年12月20日
製作費 $70,000,000
北米興行収入 $39,015,550
世界 $115,097,290
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
イングランド、マンチェスター。
イスラム世界に対するアメリカの戦争への報復で、爆破テロが起きる。
イラク、サマラ。
現地で活動を続けていた、CIA特別工作員のロジャー・フェリス(レオナルド・ディカプリオ)は、協力者バッサーム(オスカー・アイザック)の手引きで、マンチェスター他で起きたテロの首謀者アル・サリーム(アロン・アブトゥブル)の情報を掴む。
フェリスにアメリカから指令を送るエド・ホフマン(ラッセル・クロウ)は、彼をスパイ衛星で監視し続ける。
殉教を強要された現地人から、保護を条件に提供されたアル・サリームの情報だったが、ホフマンはそれを許可しなかった。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
イラク、サマラ。
現地で活動を続けていた、CIA特別工作員ロジャー・フェリスは、イスラム世界に対する、アメリカの戦争への報復として起きている、テロの首謀者アル・サリームの情報を掴む。
フェリスは、アメリカから指令を送るエド・ホフマンに、スパイ衛星で監視されていた。
バラドに移動したフェリスは、テロリストのアジトを襲いメディアなどを奪い、負傷してカタールのアメリカ軍基地に運び込まれる。
現地に向かたホフマンは、フェリスが手に入れた情報に満足する。
回復したフェリスは,ヨルダンのアンマンに向かい、情報局CIDの局長サラームと接触し、アル・サリームの情報を提供する。
フェリスは、サラームからの協力を得られることになるが、決して嘘をつかないよう警告される。
ホフマンはアル・サリームの隠れ家を見つけ、それをフェリスに監視をさせる。
情報提供者の不審な動きを察したフェリスは、それを追う途中で犬に噛まれ、病院の看護師アイシャに出会い、彼女に惹かれてしまう。
その後フェリスは、サラームを裏切ることになる、裏工作についてをホフマンに抗議する。
正直にそれを伝え、謝罪したフェリスを許したサラームだったが、同じ頃、オランダのアムステルダムで、観光客を巻き込む爆破テロが起きてしまう・・・。
__________
2007年に発表された、デヴィッド・イグネイシャスの小説”Body of Lies“を基に製作された作品。
最新のハイテクを駆使するCIAが、デジタル機器を使わず潜伏するテロリスト達の行方を掴めないという設定や、現場と本国の指揮官が、それぞれの方法で計画的にターゲットを誘き寄せ、現地の情報局長も絡む駆け引きなど、見応え十分な仕上がりになっている。
お馴染みリドリー・スコットとラッセル・クロウのコンビに、レオナルド・ディカプリオも加わるという超ビッグな顔合わせは注目だ。
さらには、実力派マーク・ストロングの魅力も生かされた、3人の演技のぶつかり合いは見ものだ。
その話題作にも拘らず、北米興行収入は4000万ドル弱に留まり、全世界では約1億1500万ドルのまずまずのヒットとなった。
市街地での無差別テロの様子や、銃撃戦の映像はリアルで迫力があり、70歳になった衰えを知らないリドリー・スコットのシャープな演出で、複雑な社会情勢をテーマにした物語も、非常に解り易く描かれている。
「ディパーテッド」、「ブラッド・ダイヤモンド」(ともに2006年)の役柄とやや似ているようではあるが、また新鮮さも感じるレオナルド・ディカプリオの熱演も光るが、だらしなく太った、冴えない風貌のラッセル・クロウの、テロを引き起こすきっかけを作っていると思われている、アメリカの傲慢さを象徴するようなキャラクター設定も実に興味深い。
2大スターの共演が最大の話題の本作で、異彩を放つクールな現地GID局長を演ずるマーク・ストロングの好演は、主演二人を食ってしまうほどだ。
テロの首謀者アロン・アブトゥブル、主人公の同僚ヴィンス・コロシモ、主人公が心を寄せる看護師役ゴルシフテ・ファラハニ、ジハードの戦士役カイス・ナシフ、テロの首謀者に仕立て上げられるヨルダン人の建築家アリ・スリマン、主人公の協力者オスカー・アイザック、サイモン・マクバーニーなどが共演している。