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ブルー・バイユー Blue Bayou (2021)

養子縁組の手続き不備で強制送還されることになった貧しい青年と家族の苦悩を描く、製作、監督、脚本、主演ジャスティン・チョンアリシア・ヴィキャンデルマーク・オブライエンリン・ダン・ファンヴォンディ・カーティス=ホール他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:ジャスティン・チョン
製作
ジャスティン・チョン
チャールズ・D・キング
ポッピー・ハンクス
キム・ロス
脚本:ジャスティン・チョン
撮影
マシュー・チャン
アンテ・チェン
音楽:ロジャー・スエン

出演
アントニオ・ルブラン:ジャスティン・チョン
キャシー・ルブラン:アリシア・ヴィキャンデル
エース:マーク・オブライエン
パーカー:リン・ダン・ファン
ジェシー・ルブラン:シドニー・コワルスキー
バリー・ブーシェ:ヴォンディ・カーティス=ホール
デニー:エモリー・コーエン

アメリカ 映画
配給
ユニバーサル・ピクチャーズ(世界)
フォーカス・フィーチャーズ(北米)
2021年製作 119分
公開
北米:2021年9月17日
日本:2022年2月11日
北米興行収入 $788,680
世界 $919,650


ストーリー
ニューオーリンズ郊外。
韓国系のアントニオ・ルブラン(ジャスティン・チョン)は、3歳の時にアメリカに来て里親の元を転々とした。
タトゥーアーティストとして働くアントニオは、妊娠中の妻キャシー(アリシア・ヴィキャンデル)と幼い娘ジェシー(シドニー・コワルスキー)と共に、貧しいながらも幸せな日々を送っていた。
アントニオは、家族を養う生活費のために別の仕事を探すものの前科があるために簡単には見つからなかった。
そんなアントニオは、実母に水に沈められそうになったことが頭から離れなかった。
アントニオを父として認めるジェシーは、自分とキャシーを捨てて出て行った実父エース(マーク・オブライエン)を嫌い、会おうとしなかった。
ある日アントニオは、スーパーマーケットでの買い物中キャシーと口論になり、その場に居合わせた警官のエースと相棒のデニー(エモリー・コーエン)とトラブルになる。
デニーの挑発に乗ったアントニオは喧嘩になり、逮捕されてしまう。
保釈はされたものの問題が発生し、弁護士のバリー・ブーシェ(ヴォンディ・カーティス=ホール)に呼ばれたアントニオとキャシーは、”2000年の児童市民権法”以前に入国したアントニオが市民権を得ていないために、ICE/移民・関税執行局の管理下に置かれ、強制送還されることを知らされる。
訴訟を起こし国外退去を回避しようとしたアントニオとキャシーは、バリーから依頼料5000ドルを要求される。
アントニオは、自分を嫌うキャシーの母ドーンやタトゥー・ショップのオーナーからも金を借りることができない。
そんな時アントニオは、病院で知り合った女性パーカー(リン・ダン・ファン)と再会する。
アントニオは、ベトナム難民で航海中に母と兄を亡くしたパーカーが末期ガンだと知り、同じ様な境遇の彼女との親交を深める。
その後、5000ドルを用意できないアントニオは、キャシーには内緒である決断をして、仲間たちと共に計画を実行するのだが・・・。


解説 評価 感想

俳優として活躍するジャスティン・チョンが、製作、監督、脚本を兼ねて主演した意欲作。

養子縁組の手続き不備で強制送還されることになった貧しい青年と家族の苦悩を、人種問題なども含めて描く作品。

養子縁組を結ぶものの市民権を得ていないことが分かり強制国外退去させられる人々の問題を知ったジャスティン・チョンが、複数の当事者と接し、4年の歳月を経て製作された作品でもある。

撮影開始まで様々な苦労しながら自ら演出し、苦悩する主人公を迫真の演技で演じたジャスティン・チョンの才能は高く評価され、今後の活躍が大いに期待される。

主人公を支え合う妻を好演するアリシア・ヴィキャンデル、その元夫である警官で、嫌味な男で登場するものの結局は妻子の幸せを願ういい役柄を演ずるマーク・オブライエン、主人公と親交を深めるベトナム難民で末期ガン患者のリン・ダン・ファン、主人公のが愛する義娘シドニー・コワルスキー、主人公の弁護士ヴォンディ・カーティス=ホール、主人公を嫌う警官エモリー・コーエンなどが共演している。


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