氷に閉ざされた海で行き場を失ったクジラ達を救うために人々が協力し合う姿を描く、主演ドリュー・バリモア、ジョン・クラシンスキー、クリスティン・ベル、ダーモット・マローニー他共演、監督ケン・クワピスによるドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ケン・クワピス
製作総指揮
ライザ・チェイシン
スチュアート・M・ベッサー
ポール・グリーン
製作
スティーヴ・ゴリン
マイケル・シュガー
ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
原作:トム・ローズ”Freeing the Whales”
脚本
ジャック・アミエル
マイケル・ベグラー
撮影:ジョン・ベイリー
編集:カーラ・シルヴァーマン
音楽:クリフ・エデルマン
出演
レイチェル・クレイマー:ドリュー・バリモア
アダム・カールソン:ジョン・クラシンスキー
ジル・ジェラード:クリスティン・ベル
スコット・ボイヤー大佐:ダーモット・マローニー
ケリー・マイヤーズ:ヴィネッサ・ショウ
マリク:ジョン・ピンガヤック
ネイサン:アマウォーク・スウィーニー
パット・ラファイエット:ティム・ブレイク・ネルソン
J・W・マグロウ:テッド・ダンソン
ルース・マグロウ:キャシー・ベイカー
ウェス・ハンドリック:ジョン・マイケル・ヒギンズ
ハスケル州知事:スティーヴン・ルート
カール・フートキン:ジェームズ・レグロス
ディーン・グロワッキ:ロン・リッグル
アメリカ/イギリス 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2012年製作 107分
公開
北米:2012年2月3日
イギリス:2012年2月10日
日本:2012年7月14日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $20,157,300
世界 $24,719,220
■ ストーリー ■
1988年10月、アラスカ州バロー。
現地テレビ・リポーターのアダム・カールソン(ジョン・クラシンスキー)は、氷で行き場を失った3頭のクジラを偶然、発見する。
そのアダムの報道は反響を呼び、彼の元恋人で環境保護団体”グリーンピース”のレイチェル・クレイマー(ドリュー・バリモア)は現地に急行する。
クジラがこのまま死んでしまう危機と、地元のイヌピアック族が食用に捕獲を考えることなどを考え、レイチェルは何んとかクジラ達を助けようとする。
現地の石油採掘権を得ていた石油会社社長のJ・W・マグロウ(テッド・ダンソン)は、妻ルース(キャシー・ベイカー)に説得され、クジラを救うことが会社の利益になると考え機材などを提供する。
イヌピアックの長老マリク(ジョン・ピンガヤック)は、同胞を説得してクジラの救出に協力しようとする。
マスコミが殺到する中、救出作戦は難航するものの、それが国中で話題となり、ついには大統領選に利用されることになる・・・。
1988年に実際に起きた、クジラ救出作戦を題材にしたトム・ローズのノンフィクション小説”Freeing the Whales”を基に製作された作品。
あまりにも有名な、実際に起きた”クジラ救出作戦”なので、当時を思い出す方も多いだろう。
事件の内容や、活躍した者達の考えなどがよく伝わってくるケン・クワピスの演出は、所々でサスペンスのような緊迫感もあり、楽しめる内容になっている。
普段は敵対心むき出しの企業や団体、マスコミなどが、一丸となって協力し合う姿は清々しい。
また、それを利用しようとする強かな者達の姿をきっちりと描くところなど、きれいごとばかり並べていないところもなかなかいい。
”グリーンピース”の活動家を、小柄ながら力強く演ずるドリュー・バリモアと、温厚なリポーター、好青年役のジョン・クラシンスキーが主人公なのだが、多くの役柄がそれぞれの個性を生かして、バランスよく演じているところも注目だ。
キャリア・アップを目指す”KABC”のリポーター、クリスティン・ベル、州兵の大佐ダーモット・マローニーと彼と恋に落ちる大統領秘書官ヴィネッサ・ショウ、イヌピアックの長老ジョン・ピンガヤック、その孫アマウォーク・スウィーニー、憎めない石油会社社長のテッド・ダンソン、その妻キャシー・ベイカー、地元局員のティム・ブレイク・ネルソン、KABC”のリポーター、ジョン・マイケル・ヒギンズ、州知事スティーヴン・ルート、除氷機メーカーのジェームズ・レグロスとロン・リッグルなどが共演している。