1885年に発表された、ギ・ド・モーパッサンの小説”ベラミ”を基に製作された作品。 美男であることを武器に貴婦人達に近づく青年の生き様を描く、主演ロバート・パティンソン、ユマ・サーマン、クリスティン・スコット・トーマス、クリスティナ・リッチ他共演、監督デクラン・ドネラン、ニック・オーメロッドによるドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督
デクラン・ドネラン
ニック・オーメロッド
製作:ウベルト・パゾリーニ
原作:ギ・ド・モーパッサン”ベラミ”
脚本:レイチェル・ベネット
撮影:ステファーノ・ファリヴェーネ
編集
マサヒロ・ヒラクボ
ギャヴィン・バックリー
音楽
ラクシュマン・ジョセフ・デ・サラム
レイチェル・ポートマン
出演
ジョルジュ・デュロワ:ロバート・パティンソン
マドレーヌ・フォレスティエ:ユマ・サーマン
ヴィルジニー・ルセ:クリスティン・スコット・トーマス
クロチルド・ド・マレーレ:クリスティーナ・リッチ
ルセ:コルム・ミーニイ
スザンヌ・ルセ:ホリデイ・グレインジャー
ヴォートレック伯爵:アンソニー・ヒギンズ
シャルル・フォレスティエ:フィリップ・グレニスター
イギリス/フランス/イタリア 映画
配給
Optimum Releasing
マグノリア・ピクチャーズ
2012年製作 92分
公開
イギリス:2012年3月9日
北米:2012年6月8日
日本:2013年3月9日
製作費 €9,000,000
北米興行収入 $120,460
世界 $8,303,260
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1890年、パリ。
アルジェリアから帰還した元軍人ジョルジュ・デュロワ(ロバート・パティンソン)は、鉄道会社に勤めるものの貧困生活にあえいでいた。
ある夜、酒場に向かったジョルジュは、旧友のシャルル・フォレスティエ(フィリップ・グレニスター)に再会する。
政治記者をしているというシャルルは羽振りが良く、貸衣装代まで与えて、ジョルジュを食事に招待する。
翌日、身なりを整えてシャルルの屋敷に向かったジョルジュは、彼の妻マドレーヌ(ユマ・サーマン)に歓迎される。
クロチルド・ド・マレーレ(クリスティーナ・リッチ)とヴィルジニー・ルセ(クリスティン・スコット・トーマス)を紹介されたジョルジュは、作法も知らないまま食事の席に着く。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
1890年、パリ。
元軍人のジョルジュ・デュロワは貧困にあえでいたが、旧友シャルルに再会し、裕福な彼から食事に招待される。
シャルルの妻マドレーヌや、新聞社社主ルセ夫人ヴィルジニー、クロチルドらに紹介されたジョルジュは、その美貌で”ベラミ”と言われ、女性達に意識される存在となる。
新聞社の記者として雇われたジョルジュは、部屋を借りたクロチルドとの情事にのめりこみ、収入も安定して生活が一変する。
そんなジョルジュは、シャルルの病死後マドレーヌと結婚して上流階級の生活を始める。
しかし、遺産は手に入れられるものの、マドレーヌの愛に確信を持てないジョルジュは、ヴィルジニーを籠絡する・・・。
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タイトルの通り”ベラミ”(美しい男友達)が主人公のドラマなのだが、彼が関係する各世代の女性(女優)が非常に魅力的で、美しく描写されているのが印象的だ。
美貌を武器に社交界、そして政界まで動かそうとする主人公の歩む人生と、それに絡む愛憎劇を描くドラマは、終盤にかけてはサスペンスに近い展開にもなる。
その時代を感じさせる衣装、美術品、セット、なども注目であり、レイチェル・ポートマンとラクシュマン・ジョセフ・デ・サラムの音楽もドラマを盛り上げる。
主演のロバート・パティンソンは、”トワイライト・シリーズ”を全く意識させることのない、役者としての成長が今後も期待できる好演を見せる。
彼を含めた最近の子役、若手は、製作側の戦略が巧妙なのか、大ヒット・シリーズのキャラクター・イメージに押しつぶされることなく、その後も活躍しているところが昔と違う点だ。
脇を固める豪華スター競演も嬉しい。
主人公とは距離を置きながら接し、夫(フィリップ・グレニスター)の死で彼と結婚することになるユマ・サーマン、新聞社社主(コルム・ミーニイ)夫人のクリスティン・スコット・トーマス、主人公を最も理解する婦人クリスティーナ・リッチ、新聞社社主の娘ホリデイ・グレインジャー、伯爵アンソニー・ヒギンズなどが共演している。