大学で出会い、歴史を専攻していたと言われたクリスティーンは、数年後に結婚したことや、壁に書かれた1日のマニュアルと必要なものの場所、アレルギーなどをベンから教えられる。
クリスティーンは、ベンから記念日なので出かける予定だと知らされ、行き先は秘密だと言われる。
絶対に喜ぶ場所だと伝えたベンは、クリスティーンにキスしようとするものの、彼女は戸惑う。
愛を伝えたベンは、車で出勤する。
かかってきた電話に出たクリスティーンは、相手から、記憶障害の担当医であるナッシュ医師(マーク・ストロング)だと言われる。
ベンはこの件を知らないと言われたクリスティーンは、寝室のクローゼットの引き出しの中にあるデジタルカメラの記録映像を見るよう指示される。
カメラには、症状を説明する自分の映像が記録されていた。
2週間前。
ナッシュに迎えに来てもらったクリスティーンは、6か月前に公園で偶然に見かけて、同僚から症例を聞いていたため、資料の写真で顔は知っていたと言われる。
その際に精神心理学者だと自己紹介したと言うナッシュは、無料の治療を申し出て、同意したクリスティーンから電話番号を教えてもらったことを伝える。
治療の話をベンにしたクリスティーンだったが、混乱を招くだけだと言われたということだった。
カメラを使い映像日誌を記録するよう指示されたクリスティーンは、襲われたことがあると言われて驚く。
10年前に、傷を負った状態で工業団地で発見されたと言われたクリスティーンは、記録では頭部への強打だったことをナッシュから知らされる。
ベンは自分が事故に遭ったと言っていたと話すクリスティーンは、診断書や事件の新聞記事の資料を見せられる。
その内容は女性襲撃事件で、瀕死の状態で放置されていたことを確認したクリスティーンは、ナッシュから、犯人は自分だけが知っていると言われる。
カメラのことはベンには内緒にするようにと言われたクリスティーンは、そのカメラのことを忘れてしまうとナッシュに伝える。
ナッシュから、カメラはクローゼットの奥に隠すよう指示されたクリスティーンは、毎朝、電話をして教えると言われる。
その夜、バスルームで映像を記録したクリスティーンは、ベンに気づかれないようにしてカメラをクローゼットに隠す。
翌朝、目覚めたクリスティーンは、ベンから記憶障害の説明などを受け、化学の教師の彼が出かけるのを見送る。
迎えに来たナッシュに、怯えて生きるのは辛いと伝えたクリスティーンは、事件の際に発見された現場に向かう。
ナッシュと共に、倉庫の管理人であるナンカロウ(ベン・クロンプトン)に会ったクリスティーンは、自分が裸でベッドシーツだけの状態で発見された場所で、その時の状況を知らされる。
血だらけで混乱している自分は何も覚えていなかったと言われたクリスティーンは、空港の近くで何をしていたのか考える。
付近にはいくつものホテルがあり、シーツの説明もつくと言うナッシュは、なぜホテルに行ったのかを考えるクリスティーンに、行く理由はあると伝える。
診断書によれば性交の痕跡があったと言うナッシュは、精液は発見されずに相手は特定できず、警察の報告ではレイプではなかったことをクリスティーンに話す。
自分は夫を裏切るような人間ではないと言うクリスティーンは、記憶がないのになぜ分かるのかとナッシュに問われる。
その夜、ベンから求められたクリスティーンはそれを拒み、右の頬に傷がある男のことを思い出しながら動揺する。
ホテルで襲われた夢を見たクリスティーンは、翌日、ナッシュの検査を受ける。
多くの写真を見せられたクリスティーンは、クレア(アンヌ=マリー・ダフ)という女性の写真に反応したと言われる。
その夜の食事の際、ベンに、クレアという名の友人がいないか尋ねたクリスティーンは、知らないと言う彼に記憶にあるような気がすると伝える。
大学時代の友人がクレアだと思うと伝えたベンは、実は以前にも訊かれたと言って、事故後に彼女は引っ越して疎遠になったと話す。
ベンから、どうせ忘れる記憶だと言われたクリスティーンだったが、今の自分には大事なことだと伝えて、しまってあったクレアとの写真を見せられる。
嘘はつかないでほしいと言われたベンは、混乱している辛い気持ちをクリスティーンに伝える。
クリスティーンは、自分を守るという口実でクレアを遠ざけようとしているベンを信じないでほしいとカメラに記録する。
翌日、ナッシュからの指示でカメラの映像を見たクリスティーンは、バスルームの写真が外されていることに気づく。
クレアの写真を捜したクリスティーンは、隠してあったそれを見つける。
妊娠をクレアに話したことを思い出したクリスティーンは、ベンに電話をして息子の件を追求する。
帰宅したベンから息子は死んだと言われたクリスティーンは、原因は髄膜炎だと知らされる。
息子のアダムは8歳で死んだことを伝えたベンは、写真と出生証明書を見せる。
”ボクは病気なの、帰ってきて”というアダムのメモを見たクリスティーンは、自分が入退院を繰り返していたことを知る。
動揺するクリスティーンは、ベンは悲しみに慣れているが、自分は毎日、悲しむことになり一生続くと言って嘆きカメラに記録する。
翌朝、ホテルで襲われた夢で目覚めたクリスティーンは、前日のカメラの映像をチェックして絶望する。
ナッシュに会いアダムの話をしたクリスティーンは、アダムの件は以前、聞いたと言われ、自分達のことをベンに話すべきか尋ねる。
アダムのことでは責めないとベンに伝えたクリスティーンは、二度と息子のことを隠さないでほしいと言って、謝罪する彼に寄り添う。
その後、夢の中でクリスティーンは、右の頬に傷があるマイクという人物を描いたアダムの絵を見つける。
クリスティーンは、マイクに襲われたと思いながら目覚める。
翌日、迎えに来たナッシュに、マイクという男が自分を襲ったようだと話したクリスティーンは、抱き寄せてくれた彼に、一緒にいると安心できると伝える。
しかし、ナッシュの名前がマイクだと気づいたクリスティーンは、車から降りて逃げ去る。
クリスティーンを追ったナッシュは、鎮静剤を打って彼女を眠らせる。
自宅で目覚めたクリスティーンは、ナッシュからの電話で、軽い鎮静剤を打ち、記憶の穴を想像で埋める作話症状だと言われる。
ナッシュから、自分を襲撃犯だと思い込んでいると言われたクリスティーンは、ベンに話すと伝える。
ベンに関することで話しておきたいことがあると言われたクリスティーンだったが、ベンが帰ってきたために電話を切る。
翌日、ナッシュに会ったクリスティーンは、弱っている患者は医師に特別な感情を抱き、今回は自分の心が動いてしまったと言われる。
別の神経心理学者を紹介すると言うナッシュは、治療は進んでいると考えるクリスティーンに、倫理的な問題があり担当医は続けられないと伝える。
治療してほしいと言われたナッシュは、2007年にベンが精神科病院からケアセンターに転院させた際に、クレアから連絡があったことを所長から聞いたと伝えて、彼女の連絡先をクリスティーンに渡す。
ナッシュから、所長に症状を伝えたら戸惑っていたと言われたクリスティーンは、自分とベンが4年前に離婚したことを知らされる。
クレアに電話をしてメッセージを残したクリスティーンは、学校に向かい、離婚のことをベンに問い質す。
息子のせいで離婚したと話すベンは、我を失ったものの戻ってきたと言って謝罪し、それを理解したクリスティーンを抱きしめる。
帰宅したクリスティーンは、クレアからの連絡を受けて引っ越していないことを知り、家では会いたくない様子の彼女と”グリニッジ・パーク”で会う約束をする。
クレアとの再会を喜んだクリスティーンは、自分が、子育てと教師の仕事を始めたことで忙しい日々に追われ、ベンとも口論となったことを知らされる。
週二回、アダムの子守をすることを申し出たクレアのお陰で、クリスティーンは以前の彼女を取り戻して変化し、愛人を作ったのだった。
ベンはそれを事件後に知ったと言うクレアは、息子を抱えた彼を支えようとして、次第に親密になったことをクリスティーンに話す。
そしてベンと関係を持ってしまい罪悪感を感じたクレアは、距離を置くべきだと考えて去ったことをクリスティーンに伝えて謝罪する。
クレアから、ベンがいる幸運に気づいていないと言われたクリスティーンは、帰ろうとする。
ベンと離婚した時に託された手紙をクレアから渡されたクリスティーンは、時機を見て読んでほしいと言われる。
大事な友達だと言われたクリスティーンは、頷いてその場を去る。
別れる決心をしたベンの手紙を読んだクリスティーンは、帰宅したベンにカメラの映像を見せる。
数週間前から医師の診察を受けていたことも話したクリスティーンは、彼との浮気を否定して愛を伝える。
ベンに殴られたクリスティーンは、彼が去ったことを電話でクレアに伝える。
暫くしてクレアからの電話を受けたクリスティーンは、ベンと話したと言われ、独り住まいの彼は、4年間、自分とは会っていないと話していたということだった。
クレアからベンの外見を訊かれたクリスティーンは、彼にはスキーで怪我をした傷跡が右の頬にあると言われる。
それを否定したクリスティーンは、クレアから、一緒に暮らしているのはベンではないと言われる。
バスルームの壁に貼ってある写真が合成だと気づいたクリスティーンは、”ベン”が帰ってきたことに気づく。
自分を襲ったのが”ベン”だと考えたクリスティーンは、向かうと言うクレアから住所を訊かれるものの、分からないと答える。
一旦、電話を切って裏口から出たクリスティーンは、”ベン”に襲われて眠らされる。
翌朝、目覚めたクリスティーンは、見知らぬ男性が横に寝ていることに気づくき、戸惑う彼女は、男性が夫の”ベン”であることなどを知る。
”ベン”が出かけた後でナッシュからの電話を受けたクリスティーンは、隠してあるカメラのことを知らされて、映像を確認する。
クリスティーンに電話をした”ベン”は、彼女の携帯電話のクレアからの着信を確認する。
荷造りと記念日のことをクリスティーンに確認した”ベン”は、電話を切る。
アスコット公立病院。
ナッシュに会った”ベン”は、クリスティーンに近づくなと伝えてその場を去る。
ルネッサンス・ホテル。
結婚記念日ではなく別の記念日だと言って、クリスティーンを伴い部屋に向かった”ベン”は、愛人のマイクだったことを知らせる。
クリスティーンは、ベンが去った後で残ったマイクが自分の面倒を見たと言われる。
偽造書類などを作り施設から連れ出したと言うマイクは、”ベン”を演じたことはどうでもよく、世話をして愛したかったとクリスティーンに伝える。
真実を話したかったが、クリスティーンが混乱していたためにウソをついたと言うマイクは、説明してウソをつく日々に疲れたのでマイクに戻ると伝える。
かつて関係を持たこの場で、ベンに告白するべきだと言われて拒んだためにマイクに殴られたことを思い出したクリスティーンは、去ろうとするものの、脅されてカメラの映像を消されてしまう。
求められたクリスティーンは、ベンとアダムを忘れるようにと言われたため、息子が生きていることに気づく。
殴られたクリスティーンは抵抗してマイクを傷つけ、アイロンで彼を殴り部屋を出て火災警報器を鳴らす。
保護されたクリスティーンは救急車の中で、カメラに自分のことを記録する。
翌朝、病院で治療を受けたクリスティーンに話しかけたナッシュは、治療を担当している神経心理学者であることを話す。
医師ではなく友人として来たと言うナッシュは、怪我をしているために面倒を見る人間が必要で、迎えに来るクレアと彼女の家に行くことになるとクリスティーンに伝える。
クリスティーンがクレアを覚えていることを確認したナッシュは、逮捕されたマイクは刑務所に入ることを伝えて、彼女から、昨夜のことは覚えていないと言われる。
ナッシュから面会客が来ていると言われたクリスティーンは、4年前まで夫だったベンだということを知らされる。
右の頬に傷痕があるベンから声をかけたられたクリスティーンは、危険な目に遭うと知っていたら離れなかったと言われる。
離婚はアダムのためだったと言うベンは、クリスティーンの額にキスする。
ベンは、外で待っていたアダム(ディーン=チャールズ・チャップマン)を招き入れる。
自己紹介するアダムを思い出したクリスティーンは、記憶にあると伝えて息子を抱きしめる。