「バットマン」シリーズの第3作。 製作ティム・バートン、監督ジョエル・シュマッカー、主演ヴァル・キルマー、トミー・リー・ジョーンズ、ジム・キャリー、ニコール・キッドマン、クリス・オドネル、ドリュー・バリモア共演。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョエル・シュマッカー
製作総指揮
ベンジャミン・メルニカー
マイケル・E・ウスラン
製作
ティム・バートン
ピーター・マクレガー=スコット
原案
ボブ・ケイン
ビル・フィンガー
原作
リー・バチェラー
ジャネット・スコット・バチェラー
脚本
アキヴァ・ゴールズマン
リー・バチェラー
ジャネット・スコット・バチェラー
撮影:スティーヴン・ゴールドブラット
編集
デニス・ヴァークラー
マーク・スティーヴンス
音楽:エリオット・ゴールデンサール
出演
ブルース・ウェイン/バットマン:ヴァル・キルマー
ハーヴェイ・デント/トゥー・フェイス:トミー・リー・ジョーンズ
エドワード・ニグマ/リドラー:ジム・キャリー
チェイス・メリディアン博士:ニコール・キッドマン
ディック・グレイソン/ロビン:クリス・オドネル
アルフレッド・ペニーワース:マイケル・ガフ
ジェームズ・ゴードン総監:パット・ヒングル
シュガー:ドリュー・バリモア
スパイス:デビ・メイザー
フレッド・スティックリー:エド・ベグリーJr.
バートン医師:ルネ・オーベルジョノワ
アシスタント:ジョン・ファヴロー
重役:マイケル・ポール・チャン
ガーティー:エリザベス・サンダース
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1995年製作 121分
公開
北米:1995年6月16日
日本:1995年6月17日
製作費 $100,000,000
北米興行収入 $183,997,900
世界 $336,531,110
■ アカデミー賞 ■
第68回アカデミー賞
・ノミネート
撮影・録音・音響編集賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ゴッサム・シティ。
検事ハーヴェイ・デント(トミー・リー・ジョーンズ)は、法廷で硫酸をかけられて左脳に損傷を受け、異常で凶悪な犯罪者”トゥー・フェイス”に変身し、悪事を繰り返していた。
ジェームズ・ゴードン警視総官(パット・ヒングル)と異常心理と多重人格治療の専門家チェイス・メリディアン博士(ニコール・キッドマン)は、バットシグナルでバットマン(ヴァル・キルマー)を呼び寄せる。
バットマンは、トゥー・フェイスの銀行襲撃を防いだが、彼を取り逃がしてしまう。
ブルース・ウェイン(ヴァル・キルマー)の所有する会社では、社員への利益配分制度が導入されることになる。
そのため、研究員エドワード・ニグマ(ジム・キャリー)は、自分が発明したマインド・コントロール装置を、ブルースに自信を持って披露する。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「バットマン」(1989)
・「バットマン・リターンズ」(1992)
・「バットマン・フォーエヴァー」(1995)
・「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」(1997)
・「バットマン ビギンズ」(2005)
・「ダークナイト」(2008)
・「ダークナイト ライジング」(2012)
*(簡略ストー リー)
法廷で硫酸をかけられ、凶悪犯”トゥー・フェイス”に変身した検事ハーヴェイ・デントは、ゴッサム・シティで悪事を繰り返していた。
ブルース・ウェイン/バットマン所有の会社の研究員ニグマは、マインド・コントロール装置を発明し、それを利用するためリドラーに変身する。
リドラーからの、謎かけの手紙についての意見を求めるため、心理学者チェイスを訪ねたブルースは、バットマンに興味を抱く彼女に次第に惹かれていく。
トゥー・フェイスに接触したリドラーは、手を組んでバットマンの正体を暴き、ゴッサム・シティの支配を画策する。
その頃、家族の命をトゥー・フェイスに奪われた曲芸師ディックは、ブルースに世話になることになり、やがてバットマンの秘密を知り、彼の協力者になろうとする。
バットマンは、ディックの将来やチェイスとの恋の駆け引きを踏まえながら、二人の犯罪者との戦いに挑むことになる・・・。
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バットマン・スーツやバットモービルも新たなデザインになり、バットマンのパートナーとしてロビンも登場する。
製作費は1億ドルを突破し、前回落ち込んだ興行収入を挽回するヒットとなった。
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北米興行収入 $183,997,900
世界 $336,531,110
第68回アカデミー賞では、撮影、録音、音響編集賞にノミネートされた。
超豪華な出演者が扮する何人もの登場人物が、ややくどいというか1作にまとめて登場させてしまうには贅沢過ぎる感じもする。
本作は、前作に続く盛んに使われ始めたCGが多用され、主人公バットマンなどをそのままCG化して映像に採用することが、役者不要論と共に問題にもなった。
今回のみ出演のヴァル・キルマーが、かなりいい雰囲気でバットマン役を演じているので、次回に続かなかったことが非常に残念だ。
1作目のジョーカーを髣髴させる、怪演を見せてくれるトミー・リー・ジョーンズは、演技派を脱して楽しんで演じている様子が窺える。
ジム・キャリーは、彼のキャラクターをそのまま生かし、実に楽しい演技を見せ、後半はトミー・リー・ジョーンズをも圧倒する活躍を見せる。
その仕草や表現力は、彼のファンであれば、それを楽しめるだけでも十分に価値がある。
既にスターではあったものの、本作以後ハリウッドのトップに登りつめていく、まだ20代のニコール・キッドマンの美しさも注目だ。
次回作でも登場する、新キャラクターのロビン演ずるクリス・オドネルの、スタントと見分けがつかない曲芸師役も、なかなか板についていた。
ブルースとは違い、ロビンを誕生させる手助けをする執事マイケル・ガフ、警視総監のパット・ヒングル、彼女もこの後ブレイクする、トゥー・フェイス(T・L・ジョーンズ)のアシスタント、まだ若いドリュー・バリモア、同じくデビ・メイザー、ニグマ(J・キャリー)の上司エド・ベグリーJr.、精神病院の医師ルネ・オーベルジョノワ、などが共演している。
また、ゴシップ記者役で次回作にも登場する、原作者ボブ・ケインの妻エリザベス・サンダース、ジョン・ファヴロー、マイケル・ポール・チャンなども共演する。