CIAのエメット・カーツフェルド(ジョン・グッドマン)が同席することを拒むロレーンだったが、それは認められず、仕方なくベルリンの報告を始める。
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Cに呼ばれたロレーンは、ガスコインとの関係を訊かれ、1985年に組んでいたと答え、彼が昨夜ベルリンで殺されたことを知らされる。
頭部に”トカレフ”の弾丸があったガスコインは、”シュタージ”(東ドイツ国家保安省)のスパイグラス(エディ・マーサン)に会い、腕時計に隠してあるマイクロフィルムのリストを受け取るはずだったと、グレイとCはロレーンに話す。
それは現在活動中のスパイのリストであり、冷戦を40年も長期化させる核爆弾のような情報を奪ったバクスティンが今でもベルリンにいると言うCは、アメリカ、フランス、ソ連が狙っているリストだとロレーンに伝える。
最も優秀な諜報員デヴィッド・パーシヴァル(ジェームズ・マカヴォイ)のことを知ったロレーンは、彼と接触するよう指示される。
その頃、スパイグラスに会ったパーシヴァルは、リストは、昨夜ガスコインに渡したと言われる。
ガスコインは来なかったと言われたスパイグラスは、自分は渡したとパーシヴァルに伝えて、家族と共に西側に連れて行くことを望む。
ソ連に狙われると言って怯えるスパイグラスに、リストが先だと伝えたパーシヴァルは、それが手に入らなければ殺すと言って彼を脅す。
パーシヴァルが単独行動をしていることを知らされたロレーンは、混乱する社会情勢の中で壁が崩壊すれば大混乱になると考えるCから、リストがソ連に渡るとまずいと言われる。
”エリザベス・ロイド”という、ガスコインの遺体を引き取る弁護士に扮することになったロレーンは、グレイから、パーシヴァルと組んでリストを奪回するよう指示される。
リストのコピーはなく、すべてを記憶したとパーシヴァルに伝えたスパイグラスは、連絡すると言われて別れる。
西ベルリン。
空港で、パーシヴァルに依頼された迎えだと言う二人組の男の車に乗ったロレーンは、彼らが敵だと気づき、一人を突き落として車を横転させる。
尾行してきたパーシヴァルの車に運転していた男を乗せたロレーンは、意識のある彼を殴る。
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ロレーンは、カーツフェルドからパーシヴァルのことを訊かれる。
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ソ連の施設の前で車を止めたパーシヴァルは、男を降ろして殴り放置する。
東側。
裏切り者(スパイグラス)を捜すロシアの工作員アレクサンドル・ブレモヴィッチ(ローランド・ムーラー)は、KGBのエージェント(ダニエル・バーンハード)から、バクティンが現れなかったと言われ、リストを取り戻すよう指示する。
”DGSE”(対外治安総局)のエージェント、デルフィーヌ・ラサール(ソフィア・ブテラ)は、ロレーンを監視する。
ガスコインの遺体を引き取りに行ったロレーンは、検視官(バルバラ・スコヴァ)から、パスポートの番号が違うために移送は許可できないと言われる。
ホテルに戻ったロレーンは、侵入していたパーシヴァルに襲い掛かる。
パスポート番号をわざと間違えて、この場に残ろうとした考えをパーシヴァルに見抜かれたロレーンは、スパイグラスには会っていないと言う彼に、尾行している女のことを訊く。
自分が尾行すれば絶対に気づかれないと言うパーシヴァルを相手にしないロレーンは、外出する。
時計屋に向かったロレーンは、協力者である時計職人(ティル・シュヴァイガー)に東ベルリンに入りたいことを伝える。
職人から、明日の閉店直前に来るようにと言われたロレーンはその場を去る。
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翌日ガスコインのアパートに向かい、荒らされていたことを話したロレーンは、Cから言われていたことをCIAには聞かれたくなかったとグレイに伝える。
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Cから、リストには”サッチェル”という二重スパイの名があることを知らされたロレーンは、MI6最悪の情報漏洩問題を起こした彼を殺してもいいと言われる。
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ロレーンは、正体を突き止めたらサッチェルは反逆罪で処刑され、自分は女王に茶会に招かれるとCから言われたことをグレイとカーツフェルドに話す。
自分の任務はリストの奪回だけでなかったと言うロレーンは、ガスコインのアパートに侵入したことを、パーシヴァルが警察に通報したことを伝える。
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パーシヴァルと共に写るガスコインの写真を見つけたロレーンは、警官が来たことに気づき、彼らを叩きのめしてその場から逃げ去る。
その後、盗聴器をつけてパーシヴァルのアパートを訪ねたロレーンは、バクティンの狙いを考える。
ロレーンは、ソ連の手先ならリストは渡っているので、動きがあるまで待つべきだと言われる。
パーシヴァルに待てないと伝えたロレーンは、ガスコインの部屋で何を見つけたか訊かれ、パスポート、ビザ、あなたと写っている写真と答える。
昔、友人だったと言うパーシヴァルは、リストで正体がバレるので、自分のために捜すことを考えるようにとロレーンに伝える。
バクティンがソ連の手先でないのなら、何を知っているか探る必要があると考えたロレーンは、あるカフェ・レストランに向かう。
ブレモヴィッチから声をかけられたロレーンは、互いに牽制する。
そこに現れたデルフィーヌは、久しぶりに会ったロレーンと話したいと言って、ブレモヴィッチを追い払う。
クラブに誘われたロレーンはそれを断り、デルフィーヌから住所を渡される。
時計屋に向かったロレーンは、職人から仕上がっていた時計を渡され、自分の仲間が手引きすると言われる。
リストが西側に渡った形跡がないことを知ったロレーンは、時計職人の仲間に会うために東側に向かう。
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カーツフェルドから、パーシヴァルの仲間を使わない理由を訊かれたロレーンは、ミラーの向こうにいるCから、だれも信用するなと言われたと答える。
アレクサンダー広場。
KGBに尾行されたロレーンは映画館で格闘になり、痛めつけられながらもその場から逃れる。
協力者のゴーダン・メルケル(ビル・スカルスガルド)に会ったロレーンは、東西両者がサッチェルを捜していると言う彼の話を聞く。
現れたバクティンから、高価な時計を売りたいと言われた時計職人は、それを確認しようとする。
時計職人は、それを見せる気がないバクティンから、売る気があると買い手達に伝えるようにと言われる。
盗聴したテープをチェックしていたロレーンは、デルフィーヌに誘われたことを思い出してクラブに向かう。
デルフィーヌに会ったロレーンは話すことになり、店を出て求め合う。
デルフィーヌが隠していた銃を奪ったロレーンは、ガスコインの件で来たMI6であることと名前もバレていると言われる。
諜報員としての初仕事であり、激動する情勢のベルリンでの日々に混乱していると動揺しながら話すデルフィーヌは、自分に心を許してくれたロレーンと愛し合う。
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DGSEと接触したことをロレーンに確認したグレイは、情報を入手できると思ったと言われ、その通りになったか彼女に尋ねる。
パーシヴァルのことでデルフィーヌから話を聞いたロレーンだったが、グレイには何も聞いていないと答える。
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現れたバクティンを殺したパーシヴァルは、腕時計を奪う。
翌日、壁の前でカーツフェルドと会ったロレーンは、グレイの使いとしてきたことを知らされ、リストの件の重大さは理解していると伝える。
デルフィーヌは作戦を失敗させる可能性があると言われたロレーンは、カーツフェルドから、敵に情報が漏れていることを知らされる。
マイクロフィルムをチェックしたパーシヴァルは、サッチェルが二重スパイだと記録されていることを確認する。
オラニエン通りのクラブにロレーンを呼び出したパーシヴァルは、バクティンの死体が見つかったと言われる。
スパイグラスの件を何とかしたいと言われたロレーンは、リストが先だとパーシヴァルに伝える。
会っていないはずだと言われたパーシヴァルは、ウソをついたとロレーンに伝えて、スパイグラスがリストを記憶しているので西側に逃がすという話をする。
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グレイから、それを信じたのかと訊かれたロレーンは、スパイグラスはリストと同じ価値があったと答える。
パーシヴァルが隠していたために、スパイグラスを逃がすことができなかったことをロレーンは悔やむ。
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現状ならば国境は車で通れると考えるロレーンだったが、パーシヴァルから、KGBの手先が狙うスパイグラス同伴では無理なので、明日のデモを利用し、彼を守りつつ徒歩で国境を越えると言われる。
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その日に、リストを手に入れて、よく知っている人物だったサッチェルの正体が分かったという、パーシヴァルからの連絡があったことを話すグレイは、ロレーンから、黙っていた理由を訊かれるものの、答えようとしない。
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ブレモヴィッチに会ったパーシヴァルは、リストのことを訊かれるが、活動の均衡を崩す情報は渡せないと伝える。
パーシヴァルが自分を裏切ろうとしていることに気づいているロレーンは、それをデルフィーヌに話す。
自分を守るために今後は警戒するようにと、ロレーンはデルフィーヌに忠告する。
メルケルは必要書類を用意し、パーシヴァルとロレーンはスパイグラスに会い、彼に髭を剃るよう指示する。
一方、ブレモヴィッチは、部下に狙撃の準備をさせる。
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ロレーンは、順調だった計画だったが、内通者により支障が生じたことをグレイとカーツフェルドに話す。
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メルケルから銃を受け取ったロレーンは、リストを記憶していると言うスパイグラスから、命を狙う者にどう対処していいか訊かれたために、自分が守ると伝える。
そこにスパイグラスの妻子が現れ、計画にないことだったためにロレーンは戸惑う。
妻子は自分が西側に連れて行くと言うパーシヴァルは、スパイグラスをロレーンに任せる。
建物を出たロレーンとスパイグラスは、大規模なデモが行われている人ごみに混じり国境に向かう。
兵士に扮したパーシヴァルは、スパイグラスの妻子と共に行動する。
スナイパーはターゲットを確認するが、メルケルの合図で、周囲の人々は一斉に傘をさす。
パーシヴァルから、計画にはないことだと言われたロレーンは、自分の考えだと伝える。
狙撃できない状況のままKGB側は監視を続けるが、パーシヴァルがスパイグラスを銃撃する。
脇腹を撃たれたスパイグラスを守るロレーンは、その場から逃れる。
ある建物に入ったロレーンは、死にたくないと言うスパイグラスを励まし、彼を休ませて警戒する。
現れた男達を倒したロレーンは、他の二人も射殺する。
スパイグラスに、アルコールなどで傷の応急処置をさせたロレーンは、KGBと格闘になる。
相手を倒したロレーンは、手当てをしたスパイグラスを連れて建物を出て、警官に銃を向けてパトカーを奪う。
追ってきたKGBを轢き殺したロレーンは、追跡車を交わして川の淵で車を止める。
追突された車は川に落下し、足が挟まったスパイグラスは脱出できずに水死する。
それを確認したロレーンは、車から脱出して水面に上がる。
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計画失敗の事実を語るグレイに、ベルリンに向かう前からKGBに知られていたと話すロレーンは、パーシヴァルを疑い、自分を利用して彼に探りを入れようとしたと伝える。
話を続けるようにと、グレイはロレーンに指示する。
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スパイグラスが死んだことをメルケルに知らせたロレーンは、盗聴されKGBにすべてがバレていたと伝えて西側に戻ろうとする。
カーツフェルドにスパイグラスの妻子を引き渡したパーシヴァルは、生きているロレーンと合流して、リストを手に入れるようにと指示される。
車のトランクにロレーンを隠したメルケルは、国境を越えて彼女を西側に連れて行く。
その頃、国境では、若者により壁が破壊され始める。
荒らされていたホテルの部屋に戻ったロレーンは、パーシヴァルにコートを預けた際、フランス製の盗聴器が襟に隠されたことに気づく。
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デルフィーヌの仕業に見せかけようとしたパーシヴァルの仕業だと、ロレーンはグレイに話す。
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現れたデルフィーヌに盗聴器を渡したロレーンは、パーシヴァルが盗聴していたことを知らせて、逃げるようにと伝える。
パーシヴァルに電話をしたデルフィーヌは、秘密を知っていると言って彼を脅す。
その後、パーシヴァルの部屋を調べたロレーンは、自分とデルフィーヌが話している録音テープなどを確認する。
ロレーンに渡す資料を用意したデルフィーヌは、侵入してきたパーシヴァルに襲われる。
抵抗するデルフィーヌは、パーシヴァルの脇腹と背中にペーパーナイフを突き刺すものの、電話機で殴られる。
そこにロレーンが現れるが、デルフィーヌを絞殺したパーシヴァルはその場から逃げ去る。
デルフィーヌの死を確認したロレーンは悲しむ。
西側の人々により壁は破壊され、自由に東西を行き来できるようになったことでベルリンの分断は終わる。
アパートに戻り傷の手当てをしたパーシヴァルは、証拠を消すために部屋に火を放つ。
自分宛ての封筒に気づいたロレーンは、パーシヴァルとブレモヴィッチが密会する様子を写した写真を確認する。
現れたロレーンに銃撃されたパーシヴァルは、リストを確認したので正体を知っていると言いながら、スパイグラスと共に逃がすわけにはいかなかったと伝える。
リストのことを訊かれたパーシヴァルは、MI6の手に渡ると答える。
傷口を踏みつけたロレーンは、苦しむパーシヴァルの腕時計を奪い、彼を”サッチェル”と呼び射殺する。
その後、ガスコインとパーシヴァルの遺体はイギリスに移送される。
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グレイから、最高の諜報員を殺したことに関して、証拠と説明が必要だと言われたロレーンは、保身のためだけに動く彼を批判する。
無能な上司が失敗した仕事を自分が処理し、サッチェルの正体を暴き制裁を加えたと言うロレーンは、スパイグラスが死ぬ前に、パーシヴァルがKGB側と会っていた証拠写真を見せる。
盗聴したパーシヴァルとの会話も聴かせたロレーンは、サッチェルはパーシヴァルだ伝える。
グレイからリストのことを訊かれたロレーンは、知らないと答える。
姿を現したCは、今回の件と任務、そしてこの聴取もなかったことにするとロレーンに伝えて休暇を与える。
その場を去ろうとするCを呼び止めたロレーンは、女王に招かれるお茶会には、何を着ればいいか尋ねる。
3日後、パリ。
”同志サッチェル”と言われてブレモヴィッチに歓迎されたロレーンは、ロシア語で話し彼に腕時計を渡す。
パーシヴァルから正体を聞いていたと言うブレモヴィッチは、部下にロレーンを殺すよう命ずる。
隠してあった銃で男達を次々に射殺したロレーンは、ブレモヴィッチの首を銃撃する。
リストを渡すと思ったのかと言うロレーンの言葉はアメリカ人のアクセントに変わり、利用されたのはそちらだとブレモヴィッチに伝える。
自分の偽情報で鉄のカーテンは裂けて、そちらの情報は武器になった、元の人生に戻ると伝えたロレーンは、ブレモヴィッチを射殺してその場を去る。
廊下で待機していたメルケルは、部屋を”掃除”する。
時計職人に空港まで送られたロレーンは、アメリカ政府のプライベートジェットに乗り込む。
ラングレーに向かうカーツフェルドは、着席したロレーンに帰ろうと伝えて、腕時計(リスト)を胸ポケットにしまう。
聴取の際、自分を罵ったことが本気であったか確かめたカーツフェルドは、ロレーンから、本気に聞こえたはずだと言われる。