辞めると言うバーノンは、ウェイブライトが警戒する気がないために、アパッチの死体を調べて出陣化粧を確認する。
それでもアパッチと交渉する気のウェイブライトは、バーノンの警告を無視する。
殺したアパッチはおとりだと言うバーノンは、渓谷で奇襲される危険性があるとノースに伝えながら、出発したウェイブライトらを見つめる。
アパッチを埋葬するために残ったノースから、東部の学校からトリアーノ(ジャック・パランス)が明日、戻ることを知らされたバーノンは、彼らを抑えれば他のアパッチもそれに続くだろうと言われる。
そうは思わないバーノンは、トリアーノの父である酋長のチャテス(フランク・デ・コヴァ)が、軍に助けを求めていると言われる。
川を渡る安全な道を行くようにとノースに指示したバーノンは出発する。
渓谷を通るウェイブライトらは、アパッチのチリカワに襲われる。
到着したノースらがチリカワを追い払うが、負傷したウェイブライトは、バーノンを部隊から外すようにと指示して息を引き取る。
バーノンを追放しようとするストーン軍曹(ロバート・J・ウィルク)を制止したノースは、遺体を運びクラーク砦に向かう。
砦に戻ったバーノンは、自分に好意を抱く洗濯女ニータ(ケティ・フラド)から声をかけられる。
ノースから、ニータはメキシコ人とアパッチの混血だと言われたバーノンは、そうではあるが、洗濯の腕は抜群だと伝える。
かつて愛し合った仲である、ウィルソン大尉の未亡人リーラ(メアリー・シンクレア)の元に向かったバーノンは、夫はアパッチを信用したために死んだと伝える。
自分は部族全員を憎む気にはなれないと言うリーラは、あなたはアパッチすべてを殺したいと考えているとバーノンに伝える。
リーラから、アパッチと暮らした自分を恥じているとも言われたバーノンは、殺し続けて平穏な暮らしができると思うのかと訊かれる。
そこにノースが現れ、ウェイブライト夫人を訪ねようと言われたリーラは、支度をするために部屋に戻る。
バーノンは、リーラは軍を信じているとノースに伝える。
ストーンに嫌味を言われて追い払われそうになったバーノンは、殴りかかってきた彼に抵抗して抑え込む。
他の隊員に襲われたバーノンだったが、サンディが銃を発砲して騒ぎを鎮める。
部屋に来たニータに迫られたバーノンは、混血なので部族から追い出されたと言う彼女に、兄のスパニッシュと共に、自分を見張るのためにこの場にいるのだろうと伝える。
自分も、二人を通してアパッチを見張っているので構わないと言うバーノンは、そこに現れたノースから、除隊の署名を求められる。
後任者のジェリー・オーガスト(カイル・ジェームズ)を牽制したバーノンは、彼がこの部屋を使うため、翌朝までに出て行くようにとノースから指示される。
去ろうとするノースを呼び止めたバーノンは、明日トリアーノが来るなら、面倒なことになると言って忠告する。
邪魔をしなければ大丈夫だとバーノンに伝えたノースは、その場を去る。
翌日、サンディと共に小屋に向かったバーノンは、そこを掃除していたニータとスパニッシュに迎えられる。
一人で町に向かったバーノンは、ジョン・ガンター(ジョン・ピッカード)に会い、旧友のトリアーノが馬車で来ることを知る。
トリアーノとは幼馴染でアパッチを信用しているジョンは、息子のミドルネームは”トリアーノ”にしたとバーノン伝える。
到着したトリアーノはジョンに歓迎され、その場にいたバーノンと共に砦に向かう。
ノースと話したトリアーノは、バーノンから、父チャテスと共にフロリダの保留地に行くことが考えられないと言われる。
監視していることをトリアーノに伝えたバーノンは、その場を離れる。
ノースに歓迎されたチャテスは、息子トリアーノとの再会を喜び、軍は敵ではなく友人だと伝える。
移動を待つ間の待機所にトリアーノらを案内したノースは、管理するための登録を始めるものの、アパッチにうまく伝わらない。
バーノンに協力を求めるものの、権限がないと言われたノースは、食料などを供給するために必要な手続きだとトリアーノに伝える。
軍のやり方に従うと言うトリアーノの言葉を聞いたバーノンは手伝い始め、アパッチの名前を確認して番号札を渡す。
バーノンに挑発されたトリアーノは、仲間達に部族の誇りを語り、チャテスと共に登録を済ませる。
5週間後、戦士に戻ったトリアーノは、この地には生きるためのすべてのものがあると仲間達に伝えて、先祖のためにもよそ者を追い払うことを誓い、番号札を外して投げ捨てる。
騒ぎに気づいたノースは、非武装で様子を見に行ったバーノンのガンベルトを伍長に渡し、自分も外してアパッチの元に向かう。
バーノンを捕らえたトリアーノだったが、非武装の者には危害を加えないという部族の掟があったために、今回は見逃すと伝える。
チャテスと話したバーノンは、踊りが彼らを守るためのものだと知る。
襲い掛かろうとするトリアーノに、企みは分かっているので最後まで戦うと伝えたバーノンは、その場を去ろうとする。
バーノンを追うトリアーノは、現れたノースも丸腰だったために、見逃すしかなかった。
野営地に戻ったノースは、バーノンを捕らえて拘束する。
その後、スパイだったスパニッシュの協力で、トリアーノらは町に向かう。
ジョンの元に向かったトリアーノは、白人と兄弟の契りを交わしたのは間違いだったと伝えて、彼を射殺する。
翌日からトリアーノらは、住民を襲い焼き討ちし、兵士を待ち伏せして殺す。
付近で嗅ぎまわるバーノンを迷惑に思うノースは、彼とサンディを監禁する。
ニータと話したバーノンは、スパニッシュがトリアーノと共に行動していると考える。
見張りを家に閉じ込めて脱出したバーノンとサンディは、アパッチの行動範囲などを考えながら偵察を続け、現れたトリアーノらに追われる。
川で馬から降りて隠れたバーノンは、周囲を探るスパニッシュを殺す。
砦のリーラの元に向かったバーノンは、トリアーノが見つかり、講和条件について話し合うことになったための祝いの席で、ジム・イーグルとジェリーが話をつけたことを知る。
アパッチを信用しているノースらにバーノンは、部族に逆らい信頼していたスパニッシュが、自分に襲い掛かってきたと伝える。
バーノンがスパニッシュを殺したことを知ったニータは、その場を去る。
自分を追い払おうとするノースに、トリアーノの奇襲に遭うと警告したバーノンは、ジム・イーグルとジェリーはアパッチの手先だと伝える。
トリアーノとの交渉は絶対に無理だと言うバーノンは、彼の首につけた傷のことを話す。
障害児の弟を、トリアーノは習慣に従い殺そうとしたが、自分がそれを止めようとしたと話すバーノンは、その時は逃げるしかなく、牧場は焼かれたと伝える。
それ以来、落ち着く場所もなく放浪生活を続けたと言うバーノンは、逃げようとしても奴らは追ってくるので、怯えて生きてきたと話す。
ある日、軍なら止めてくれると思ったものの、結局はアパッチの味方になってしまったことを嘆くバーノンは、明日の交渉で生きて帰れるかは疑問だと伝えてその場を去る。
バーノンを追ったリーラは、過去のことを黙っていた理由を尋ねて、怖くて逃げたかっただけかもしれないと言う彼に愛を伝える。
キスする二人を制止したノースは、リーラには客がいるとバーノンに伝えるものの、彼女から、一緒に旅立つと言われる。
小屋にでも行くのかとリーラに問うノースは、ニータその関係をバーノン訊き、酔っている彼を突き倒す。
ノースを止めてほしいと言われたバーノンは、彼のためではなく、明日は一緒に行くことをリーラに伝えて、心配なら彼の元に行くようにと指示する。
酔い潰れているバーノンにナイフを向けたニータは、それに気づいた彼に押さえつけられる。
スパニッシュを殺したと言われたバーノンは、トリアーノと待ち伏せして、自分を殺そうとしたからだとニータに伝える。
囚われの身なので、トリアーノの役にはたてないはずだと言われたニータは、拘束されると知り自らナイフで腹部を刺す。
自分は失敗したが部族はそうはならない、あなたは生きてほしいとバーノンに伝えて、ニータは息を引き取る。
翌朝、ノースは部隊を率いて出発する。
リーラと話したバーノンは、ノースと部隊を行かせたくないと彼女が考えていることを知り、自分には説得はできないと言われる。
リーラから、どこまでも一緒にいたいと言われたバーノンは、戻ってくること約束してその場を去る。
ノースらは約束の地点に着き、ジェリーとジム・イーグルがトリアーノに近づく。
周囲を囲まれたノースらは警戒し、ジェリーは殺され、ジム・イーグルはアパッチの元に向かい、その場を離れた部隊は身を隠す。
戦いが始まり、その場に到着したバーノンとサンディは、アパッチの前哨部隊を探して丘の上に向かう。
二度目の襲撃をしたトリアーノは、丘の上ののろしに気づき、白人の加勢が来る警告だと考えて一旦退、却する。
隊員の半数が死んだという報告を受けたノースは、現れたバーノンにそれを知らせて、アパッチを信用したからだと彼に伝える。
アパッチがのろしで退却したことも話したノースは、ジム・イーグルのことも知っていたはずのバーノンが正しかったことを認める。
ウェイブライトが解雇したことを無効にすると言われたバーノンは協力を求められ、今ならアパッチは油断しているので、叩く秘策があるとノースに伝える。
残りの隊員にトリアーノを追うことを伝えたノースは、バーノンが指揮を執ると言って納得させる。
奇襲攻撃をかけて息の根を止めるのが唯一の方法だと言うバーノンは、直ちに出発する。
川にいたアパッチを襲ったバーノンは深追いはせず、トリアーノの行動を熟知する彼は、伍長から身を潜めていたこと非難されるものの、自分がいることが知られれば戦術を変える可能性があると伝える。
その後、待ち伏せされて襲われたアパッチの一人が、トリアーノの元に戻り、バーノンが騎兵隊と一緒にいることを伝えて息絶える。
翌日、待ち伏せするトリアーノらに気づいたバーノンらは谷に向かうものの、相手は襲ってこなかった。
夜になり、待ちくたびれた兵士ジョーダンが飛び出して、敵陣に向かい襲われる。
助けに行ったカークは、弓矢で殺される。
バーノンには言わずに状況を探りに行ったサンディは、アパッチに捕らえられる。
その場に向かったノースは、ジム・イーグルを捕らえて戻る。
サンディが捕らえられたことを知ったバーノンは、アパッチが最も嫌う絞首刑で殺すことをジム・イーグルに伝える。
アパッチが踊る太鼓の音が聴こえたバーノンは、仲間を引き入れたトリアーノが、夜明けと共に襲ってくるとノースに伝える。
こちらを動揺させるための作戦だと言うバーノンは、一人で敵陣に向かい、サンディが殺されていることに気づく。
トリアーノの背後から迫り、声をかけて銃を向けたバーノンは、互いの手首を切り、それを合わせて血の契りを交わす。
二人は死ぬまで兄弟だとトリアーノに言わせたバーノンは、これでも兄弟がいる騎兵隊を襲えるかと伝えて、彼を殴り逃げ去る。
それに気づいたアパッチは、トリアーノと共にバーノンを追い戦闘が始まる。
銃撃を止めさせたトリアーノは、バーノンに声をかけて一対一で戦おうとする。
近づいたトリアーノは、夜明けに丘の上で兄弟の決闘をするとバーノンに伝えて了解させる。
ジム・イーグルを解放させたトリアーノは、仲間達と共にその場を去る。
翌朝、姿を現わしたトリアーノの元に向かったバーノンは、素手で戦う。
トリアーノを倒したバーノンを撃とうとしたジム・イーグルは、ノースに射殺される。
ジム・イーグルが放った弾丸を受けたノースは、他の部族が現れたことを知る。
トリアーノを抱きかかえたバーノンは、無敵の勇者に従いここまで来たのだろうが、これが勇者だと言ってトリアーノを地面に下ろす。
これでもチャテスに従うのかと訊かれたアパッチは、従うと答える。
チャテスが望むのは平和だと言うバーノンは、アパッチに、トリアーノが本物なら白人の手では死なないはずだと伝える。
納得したアパッチ引き揚げる。
互いの無事を確認したバーノンとノースは、部隊と共に砦に向かう。
__________
エド・バーノンは、実在した人物”アル・シーバー”(1843-1907)がモデルである。