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ナチスの残党が手に入れようとする財宝を巡りホテルの支配人らが巻き起こす騒動を描く、監督アーチー・メイヨ、主演グルーチョ・マルクス、ハーポ・マルクス、チコ・マルクス他共演のコメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:アーチー・メイヨ
製作:デヴィッド・L・ロウ
脚本
ジョセフ・フィールズ
ローランド・キビー
撮影:ジェームズ・ヴァン・ツリーズ
編集:グレッグ・G・タラス
音楽:ワーナー・ジャンセン
出演
ロナルド・コーンブロウ:グルーチョ・マルクス
ラスティ:ハーポ・マルクス
コルバッチョ:チコ・マルクス
ピエール・デルマー中尉:チャールズ・ドレイク
アネット・バーナード:ロイス・コリアー
マックス・プフェッファーマン伯爵/ハインリヒ・シュトゥーベル:シグ・ルーマン
ベアトリス・ライナー:リゼット・ヴェレア
ガンダルー総督:ルイス・L・ラッセル
ブリザード警部補:ダン・シーモア
カート:フレデリック・ギールマン
エミール:ハロ・メラー
スパイ:デヴィッド・ホフマン
スマイス:ポール・ハーヴェイ
アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1946年製作 85分
公開
北米:1946年5月16日
日本:1948年10月5日
■ ストーリー ■
第二次大戦後、カサブランカ。
マックス・プフェッファーマン伯爵に扮するナチスの残党ハインリヒ・シュトゥーベル(シグ・ルーマン)は、歌手のベアトリス・ライナー(リゼット・ヴェレア)と手を組み、”ホテル・カサブランカ”の支配人3人を次々と殺害する。
事態を重く見たガンダルー総督(ルイス・L・ラッセル)と地元警察のブリザード警部補(ダン・シーモア)は、捜査を始めるものの、手がかりがつかめない。
パイロットであるピエール・デルマー中尉(チャールズ・ドレイク)は、戦時下に、ナチスが南米に運ぼうとした戦利品の財宝を空輸することを強要されたものの、それを阻止するために、カサブランカに不時着したことをガンダルーとブリザードに話す。
ピエールは、積荷は消えてしまい、当時ナチスの管理下にあったホテル・カサブランカが関係している可能性を伝えるものの、ガンダルーとブリザードに聞き入れてもらえない。
シュトゥーベルは、ホテルに隠されていると思われる財宝を手に入れることが目的だったが、役に立たない使用人のラスティ(ハーポ・マルクス)に手を焼いていた。
警察に気づかれずに財宝を手に入れるには、支配人を殺害して、シュトゥーベル自らホテルを経営することだった。
ホテルのスタッフのアネット・バーナード(ロイス・コリアー)は、落しもののカツラの持ち主が”ハインリヒ・シュトゥーベル”であることに気づく。
ラクダのタクシー会社を運営するコルバッチョ(チコ・マルクス)は、友人のラスティに再会する。
ホテル・カサブランカの新支配人に雇われたロナルド・コーンブロウ(グルーチョ・マルクス)は、コルバッチョのラクダに乗ってホテルに向かう。
ガンダルーとブリザードに歓迎されたコーンブロウだったが、前支配人が殺されたことは知らされない。
婚約者のアネットからカツラを見せられたピエールは、ナチスの大物シュトゥーベルが偽名を使い、ホテルに滞在していると考える。
シュトゥーベルは、カツラが見つからないために、正体が知られることを恐れる。
カツラを取り戻そうとするベアトリスは、間抜けなコーンブロウを誘惑するために、彼の元に向かうのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
「化石の森」(1936)などを手がけ本作と次回作後に引退するアーチー・メイヨが監督し、主演はグルーチョ・マルクス、ハーポ・マルクス、チコ・マルクスなどが共演している。
ナチスの残党が手に入れようとする財宝を巡りホテルの支配人らが巻き起こす騒動を描くコメディ。
タイトルや内容などが問題になり、「カサブランカ」(1942)を製作したワーナー・ブラザーズと法廷で争いそうになったことで知られる作品。
内容的には平凡ではあるが、マルクス兄弟によるお馴染みのナンセンスギャグなどを大いに楽しめる作品で、クライマックスでの、飛行場のスケール感ある追跡劇などもみ見ものだ。
連続殺人事件に巻き込まれる間抜けな支配人を愉快に演ずるグルーチョ・マルクス、ナチスの残党の使用人ハーポ・マルクス、その友人で主人公に関わるチコ・マルクス、ナチスの残党と財宝を捜す兵士チャールズ・ドレイク、その婚約者であるホテルのスタッフ、ロイス・コリアー、財宝を狙うナチスの残党シグ・ルーマン、彼に手を貸すホテルの歌手リゼット・ヴェレア、総督のルイス・L・ラッセル、警部補のダン・シーモア、シュトゥーベル(シグ・ルーマン)の仲間フレデリック・ギールマンとハロ・メラー、スパイのデヴィッド・ホフマン、ホテルに宿泊しようとして主人公と揉めるポール・ハーヴェイなどが共演している。