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エンド・オブ・ステイツ Angel Has Fallen (2019)

エンド・オブ・ホワイトハウス」(2013)、「エンド・オブ・キングダム」(2016)に続くシリーズ第3作。
大統領暗殺計画に巻き込まれ容疑者となったシークレットサービスの戦いを描く、監督、脚本リック・ローマン・ウォー、製作、主演ジェラルド・バトラーモーガン・フリーマンジェイダ・ピンケット=スミスランス・レディックティム・ブレイク・ネルソンパイパー・ペラーボニック・ノルティダニー・ヒューストン他共演のアクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

モーガン・フリーマン / Morgan Freeman 作品一覧
モーガン・フリーマン / Morgan Freeman / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:リック・ローマン・ウォー
製作
ジェラルド・バトラー
アラン・シーゲル
マット・オトゥール
ジョン・トンプソン
レス・ウェルドン
ヤリフ・ラーナー
製作総指揮
アヴィ・ラーナー
トレヴァー・ショート
ハイディ・ジョー・マーケル
デヴィッド・ベルナルディ
ジェフリー・グリーンスタイン
ジョナサン・ヤンガー
クリスタ・キャンベル
ラティ・グロブマン
マーク・ギル
原作(キャラクター)
クレイトン・ローゼンバーガー
カトリン・ベネディクト
原案
クレイトン・ローゼンバーガー
カトリン・ベネディクト
脚本
ロバート・マーク・ケイメン
マット・クック
リック・ローマン・ウォー
撮影:ジュールズ・オロフリン
編集:ゲイブリエル・フレミング
音楽:デヴィッド・バックリー

出演
マイク・バニング:ジェラルド・バトラー
アラン・トランブル大統領:モーガン・フリーマン
ヘレン・トンプソンFBI捜査官:ジェイダ・ピンケット=スミス
デヴィッド・ジェントリー:ランス・レディック
マーティン・カービー副大統領:ティム・ブレイク・ネルソン
リア・バニング:パイパー・ペラーボ
クレイ・バニング:ニック・ノルティ
ウェイド・ジェニングス:ダニー・ヒューストン
トラヴィス・コール:フレデリック・シュミット
ラミレスFBI捜査官:ジョセフ・ミルソン
マーフィ:オリ・プフェファー
ジェームズ・ハスケルCIA長官:マーク・アーノルド
サム・ウィルコックス首席補佐官:マイケル・ランデス
軍人:クリス・ブラウニング
リン・バンニング:ジェシカ・コブリー
ブルーノ:ロッキ・ウィリアムス
ピーターソンFBI捜査官:サピア・エイズレイ
シーバーツ医師:スチュアート・マクエイリー

アメリカ 映画
配給 Lionsgate
2019年製作121 分
公開
北米:2019年8月23日
日本:2019年11月15日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $69,030,440
世界 $146,661,980


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
バージニア州。
シークレットサービスのマイク・バニング(ジェラルド・バトラー)は、アメリカ陸軍第75レンジャー連隊”時代の同僚で元指揮官であり、現在は民間軍事会社”サリエント・グローバル”のCEOウェイド・ジェニングス(ダニー・ヒューストン)が所有するの軍事施設で訓練を受ける。

その際バニングは、階段から突き落としたブルーノ(ロッキ・ウィリアムス)に言いがかりをつけられる。

バニングは、本気でやらねば実戦で死ぬとブルーのに伝える。

ジェニングスは、自分たちは仲間だと言ってブルーノを落ち着かせる。

退任するシークレットサービス長官デヴィッド・ジェントリー(ランス・レディック)の後任の話があるバニングは、訓練をサリエントに委託してくれればを助かると言うジェングスに、ジェントリーに話してみると伝える。

ジェニングスを家族との食事に誘ったバニングは車に向かい、片頭痛や不眠症に悩まされていることを考えながら鎮痛薬を飲む。

ワシントンD.C.
帰宅したバニングは妻リア(パイパー・ペラーボ)がいたベッドに向かい、幼い娘リン(ジェシカ・コブリー)についてや今後の仕事のことなどを話す。

翌日、神経内科医の診察を受けたバニングは、無理をしない生活を心がけるようにと言われ、仕事のことを考えながら苦悩する。

ホワイトハウス
記者会見を行うアラン・トランブル大統領(モーガン・フリーマン)は、ロシアの軍事活動への対抗策として、民間軍事会社への外注を増やす件を訊かれるものの、会見を打ち切ってしまう。

...全てを見る(結末あり)

民間軍事会社への委託縮小を選挙公約にしたトランブルは、現状維持を改め、新たな一歩を踏み出すことを考える。

ジェニングスを食事に招待したバニングは、長官に指名されても受けないことを伝える。

バージニア州、ウィリアムズバーグ、クイーンズレイク。
多くの警備隊員が監視する中、大統領は釣りを楽しんでいた。

バニングを長官に指名するつもりのトランブルは、不安そうな彼の表情が気になり、リアとよく相談して決めるようにと伝える。

トランブルは、体調が悪そうなバニングを交代させる。

バニングは同僚のマーフィ(オリ・プフェファー)と交代することになる。

暫くすると不審な集団が現れ、大量の武装ドローンを発射する。

湖岸に向かうバニングはそれに気づき、大統領のボートに戻ろうとする。

ドローンの攻撃を受けた警備隊員は次々と殺され、バニングはその対象とならない。

狙われたマーフィは大統領を湖に落とし、ボートごと爆破される。

湖に飛び込んだバニングは、大統領を助けるために水に潜る。

救出された大統領とバニングは、”マリーンワン”でワシントンD.C.の病院に搬送される。

ニュースで事件を知ったリアは、リンを連れて病院に向かう。

ヘレン・トンプソンFBI捜査官(ジェイダ・ピンケット=スミス)は、
ラミレス(ジョセフ・ミルソン)とピーターソン(サピア・エイズレイ)と共に行動を開始する。

病院に到着したマーティン・カービー副大統領(ティム・ブレイク・ネルソン)は、シーバーツ医師(スチュアート・マクエイリー)から昏睡状態の大統領の容態を聞き、バニング以外の全員が死んだことを知る。

カービーは、大統領代理の宣誓を行う。

事件現場の捜査を始めたトンプソンは、発射装置を搭載した車両が発見されたことを知る。

病院は厳戒態勢となり、ジェントリーは、駆け付けたリアに、バニングがICUにいることだけを伝える。

意識が戻ったバニングは、手錠をかけられていることを不思議に思いながら、トンプソンから状況説明を受ける。

大統領は昏睡状態であり警備隊は全滅したことを、トンプソンはバニングに伝える。

リアとも話したトンプソンは、オフショア口座の1000万ドルのことを尋ね、不審車両からバニングのDNAが検出されたことなどを伝える。

バニングは、DNAの件と、ガレージにあった犯行に使われたものと同じ爆薬、闇サイト上のフォルダのことなどを訊かれる。

リアは、バニングが鎮痛薬を服用していたことを知り、彼が半年で4人の医師の診断を受けていたと言われて動揺する。

トンプソンは、ドローンを使った完璧な計画だとバニングに伝える。

リアは、黒幕を捜すために協力すれば、悪いようにはしないと言われるものの、夫は善人だとトンプソンに伝えて信じる。

大統領暗殺未遂と隊員の殺害容疑で起訴されると言われたバニングは、トンプソンにハメられたと伝えるものの、聞き入れてもらえない。

移送されることになったバニングは、途中で何者かの待伏せに遭い、護衛官は殺されて別の車に乗せられる。

車を運転する男たちに襲いかかったバニングは事故を起こし、彼らを殺害する。

その1人がサリエントのブルーノだったため、バニングは、犯人がジェニングスだということを知る。

事件を知ったトンプソンは、バニングを捕らえるために、あらゆる手段を使おうとする。

バニングの1000万ドルがモスクワから送金されていたことが分かり、トンプソンは彼の犯行だったと断定する。

ある人物から指示を受けるジェニングスは、バニングを始末するよう指示される。

リアに電話をしたバニングは、監視されている家から出るなと指示し、犯人を必ず突き止めると伝える。

民兵団に銃を向けられたバニングは電話を切り、会話を盗聴していたトンプソンは、彼の居場所を特定する。

銃をまともに扱えない民兵団を相手にしないバニングは、トレーラーを奪い逃走する。

パトカーに追われたバニングのトレーラーは横転し、その場から逃れた彼は森に向かう。

現場に向かったトンプソンは、血痕の鑑識結果がバニングと一致せず、暗号化フォルダには何もなかったことを知る。

カービーは、バニングがロシアと共謀しているという状況を確認し、強硬手段も辞さない考えを閣僚たちに話す。

車を奪ったバニングは、ウェストバージニア州のホワイトホールの山林にある、父クレイ(ニック・ノルティ)の小屋にたどり着く。

母と自分を捨てた、ベトナム戦争の退役軍人であるクレイに再会したバニングは、戦争により自分たちを変えてしまった政府を憎むべきだと言う父の持論を聞く。

記者会見を開いたカービーは、大統領暗殺未遂の実行犯バニングの背後にロシア政府の高官がいると考えられるために、あらゆる対抗策を検討した結果、民間軍事会社の活用拡大の大統領令に署名したことを伝える。

ジェニングスは、バニングが調べていた父親クレイの居場所を知る。

サリエントの兵が近づいてくる様子を監視カメラで確認したクレイとバニングは、地下から森に抜けるトンネルを通り移動する。

地上に出たクレイは、小屋の周囲に設置してあった爆薬を爆発させて、敵を全滅させる。

翌朝、カービーの会見をラジオで聴いたバニングは、敵の携帯電話を奪いジェニングスに電話をする。

ジェニングスから、トランブルが邪魔だっただけだと言われたバニングは、必ず捜し出すと伝える。

バニングとクレイは、隠してあったピックアップトラックで山を下りてハイウェイに向かい、監視カメラにわざと写り小屋の場所を知らせる。

小屋に向かったトンプソンは、その場の死体がサリエントの兵だと知らせる刻まれた言葉を確認する。

経営者のジェニングスのことを知っていたトンプソンは、バニングの無実の可能性も考える。

大統領襲撃が可能で最も得をするのが民間軍事会社だと考えたトンプソンは、サリエントが接触した者すべてを調べるようラミレスに指示する。

その頃、サム・ウィルコックス首席補佐官マイケル・ランデス)は、大統領の意識が戻る可能性を知り病院に向かう。

そのことをラジオの報道で知ったバニングは、大統領に会うことを考え、クレイの車を譲ってもらい彼と別れる。

ロシアに対する強硬姿勢を発表した、今回の事件の黒幕だったカービーは、ジェニングスに電話をして計画の実行を指示する。

ジェニングスは、リアとリンを捕らえて人質にしようとする。

リアとリンはサリエントの兵2人に連れ去られそうになり、その場に現れたクレイは彼らに襲いかかり、傷を負いながら相手を倒す。

リアに自己紹介したクレイは、警戒する彼女から、家族しか知らない話を訊かれる。

バニングのフルネームや母親の名前を話し、家族を捨てたことを後悔していると言うクレイを信じたリアは、彼の傷の手当てをする。

意識が戻ったトランブルは、ジェントリーとウィルコックスから、国家を裏切ったバニングが、ロシアから1000万ドルを受け取っていた証拠があることを知らされる。

カービーがロシアとの戦争を考えていることも知ったトランブルは、彼に電話をする。

トンプソンとラミレスを部下のトラヴィス・コール(フレデリック・シュミット)と共に迎えたジェニングスは、2人を射殺する。

作戦は中止して海外に拠点を移すことを考えたジェニングスは、トランブルを殺すためにワシントンD.C.に向かう。

病院に着いたバニングは、州警察官を脅して制服を奪い、偽情報を流して建物に侵入する。

同僚に銃を向けてわざと捕まったバニングは、トランブルに会わせてほしいとジェントリーに伝える。

それを知ったトランブルはバニングに会い、この場が危険だと言う言葉を信じ、反対するジェントリーの意見を聞かずに彼を解放する。

バニングは、直ちに移動する手配を整える。

病院のシステム異常を知ったバニングは、液体窒素が過熱し酸素が漏れて、建物を爆発させようとする計画に気づく。

全員が退避することになり、病院内は混乱する。

ロシアへの攻撃態勢に入ろうとするカービーは、閣僚の反対を押し切りそれを実行しようとする。

トランブルを車に乗せたバニングらだったが、到着したジェニングスらに襲われて銃撃戦になる。

バニングはトランブルを連れてその場から移動し、ウィルコックスは射殺され、ジェントリーも脚に銃弾を受ける。

爆発が起き、病院の半分が倒壊する。

隣りのビルに入ったバニングは、その場にいた人々を避難させて、トランブルとジェントリーの無事を確認する。

トランブルを安全な部屋に連れて行ったバニングは、その場をジェントリーに任せて、攻めてくるジェニングスらに立ち向かおうとする。

FBI及びHRT/人質救出チームそしてSWATが到着し、バニングは、部屋の前でバリケードを作った隊員に、大統領を守るようにと伝えてその場を離れる。

銃撃戦が始まり、隊員たちはサリエントの兵に次々と射殺される。

側面から攻撃するバニングは、負傷しながら敵を倒す。

隊員を全滅させたジェニングスらはトランブルを捜すものの、見つけることができない。

突入したFBIの部隊はサリエントの兵を逮捕し、ジェニングスは、迎えに来たヘリコプターが到着する屋上に向かう。

それを追ったバニングは、離陸しようとするヘリを攻撃する。

ヘリは大破し、バニングとジェニングスは、銃撃戦の末に格闘になる。

ナイフで戦ったバニングは、ジェニングスの脇腹を刺す。

出血多量のため死を覚悟したジェニングスは、相手がお前でよかったとバニングに伝えて、静かに息を引き取る。

FBIはバニングの訴えを取り下げ、今回の事件へのロシアの関与を否定する。

復帰したトランブル大統領はG20に出席し、ロシアとの緊張緩和を目指し、真犯人を起訴することを約束する。

その後トランブルは、殉職したトンプソンの調査で、ジェニングスとの関係を証明する記録があることをカービーに伝え、彼を反逆罪と汚職で逮捕し、退任するジェントリーが彼を連行する。

バニングとの関係を回復したクレイは、リアから、二度と夫を失望させないでほしいと言われ、それを約束する。

大統領を守れず、病気を隠していたことに罪悪感を感じたバニングは、トランブルに辞職を申し出てバッジを渡す。

トランブルは、窮地に立たされた時こそ、人間は真価を問われるのであり、どのように行動するかが大事だバニングにと伝える。

自分が生きているのは君が諦めなかったからだと言うトランブルは、諦めるのは自由だが、長官に指名したいと伝える。

バッジを返そうとするトランブルから、もう秘密はなしだと言われたバニングは、それを約束して感謝する。

互いの”頭の中”を心配し合うバニングとクレイは、脳のバランスを整える無重力を体験するセンターに向かい、それを試す。


解説 評価 感想

参考:
・「エンド・オブ・ホワイトハウス」(2013)
・「エンド・オブ・キングダム」(2016)
・「エンド・オブ・ステイツ」(2019)

*(簡略ストーリー)
トランブル大統領直属のシークレットサービスであるマイク・バニングは、片頭痛と不眠症に悩み鎮痛剤を服用し、辞職も考え長官指名を断ることを考えていた。
休暇を楽しむ大統領が無数のドローン攻撃を受け、警備隊員が全員殺された惨劇の中で、バニングだけが生き残り大統領を救う。
意識を失った大統領とバニングは病院に搬送され、捜査を担当するFBI捜査官のトンプソンは、状況証拠からバニングを犯人だと断定する。
意識が戻ったバニングは犯行を否定して移送中に逃亡し、犯人が友人である民間軍事会社サリエント・グローバルの経営者ジェニングスだと知り、陰謀に立ち向かおうとするのだが・・・。
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ブラッド・スローン」(2017)などで知られるリック・ローマン・ウォーが脚本を兼ねて監督した作品で、製作を担当するジェラルド・バトラーが主演した人気シリーズの第3作。

大統領暗殺未遂計画に巻き込まれ容疑者となったシークレットサービスの戦いを描くアクション。

この手の作品にリアリズムを求めるのは無理があり、荒唐無稽な内容でもよしとするか否かで評価は変わる。
その点では3作とも一貫しているので、製作者側はそれを承知で作っているのだろう。

製作費(4000万ドル)が抑えられている割には、派手なアクションもまずまず見応えがある。

身体的な理由で職を辞する考えもある、苦悩する主人公を演ずるジェラルド・バトラーの熱演(苦悩の表情が実にいい)と、随所で彼らしい深い演技を見せてくれる大統領役のモーガン・フリーマンを画面で観られるだけでファンは満足だろう。

北米興行収入は約6900万ドル、全世界では約1億4700万ドルのヒットとなった。

事件を担当するFBI捜査官のジェイダ・ピンケット=スミスシークレットサービス長官ランス・レディック、事件の黒幕だった副大統領のティム・ブレイク・ネルソン、前2作のラダ・ミッチェルがスケジュールの都合で降板したため、本作で主人公の妻を演ずるパイパー・ペラーボベトナム戦争の退役軍人である主人公の父親として重要な役を演ずるニック・ノルティ、主人公の友人であり陰謀に関与する民間軍事会社の経営者ダニー・ヒューストン、その部下フレデリック・シュミット、ロッキ・ウィリアムス、FBI捜査官のジョセフ・ミルソンとサピア・エイズレイ、シークレットサービスオリ・プフェファーCIA長官のマーク・アーノルド大統領首席補佐官マイケル・ランデス、軍人のクリス・ブラウニング、主人公の娘ジェシカ・コブリー、大統領の主治医スチュアート・マクエイリーなどが共演している。


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